アイドル好きの言い訳

いろんなアイドルの話をしてるだけです。

一番星になりたい

こんにちは。本日7月21日にNewJeansが『Get Up』でカムバしました。デビューアルバムの『New Jeans』でK-POPの常識を覆すプロモーションで注目を集め、『OMG』では初カムバというどデカすぎる大衆の期待に『Ditto』という神曲で応え、デビュー1年にして確固たる地位を築き上げてしまったNJですが、今回はハイブマネーを湯水の如く使ってド派手にやりたい放題やった、という印象のアルバムですね。もうなんか凄いとしか言いようがないっす。


NewJeans (뉴진스) 'ETA' Official MV

もしかしてファンミでやった曲とはアレンジを変えてくるかな?とかも思ってたんだけど、さすがにそれはなかったですね。『ETA』はもう覚えるほど聴いてしまってる曲なので、ちょっと新鮮味には欠けるところはありますが、やっぱり今回のアルバムの第一印象だと一番好きな曲かな。前にファンミの感想でも似たようなことを書いたけど、アップテンポでノリは良いんだけど程よくマイナーなところが好き。あとこれは歌詞の印象があるかもしれないけど(MVでやっと歌詞知った)、NJにしてはコミカルというか重苦しさがなくて良い。

Appleとのコラボということで、メンバーもiPhone手にして踊ってますが、MV自体もiPhone14Proで撮影してるらしく、もうスマホでここまでの映像が撮れちゃうんだなということに驚きますが(まあでもその分編集は大変だろうけど)、なんとなく『Hype boy』を思い出させるようなシチュエーションもあって、あと軽やかに踊るというよりは結構ガツガツ踊ってるのが新鮮な気がしました。でもMVに関しては『Super Shy』のほうが好きかな…あの尋常じゃない光量の眩しさすごかった…。


NewJeans (뉴진스) 'Cool With You' Official MV (side A)


NewJeans (뉴진스) 'Cool With You' & 'Get Up' Official MV (side B)

一番謎だった『Cool with you』は1日早くMVが出ましたが、コンセプトフォトのバレエコアっぽい衣装はこのMVのだったんですね。この衣装凄く可愛いしNJに似合ってるからどのMVに出てくるのか期待してたんだけど、メンバーが全然出てこないMVだったのがちょっと…苦笑。『Ditto』や『OMG』と同じ監督が作ったみたいで(もうアイドルのMVはやりたくないとか言ってたのに…笑)、相変わらず作り込み半端ないというか作品としてのクオリティ凄いんだけど、前の2曲はちゃんとNJが主人公のMVだったから、今回のは個人的にはイマイチかも…。


NewJeans (뉴진스) 'Cool With You' Official MV (Performance ver.)

早速パフォーマンスバージョンのMVも出してきたので、まあ運営もその辺は分かってるんだろうなーという感じだけども。オタクとしてはどう観てもこっちほうが良い。MVも映像作品としては凄い素敵だなと思いつつ、私はゴリゴリに考察が必要なタイプのMVを楽しむ能力がないんで…。ところで公開の前日ぐらいにBTSのVが出演するという謎情報が出回っていて、さすがにそれはないだろと思っていたら案の定ガセでしたね。まあでもそれを確認するために張り付いてた人いただろうから効果はあったかもな。

ASAP』のMVだけまだ出てませんが(『Get Up』は『Cool with you』のサイドBに含まれてるということなのだろう)、この間出たティザーっぽいファンタジックなMVなんだろうな。楽曲自体もちょっと不思議というか幻想的感じの曲で、わりと好きだった。26日に出るらしいので、来週の音楽番組ではパフォーマンスあるのかも。なんか全曲MV作るって聞いた時はさすがにやり過ぎじゃないかなって思ったんだけど、でもMVがあるならとりあえず聴いてみようというか観てみようみたいな気持ちになるから、それなりに意味あるなと思った。

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たたNJに限らず、最近複数の楽曲をタイトルにするグループも増えたけど、なかなか難しいなって思う。やっぱりタイトル曲がアルバムの顔だし、よっぽど連続性のある楽曲ならともかく(ボネドみたいに楽曲に繋がりがあるコンセプトとかなら理解できる)、あんまりタイトルが多いと何を伝えたいのかぼやけてくるなと思って。それに収録曲には収録曲の良さというか、価値があると私は思ってるので、NJには今のところ“収録曲”という概念がないのは、なんか勿体ないなと思ったりもしますね。

あと今回はどの曲も2分半ぐらいしかないんですよね。最近は短めの曲がブームなのでまあ仕方ないかなあとは思いつつ、『Cookie』とか『OMG』は3分半あったし、それ以外の楽曲もギリギリ3分はあったのに、6曲あって全部2分半以下だとちょっと聴きごたえがないというか、少し残念な気持ちになりました。何曲かもうちょい長い曲があっても良かったんじゃないかなと思うけど、もしかしてこれもタイトル曲が3曲もあることの弊害だったりするのかもしれん。

明日で『Attention』公開から1年経つんですね。なんかNJの新曲を聴く度にやっぱりAttentionってすごかったなって思う。楽曲としては『Hype boy』や『Ditto』のほうが好きだし、今回もいい曲いっぱいあるけど、やっぱりAttention聴いたときの衝撃は超えられないよなあと。歴史的瞬間はちょっとオーバーだけど、でも2022年7月22日をリアルタイムで体験出来たのは、K-POPを聴くようになってよかったことのトップ3ぐらいに入る気がする。それを越えるものを簡単に求めるのは浅はかだなとも思うんだけど、でもNJにはそういう期待はずっとしてしまうんだろうな。


NCT DREAM 엔시티 드림 'ISTJ' MV

あと今週はドリムもカムバしました。ドリムは毎回コンセプトがオシャレで良いなあと外野ながら思っていますが、今回は先行曲の『Broken Memories』のほうが好きだったな。あんまり詳しくないからアレだけど、『ISTJ』はドリムにしては結構シックな曲ですよね。SMももうすぐ新グループのデビューが控えてるので、いつまでもフレッシュな感じってわけにもいかないんだろうけど、コンセプト的な意味だとNCTの中ではドリムが一番難しい立ち位置でもあるのかな…。

この間、SMとはビジュアルの趣味が合わないって書いたけど笑、でもビジュアルよりもむしろ音楽の好みが合わないのかもなって気がしてきた。最近SHINee、EXOが連続でカムバしてて、どちらもあんまりちゃんと聴いたことなかったから(もちろん有名な曲は知ってる)、アルバムを聴いてみたんだけど、凄いカッコいいしオシャレだけど、私が好きになるのって日常的に聴いていたい曲だから、そういう感じではなかったんよな。特にタイトル曲を選ぶセンスが私とはちょっと違うかもと思った。

そして7月19日に日向坂46の影山優佳ちゃんの卒業セレモニーがあり、参加してきました。女子アイドルから少し離れてしまったので、最近はこういう卒業とか脱退みたいなのとは縁がなくなってるんだけど、久しぶりに卒業公演を見ると情緒が大変なことになるね…笑。渡邉美穂ちゃんの卒業公演の時も色々考えさせられたって書いたんだけど、その時とはまた別の感想があって。べみほは前向きなニュアンスの強い卒業だったのもあって、本人の性格もあるだろうけどセレモニーもわりとカラッと明るく終わったんですよね。

影ちゃんは卒業を決めた理由の一つに耳の病気のこともあるので、明らかに苦渋の選択だったというか、相当な迷いがあったであろうことは間違いないので、ちょっとつらいセレモニーだったと思う。ただ常に影ちゃんが大事にしてきたのは「日向坂46のために何ができるか」という気持ちで、これまでの色々な出来事は、すべてその気持ちを前提に選択をしてきた結果だったんだろうなというのだけはしっかりと伝わってきて、それになんかグッと来ました。

私からすると影ちゃんって「なぜアイドルになったんだろう」って思う筆頭なメンバーなんですよ。だってめちゃくちゃ頭も良いし努力家で得意分野も多くて、アイドル以外でもなんにでもなれた子だと思うんだよね。そんな子がアイドルになりたいって思って、学業と両立しながらアイドルをやってきたのが不思議だったの。影ちゃんに限らず、多彩なタイプの子を見るとよく思うし、別にアイドルを下げる意図はなくて、むしろそんな子がアイドルやってくれて感謝でしかないんだけど、でもモチベーションを維持するのって相当難しいんじゃないかなっていう疑問もあって。

私はわりとマクロな視点でものを語りがちというか、ミクロな視点とか個人差よりも全体的な話をしがちな人間だと思うんですね。わかりやすいところで言うと、よく「アイドル論」とかするのがまさにそれで、アイドルを一人の人間として捉えるというよりは、アイドルの概念や業界全体の話をするのはそのせいなんですよ。だから「この子はなんでアイドルになったんだろう」みたいな疑問もそういうところから来てるんだけど、でも影ちゃんの「日向坂が好きだから」っていう言葉が全てというか、本当にアイドルグループってなんて尊いんだろうって心から思った。

アイドルになった理由なんて一人ひとり全員違うに決まってるし、なろうと思ったきっかけなんてきっと些細な事だったりするんだろうなと思うんですよ。テレビでキラキラ踊ってる姿を見ていいなって思ったとか。でも実際にアイドルとして活動していくと、そんなキラキラしただけの世界じゃないってすぐに分かるわけじゃないですか。それでもちゃんと活動を続けていられるその原動力や理由が「グループやメンバーが好きだから」っていうところに繋がるんだって思って嬉しかった。

最後の挨拶でこれからの夢について「もっと自分を好きになれるように」と語っていて、その言葉も結構ぐっと来て、アイドルとしてこんなに愛されていても、まだ自分を好きだと思えないというのはとてもリアルだし、でもだからこそアイドルを目指したんだろうなって思った。「誰かの一番星になりたい」というのは、つまらない言い方をすると承認欲求みたいなものなのかもしれないけど、でも自分を認めてもらいたいと思うのは誰しもが当たり前に抱く欲求で、その方法の違いでしかないんだよなあ…と。なんかそんなことを思いながら公演を観てました。

ボネドの余韻にめちゃくちゃ浸ってたので、結構ふわふわした気持ちで参加しちゃったんですけど、どんなアイドルも等しく尊いのだということを実感しましたね。仙台復活当選に続いて東京の制作開放で取れまして、またHiHiを観に行けることになり、現場続きでちょっと大変なんだけどもうひと踏ん張りしてきます。しかし土壇場でチケットがご用意されてありがたいっちゃありがたいんだけど、結局FCの倍率と現実の動員数が乖離しすぎているだけな気がして、本当になんとかこの無駄なシステムなんとかしてほしいわ。おしまい。