アイドル好きの言い訳

いろんなアイドルの話をしてるだけです。

最後のアイドル

こんにちは。大晦日ですね。今年最後の記事なので、1年を振り返りつつなんとなく思った事とか書き損ねた事を書き記しておこうかなと思います。めちゃくちゃ長文になってますんで、お正月の暇つぶしにでも読んでもらえたら…。まず今年はコロナをなくして何も語ることができない年になってしまいました。これまでにも事件や災害など人生を揺るがすような事は色々ありましたが、こんなに世界規模で影響を及ぼすような出来事は、私が生まれてから初めてだったし、間違いなく歴史に残る1年になるんだろうなと思います。

まあコロナに関しては直接私が言える事はあんまりないのですが、ヲタ活的な視点だけで考えてもコロナの前と後では大きな変化がありました。日本でコロナの影響が出始めたのは2月末頃でしたが、2月上旬の日向坂の横アリ以降に予定されていた公演はすべて中止になり、今年参加したジャニの現場はお正月のなにわの城ホと、12月のドリボのみとなりました。その間のヲタ活は全てオンラインで、あとはひたすらCDやらグッズやら雑誌やらを買う事でしか推しに貢献出来なかったな…と思います。

そして最大のトピックと言えば、やはりK-POPにハマった事になるのでしょうか。いや、最大というかもはやこれが今年のヲタ活の中心にあったと言っても過言ではないですね…。K-POPに興味を持ち始めたのは去年の年末年始に日プを見た事がきっかけなので(あれから1年か…)、コロナがあってもなくてもなんかの形でK-POPに辿り着いていただろうなと思う反面、例年どおりにジャニの現場があったら、やっぱりジャニが中心になっていたような気もするし。不思議な縁というか、こういう予期せぬ事が起きるのが人生の面白いところだなと思います。

ちょいちょい他ジャンルのつまみ食いはしてきましたが、新しいジャンルにここまでハマるのは、2015年にジャニに興味を持ち始めたとき以来です。あの時もずっと女子ドルしか興味なかった私が、何の因果かいい年してジャニにハマり、年下の女の子を愛でる方法は知ってるのに、年下の男の子を愛でる方法が分からず、戸惑いながらも新しい感情の発見にワクワクしていたなーと。ふと自分がジャニにハマった当初のブログを読み返してみたら、やっぱりハマりたての変なテンションでちょっと恥ずかしい笑。でも過去の自分に言うのも変だけど気持ちは分かる。

ハマりたてはどうしても新規特有のアドレナリン出過ぎみたいな時期があるので、熱に浮かされてる感じが強く、自分の“好き”の感覚も本当に好きなのか、ただ単に刺激的で楽しいから好きなのか麻痺しちゃうところもありますが、そういうふわふわした時期もなんとなく乗り越えてちょっと一安心しているところです。文化の違いとか価値観の違いとかに触れるのもやっぱり面白いし、結局のところ文化は違えどアイドルである事に変わりはないので、どこに行ってもオタクはオタクだなあ、というのが総じて言える事かなと。

K-POP…というかセブチとTXTにハマって、オタ活のスタイルだったり考え方や価値観なんかの変化も色々とあり、それについてはもう散々書いたので特に書きませんが、今年は人生で一番CDにお金を使った1年になりました…笑。K-POP=ランダム&接触商法、というイメージは以前からあったけど、私は接触には興味がないしグッズとかの収集欲もそこまでないので(物にもよるが)、推す対象が変わってもそこは変わらないかなと思っていたのに(基本的には昔から全形態各1枚)、まさか自分がCDを積む日が来るとはね。あ、便宜上積むって書きましたけど全然、当社比の話ですのであしからず。

アイドルにパフォーマンス以外の見返りを求めない、というのが私の中で絶対的にあるので、CDにしろグッズにしろチケットにしろ、何にお金を使うにしても「こんなに買ったのに」とか「こんなに頑張ったのに」みたいな感情を抱くようなお金の使い方はしないし、買った事を後悔する事はないんですよ。ただ自分の中で言い訳が出来てしまうと(推しのため、とかね)歯止めが効かなくなるところでもあるので、結局は自己満足でしかないという事は忘れちゃならんなと。無理をする事にはあまり意味がないというか、その負担は全部自分に返ってくるだけですからね。

人間の欲望は果てしなくて、より刺激の強いものを求めてしまうけど、「足るを知る」っていう言葉がありますが、自分に出来る事には限りがあるという事を自覚しないとなって思います。これ再生回数とか投票とか競い合いの話にも通じるんですけどね。まあ今年は現場が全然なかった分、比較的使えるお金に余裕があったからだと思うし、現場があれば使い道は違っただろうから、今後セミコロン以上にCDを買う事はないと思うけど…笑。ただそれでも今年オタ活に使った総額で言うと例年より少ないので、そういう部分からも現場がない影響を感じます。

そして今年はだいぶ手薄になってしまったジャニーズについては、想像以上に追えてないのであまり言える事はないんですが、私はジャニーズのビジネスの根幹って興行だと思っているので、現場が出来ない事の影響って計り知れないと思うんですよ。事務所単位で考えても現場の数は圧倒的に多いし、一つ一つの規模も大きくて人手やお金が間違いなく掛かってますから。まあその一方でここぞとばかりに、各種メディア(ネット系の新展開も含め)に出しまくってるのとか見ると「さすがですね」って感じなんですけど。

ジャニヲタの中でも特にコロナの影響をダイレクトに受けたのはJr.担だったんじゃないかなと思います。私はこの1、2年はほぼほぼJr.担だったわけですが、やっぱりJr.って現場があってなんぼみたいなところがあるので、供給不足は明らかでした。その分個人仕事とかメディア仕事は増えたかもしれないけど、これまでJr.って現場で色んなものが供給されてきたじゃないですか。新曲もらうにしても新しく先輩の曲をカバーするにしても、現場が初披露の場である事がほとんどだったので。Jr.担にとって現場は推しの新しい姿を見られる場所だったわけで、それがなかった事の影響が少ないわけないですよね。

同じ現場のない状況でも、CDやDVDがリリース出来るデビュー組とそれが出来ないJr.の差は相当大きいです。これは人によって考え方が違うだろうけど、個人的にはグループとして新曲をリリースしたり新しいパフォーマンスを見せてくれる事が何よりも楽しみだし、推しに対する大きなモチベーションになっているので、例えデビュー組並に個人仕事をもらえてても、それをアイドルグループの活動として捉えるのはやっぱり難しかったです。デビュー組とJr.の違いなんて既に充分すぎるぐらい理解してるつもりでしたけど、でも改めてその現実を突きつけられた感じがしました。

ちょっと話が逸れますけど、この状況になってしまって接触イベントが出来ない事を理由にCDのリリースがパタッと止まってしまったグループがあるじゃないですか。おそらく売上枚数を露骨に落としたくないのと、過去の接触イベントの振り替えがうまくできなくて苦肉の策なんだとは思うんだけど、あれは逆効果なんじゃないかな…と思ってます。オタクのモチベ維持を考えたら、例え売上が半分になってしまってもいいからCDを出すべきだったと思うんですよね。目先の数字を気にすることよりもオタクに対する供給を断つ事のほうが、よっぽどオタク離れを加速させると思う。握手が一時的に出来ないだけで離れるオタクなんてほっとけばいい。そんなのアイドルが好きなんじゃなくて握手が好きなだけだから。

近年のアイドルのCD売上は、ジャニを除くとどこも接触ありきな部分はありますけど、かと言って接触だけやってればそれで人気が出るわけじゃないですからね。何だかんだ言ってもやっぱり音楽とパフォーマンスの質は求められるに決まってるというか、むしろそれが基本なんだって事を忘れちゃいかんなと思います。もちろんアイドルはいろんな要素(ビジュアル、楽曲やパフォ、接触やファン対応など)で成り立ってるので、どれを重視するかはオタクによって違うと思うけど、重視する要素によってはオタク側のほうが選別された感もありますね。

話を戻しますと、そんなわけでK-POPにズブっとなってジャニに対して少しだけ客観的になっていた事と、現場がなくなった事が重なり、正直言って今Jr.担としてはアイデンティティの危機をかなり感じてます。そもそもこれまでの経験上、私はデビュー前のグループを本腰入れて推せないというか推さない決めているので、セブチやTXTと並列でデビューしてないJr.を推すのは、私にとってはすごく難易度の高いことなんですよ。ジャニヲタ風に言えば「推し」止まりで「担当」には出来ないって感じでしょうか。仮にそれが私の本心と乖離していたとしても、同じ土俵には上げることはできなくて。

まあデビュー組と変わらないぐらいバリバリ仕事してる今のJr.を、研修生・練習生っぽい扱いにするのはだいぶ違和感があるし、CDデビューしてないだけでほぼデビュー組と大差ないじゃん、と言われたら真っ当な反論が出来る自信はないんですが、でも事務所のJr.に対する扱いの不明瞭さや本人たちの言動を見ているとやっぱりデビュー組とJr.に歴然とした差があるのは明らかだし、今回現場がなくなった時に決定的な供給の違いを感じてしまったように、それが現実である以上デビューするまで待つっていうスタンスを変える気にはなれないんですよね。

そんな屁理屈言ってないで好きなら好きで推せばいいじゃん、という気持ちもないわけではないんですが、勝手な話ですけど、立場が保証されていない子を推し続けるのってしんどいんですよ。もちろんデビューしたって辞めていく子は辞めていくけど、それ以前の問題として、もう私には自分の推しがデビュー出来ずに去っていく姿を見る勇気もエネルギーも、それで負った傷を癒やすパワーもないんです、残念ながら…。だからなんとなく今のJr.の推しがデビューしてくれない限り、しばらくジャニには私の戻る場所はないかしれないなと感じてます。寂しいけど。

ジャニヲタになって気付いた事ですけど、ジャニって他のアイドルではなかなか得難い安心感みたいなものがあって。一部の強火オタクが買い支えないと解散してしまうみたいなことがなく安定した活動と供給があり、経験豊富な大手事務所の土壌で教育され厳しい競争を勝ち抜いたアイドルたちが、クオリティの保証されたパフォーマンスをて供してくれる。しかも若い時期だけの短期間ではなく、何歳になっても活動が続けられる。そんなアイドル事務所、世界中どこを探してもないし、きっと今後も出てこないんじゃないかな。

女子ドルが好きだった頃は、一つのアイドルグループもしくは一人のメンバーを十何年も応援する、なんて事はあり得なかったんですよ。大概のメンバーは数年でやめていくし、箱だけを残して中身が入れ変わっていくグループばかりだったし、それが当たり前の世界だったので。新陳代謝の速さで言えばきっとK-POPもそっち寄りですよね。でもジャニはそうじゃないんですよ。当たり前のように10年、20年と長く活動するし自分の気持ちさえ続けばいつまでも同じ人たちを推し続けられる。同じアイドルとして考えちゃいけないぐらい、価値観が全然違うんです。

別に安定感とか安心感を求めてアイドル応援してるわけじゃないし、アイドルと言えど人間なのですべてを保証してくれるわけもなく(スキャンダルとかは当たり前のようにあるしな)、最近の脱退や退所、世代交代の流れを見ていると、やっぱりアイドルの世界に絶対なんてないんだな、と感じる事もあるけど、それでも一定の信頼をオタクから獲得してるのはやっぱり凄いことだし、女子ドルの儚さや脆さを痛感している身からしたら天国ですよ。それこそがジャニーズブランド最大の魅力であり強みなんだと思う。

去年初めて嵐のコンサートを観て、今年活動休止に向けていろんな場面で嵐を観てきて、なんか嵐のファンが羨ましいなって思って。外野は黙っとれだと思うし、活休してしまうのはどんな理由があろうとオタクにとっては悲しい事には変わりないけど、こうしてちゃんと最後までファンのため活動してくれて、それを見届けられるのってオタク冥利に尽きるのでは?って思う。別に嵐みたいな国民的アイドルにならなくても全然いいんですよ。ただ推しグループが、メンバーが欠ける事なく20年間活動が続けられるって、オタクにとってこれ以上幸せな事ないよなって。

私にとってアイドルって、大げさな言い方すると生きるエネルギーで。自分が真っ当な人間として生きていくために必要な存在というか、アイドルを応援するために、仕事だったりリアルな人間関係だったりを頑張ってるみたいなところがあるから、推し変してもオタ卒することはないんだろうなと思ってたんです。でも最近自分の「最後のアイドル」ってどのグループになるのかな考えるようになって。アイドルという存在自体は一生好きだと思うし、音楽も聞き続けるんだろうなと思ってるので、そういう意味では最後という概念はないんですが、推しについては最後が来る、というか来て欲しい。

日本はいくつになってもアイドルが好きでいられるオタクに優しい国だし、結婚しても子供がいても楽しそうにオタクしてる人はたくさんいますし、それも素敵だなと思ってたし、少し前まではこんな事考えたこともなかったのに。年貢の納め時ってやつでしょうか。コロナに現場を奪われて情緒不安定になってるのか、はたまた歳を取ってドルヲタ続けるのが疲れてきたのか…苦笑。ただ今年は、単推しだったら幸せだったのかもとか雑食になりたくないとか、昔の私だったら考えられない事を言いだすようになった年でもあったので、私自身のアイドルに対する気持ちのあり方がだいぶ変わったのも間違いないと思います。

そして私の直近の推しは御存知の通りセブチですので、セブチでオタ卒する可能性について思いを馳せるわけです。それもアリかもなと。まあセブチに関してはまずは生で観ないことには次に進めないっていうか、話はそれからだって感じなので、とりあえずライブで観るまでは死ねないし、それまでは意地でも推し変しないぞって気持ちのほうが強いですけどね。ってこんな殊勝な事言っといて、半年後に別のグループにキャッキャウフフしてるかもしれないんですけど…(その可能性がそこそこ高そうな自分にちょっとガッカリするが)。

あとは個人的には今年はずっとブログ書いてたなと思います。コロナのせいで友達と推しの話をする機会がだいぶ減って(そもそもセブチとTXTに関しては私の戯言に付き合ってくれるような友達がいない…)、その憂さ晴らしというかストレス発散的なところが大きかった気がしますが、それにしてもよくこれだけ書いたなと。だいぶ文章力上がったんじゃない?(知らんがな)

ただもう少し「これは世に出していいものなのか?」を考える時間は必要だった気もしてます。感情のまま書いてもポジティブな人はいいけど、私は根が暗いのでそのまま書くとただのネガティブ野郎になってしまうんですよね。素直に思った事を書きたいなと思いつつ、うっかり露悪的な事を言いかねないのが嫌で。以前感情に振り回されたくない、と言う話もしましたけども、そういう面があるから余計に自分の感情に対して慎重でいたいなと思ってしまう。

あるブログに「『何を言うか、ではなく、何を言わないか』が人間の品の良さを決めるんじゃないか」って書いてあって、本当にその通りだなと思って。もちろん自分なりに言葉は選んで書いてるつもりなんだけど、読み返してると余計な事書いたなって思う事はあるし。ただこのブログをやっている理由の一つに、一人で抱えておきたくない感情を文章にしてるっていうのがあって。ただのストレス解消なら人と喋ればスッキリするしそういう感情のほうが多いとは思うんですが、それとは別に文字や言葉にする事で、思考の整理が出来たり自分の立ってる場所が見えてくると安心するんですよね。

そういう内省的なことって、ネガティブな面が強めに出てしまうのが避けられないと思うんですけど、それも私の書き方次第だとは思うので、来年はお気持ち表明はほどほどにしたいなとは思ってます(しかし「お気持ち表明」って本当によく出来た便利な言葉だな)。とか言いつつ最後の最後になかなかパンチの効いたお気持ち表明をしてしまった気がしますが…。そういえばブログをnoteに移行する件に関しては未だにイマイチ決定打に欠けて迷ってます。年明けてもまだはてブロで更新してると思います。

というわけで、どんだけ書き残した事あんねんって文字数になってきたのでそろそろ締めたいと思うんですが、今年は色々と考えさせられる出来事が多い1年でした。そしてセブチとTXTに出会ったおかげで、現場のない状況もなんとか乗り越えられたなって思います(まだ現在進行系だけど)。新規ハイみたいな部分は当然あったと思うけど、もしジャニだけだったら結構マジで心折れてたんじゃないかな。単にオタ活にってだけではなく、アイドルという存在自体に対して。だからすごく感謝してます。

現場が好きなオタクにとってはどこにも逃げ場がない、離れたくても離れられない、しんどい事が多い大変な年でした。でもみんなめちゃくちゃ頑張ったしいろんな事によく耐えたと思うから、この忍耐が報われる2021年になって欲しいと思います。きっといい事が待ってるよ。皆さま良いお年をお迎えください。そしてよろしければまた来年もよろしくお願いします。あ、結局嵐とビッヒコンどっちも買いました。ちゃんと見れるか心配だけど。おしまい。