アイドル好きの言い訳

いろんなアイドルの話をしてるだけです。

音楽と青春

こんにちは。ついにしっかりめにBOYNEXTDOORの話をするときがやってきましたね…。最初はとりあえず供給に合わせて思ったまま書いてればいいかなって思って書き連ねていたんですが、時系列で書いていくとあまりにもまとまりがないし、どうしても情報にタイムラグがあるから、書いては直し書いては直しみたいな感じになるし、供給の切れ目もないから公開のタイミングも難しい…と思っていたら、ちょうど良さげなコンテンツが上がりました。Weverse Magazineの個別インタビューです。

私はインタビューを読むのがすごく好きなタイプのオタクでして。長い文章は読まれにくい時代になったし、私もここ数年はあんまり雑誌とか買わなくなってしまったけど、やっぱり文章を読むのっていいなあって思う。自分がブログを飽きずに続けられてるのも、文章という表現自体が好きだからだし。K-POPは基本的に全部動画でお見せするのが主流だし、言葉の問題もあるので動画のほうが楽みたいなところもあるんだけど、だからこそ公式でしっかり日本語訳を出してくれる(ほぼ直訳だけど)の普通に助かります。

事前情報があまりない状態でデビューして、まだ色々と分からないことも多いなーと思いながら追ってたんだけど、これを読んでちょっとだけメンバーの人となりみたいなのが見えて来た感じもして。前にも書いたけど、私は「なぜアイドルになろうと思ったのか」っていうのを結構気にする人なので、その辺がちょっとでも見えてくると一気に解像度が高くなるのよね。というわけで、インタビューを切り口にこれまでボネドを見てきて思ったことを書いてみようかなと思います。

リーダー・ミョンジェヒョンの聡明さがよく分かるインタビュー。それなりに自信があるのも伝わってきて、そりゃ事務所入って2ヶ月でデビュー組入るわなと(YGに結構長くいたみたいだけど)。タイミングとかもあるだろうけど、相当魅力ある子だったんだろうな。楽曲制作もできるのでスキル面については言わずもがなですが、ラジオとかでの受け答えとかもかなりしっかりしてて頭の回転も早いし、基本的には用意周到なタイプなのかなと思うけど、結構おふざけとかも率先してやるので、見ただけでこの子がリーダーなんだろうなって伝わってくる。

ここには書かれてないんだけど、ジェヒョンくんはボネドに最後に合流したメンバーで、全員が揃ったのは1年前らしいんですよね。意外と短いなと思いつつ、でもジェヒョンくんがグループの最後のピースだったのかなって思うと納得感ある。なんかよくわからないけど、存在に説得力のあるタイプ。なるべくしてアイドルになったと言いたいところだけど、こういう子はどんな職業を選んでも成功するんだろうなーと思う。むしろ本当にアイドルで良かったのかな?とも思っちゃうね。

読めば読むほど完璧主義なのが伝わってくるので、そこだけがちょっと心配。心配というか、残念ながらこの世に「完璧で究極のアイドル」などというものは存在しないので、今後必ず訪れるであろう思い通りにならない現実とどう向き合うのかなーと思う。まあそういうものも自分で経験することでしか乗り越えられないんだけど、そこで支えになれるのがファンの正しい存在理由なのかもしれんなあと改めて思ったり。まあまだしばらくは夢と希望だけを見て突き進んでくれればいいんだけど。

ジェヒョンくんがわりと第一印象通りの子だったのに対して、ソンホくんは全然想像と違うタイプでビックリでした。クールでアンニュイな雰囲気なのに、すごくよく喋るしかなり人懐っこいらしい。でも自分でも「ごく平凡な韓国人」って言ってるけど(どこが?)、言葉使いもあんまり気取ってないというか言い回しが素直で、普通に愛されて生きてきた子なんだろうなと思ったら、年の離れたお兄さんがいるって言ってて納得。末っ子って自己肯定感高いイメージある。

あと発言が結構能天気そうな感じも意外だったな。見た目神経質そうなのに…笑。アイドルっぽい仕草とかも全然余裕っすみたいなノリだし、今の活動でも腹チラ担当させられてるけど全然抵抗なさそうだし(どうやら衣装とかにこだわりがないだけっぽいけど笑)。愛嬌とかはまさにそうだけど、アイドルっぽい言動って苦手な子はいつまで経っても苦手だったりするから、あんまり深く考えない気にしないというのはわりとアイドル向きの性質かもしれん。

まだ誰推しとかないんだけど、全体的な雰囲気も含めてビジュアル的に好みなのはやっぱりソンホくんかな…。勝手にちょっと変人枠かなって思ってたんだけど笑、結構普通っぽい性格なのも逆に可愛いなって思った。ボネド自体は結構ナチュラルなコンセプトだから見る機会があるかわからないけど、二次元みの強いビジュアル&フィジカルなので(骨格勝ち組だと思う)、そういうの活かしたコンセプトとかやったらめちゃくちゃハマりそうだなと思っている。

リウくんは一番ミステリアスで、まだまだ謎の多い子だなと思うんだけど(後述する「アイドル人間劇場」でやばいヤツなことが発覚しますが笑)、最初のMVを見た時から、ああこの子がボネドのパフォーマンスの要なんだなっていうのはハッキリ分かったよね。ダンスって本当に不思議なんだけど、踊るのが本当に好きな人の踊りってど素人が見ても分かるよね。アイドルを構成する要素の中で、実は一番“素”が現れるのってもしかしてダンスなんじゃないかなーと思う。

しかもリウくん、私の大好きな『돌아버리겠다』のサビの振り付け(「눈, 코, 입, 또〜」のところ)を考えたというのを読んで、ボネドのパフォに対する期待がさらに高まった。音楽番組のチッケム出始めたあたりで、目、鼻、口で手の形変わってるのに気づいて「かわいい〜」ってなって、このジェスチャー考えた人天才じゃない?って思ってたんですよね。メンバーに天才がいるなんて最高かよ…。他の子のインタビューにも出てくるけど、メンバーのアイデアを積極的に採用する事務所なんだなっていうのがわかったのも良かった。

あと個人的にいいねって思ったのは、KOZの最初のデビューグループになりたくてオーディション受けたってところかな。その当時KOZがハイブに入っていたかどうかわからないけど(もし入る前だったとしたらさらに凄いけど)、私そういう野心ある子好きなので。事務所選びはマジでデビュー後の活動全般に関わってくる超超超大事な問題なので、ちゃんと現実的な判断ができる子なんだな、と。いや小さい事務所に入ることを否定するわけではないけどね。

さすがに末っ子なだけあって、現実的な部分よりもアイドルになる夢を叶えた喜びみたいなのが全面に出ているインタビュー。でも年齢を考えると、ウナクくんもめちゃくちゃしっかりした子だなと。しっかりしてるというか、まだ16歳でこんなに自分が歌う理由、踊る理由を明確に語れるのってわりと凄いなと思う。考え方とかはジェヒョンくんに結構似てるなと思うところもありつつ(影響受けてる部分もあるだろうけど)、ポジティブなエネルギーが凄い。マンガのキャラに例えるとルフィーなのはわかり易すぎる。妹ちゃんを溺愛してるのにも深く納得。

しかもこの子、アルバムの楽曲制作にジェヒョンくんとテサンくんと一緒に参加してるんだよね。しかも元々音楽制作の経験があった2人と違って、ウナクくんは練習生になってから挑戦したって、凄すぎるでしょ。この子見つけてきたKOZも凄いわ。明らかに稀有な才能の持ち主だと思うけど、でも何もかも順調に進んできたわけじゃないってのも伝わってくるんだよな。ちゃんと成功と失敗を繰り返して一つ一つ乗り越えて努力してきた子なんだろうなという。これからはヒョンたちに甘やかされて欲しいけど、実生活は長男らしいのでそうはいかなそう…笑。

ウナクくんが一番アイドルになりたい理由をハッキリ言えるのも面白くて、「ステージに立ってたくさんの人に愛されたい」って、めちゃくちゃシンプルな理由ではあるんだけど、自分の経験を元にこういう思いを抱けるっていうのは大事なことだし、個人的には一番説得力あるよなって思う(ホシくんとかもそういうところある)。リウくんも似たようなことを言ってたけど、身体性とでも言うのだろうか。若いからっていうもあるんだろうけど、具体的な言葉にできることにも意味があると思うんよね。

イハンくんはこれガチの逸材だろ…。キャスティングされてオーディション受けたっぽいんだけど、釜山でこの子見つけてきたKOZのスタッフ優秀すぎないか?まあこのビジュなので目には止まるだろうけど、あんまりアイドルに興味あるタイプには見えないし。今まで生きてきて自分をイケメンだと思ったことないって言ってて「またまた〜」って感じなんだけど、結構ガチっぽいのがな…。完全な不思議ちゃんなので、インタビュー読んでも正直何もわかんないけど笑、裏表を全然感じないところがよい(これでキャラ作ってたら逆に天才だわ)。

そしてウナクくんとは真逆で、どうしてアイドルになろうと思ったのかが全くわからない…。映画や音楽が好きってことと、あとマジで魚が好きなことぐらいしか情報がない…笑。今のところコンテンツとかウィバラとか見てる範囲だと、積極的に喋るタイプではないけど、ペンミとかヨントンでは普通にお喋りしてるし(日本語も結構イケるらしい)、オタクへの対応も良いのでその辺は大丈夫なんだなーと思いつつ、もしかすると一番のポテンシャル枠なのかもしれん。今後イハンくんが将来の夢とかを話してくれるようになったら感動してしまいそう。

インタビュー読む限り練習生の経験は一番短そうな雰囲気だし、基本的にはビジュアル担当ってことかなと思いきや結構歌も上手いなって思う。ウィバラとかペンミで毎回生歌を披露してて(あれ凄くいい)、ボネドは全員歌えるのでイハンくんだけが突出して上手いとかいう話ではないんだけど、普通に上手いなって。きっと全体的にスキル面で求められるものが多いグループだろうから(本人たちもこだわってそうだし)、そういう中で存在感出していくの大変だと思うけど、明らかに唯一無二のキャラなので変わらないで欲しいな。

実際の公開順に掲載してるんですけど、ジェヒョンくんで始まりテサンくんで終わるのすごくわかる。とりあえずテサンくんに関しては「BOYNEXTDOOR TONIGHT」のドッキリ企画の時に、「僕たち新人アイドルなんですけど…」って言ってたのがすごく印象に残ってるんですよ。「この子は自分を“アイドル”って形容するタイプなんだ」と思って。それでずっと気になる存在ではあったんだけど、テサンくんのこと知れば知るほど惹かれるというか、想像していたよりもだいぶ“良い”ですね。アイドルとして超ハイスペック。

以前テサンくんのことを「アイドルとしての自我が強い」って書いたんだけど、どういう事かというと、基本的に計算高いタイプだと思うんですよ。今何を求められてるかとか自分が何をやったら喜ばれるのかみたいなのを全部考えて動くタイプというか。漠然とアイドルやってるわけじゃなくて、アイドルを全力でやってやるぞっていう強い意志を感じるというか。でもアイドルがゴールってわけじゃなくて、自分の夢を叶えるのに一番現実的な仕事がアイドルだったんじゃないかなと思って。彼がどこを目指しているのかはわからないけど。

そう思いながらインタビューを読むと、本当に答え合わせみたいな内容で面白かった。夢想家で読書家で、喜怒哀楽を出さず、お父さんから音楽の英才教育を受けて、ステージでは全部計算して動く…てイメージ通り過ぎた笑。まあ私は頭の良いアイドル大好きだけど。完璧主義という意味ではジェヒョンくんとちょっと似てるので(ジェヒョンくんのほうが野生のアイドルみがあるが)、壁にぶち当たった時にどうなるかなっていう心配はあるけど、きっと乗り越えていくんだろうなという気もする。いや、これは期待しすぎかも。

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という感じで一通り感想を書いてみましたが、全員のインタビューに共通して出てくるワードが「音楽」と「青春」ですね。みんなやっぱり音楽好きで、アイドルというか歌手になりたい子達なんだなというのは結構明確に伝わってくる。でもそれと同時にファンに対する意識も意外と強くて、「皆さんの青春になりたい」って結構すごいこと言うなあと…笑。アイドルにファンが必要不可欠なのは分かるし、本人たちに自覚があるのは正しい事なんだけど、結構そこの両立難しいぞとは思う。まあセブチもTXTも未だにそういうところあるから、これが普通なのかもしれんが。

あとこうして1人ずつ見てみると、あんまりK-POPのアイドルでは見ないタイプの顔が多くないですか?K-POPアイドルはメイクも含めて色々整え過ぎて顔の区別つかない問題あると思うんだけど、それこそハイブにしては珍しく覚えやすい顔してるなって思う。最初ビジュアル出た時も「ハイブっぽい」みたいな事をいう人はいたけど(多分それに該当するのはソンホくんとテサンくんぐらいだと思うが)、顔の区別付かないみたいな意見はあんまりなかった気がする。

このインタビュー読んでて、そういえばNJはこういうインタビューやってなかったなって思った。本国の雑誌とか海外のWeb媒体のインタビューには応えてたけど、基本的にハイブの利権を全然使わないから…苦笑。そういうブランディングでやってるのは分かるので(チャレンジ動画とかもBTS様としか撮らないですし)、それに対してどうこう言うことはないんだけど、単なる生存者バイアスなのか、もし売れてなくても出来ていたことなのかは気になるところではある…。


[ENG/JPN] 보이넥스트도어가 알려주는 신박한 고백 방법💌 | 아이돌 인간극장 - YouTube

あとこれはちょっとおまけで、ボネドの「アイドル人間劇場」がめっちゃ凄い面白かったです。この番組って前にTXTもNJも出てたし、他のグループのもちょいちょい見たことあるんだけど、意外と面白くするの難しいというか、そもそもアイドルが台本なし(あってコレだったらヤバい)の即興で面白いことするのハードル高いすぎるし、ナレーションとか編集も独特だし、韓国語のニュアンスが分からないと笑えないパターンも結構多いしな、という印象の番組だったんだよね。

だからあんまり期待しないで見たんだけど、普通に面白くて逆にびっくりした。アルバムの設定(好きな子に告白する)をそのまま持ってきたのが分かりやすくてよかったのかもしれないけど、相手の女の子の設定がどんどん増えていってなぜかソンホくんのヌナになるとことかめっちゃ笑ってしまった。テサンくんの「ウリガ!ヌグ?」も可愛すぎるし、「実はこの中に好きな人がいる」っていうテサンくんに、「マフィアゲーム?」って斜め上の発想で返すイハンくんは完全に四次元がすぎます。

あとバラエティにおけるメンバーのノリがよく分かる。ジェヒョン→ボケたがりでスベるの恐れない、ソンホ→意外と反射神経あるツッコミする、リウ→発言と発想がいちいちヤバい、テサン→お笑いも全力投球、イハン→何考えてるかさっぱり分からん、ウナク→愛されいじられキャラ、みたいな。個人的にはリウくんが意外過ぎて面白かったな。まだまだ性格とかメンバーの人間関係とかわからないことも多いんだけど、この番組観てますます興味湧いたわ。独自コンテンツ期待してますよKOZさん。

WHO! - Single by BOYNEXTDOOR | Spotify

できるだけ簡潔に…と思ってたのに結局かなり文字数になってしまい、果たして最後まで読んでくれる人がいるのか(通常運転です)。とりあえずボネドくん新人アイドルらしく馬車馬状態で働いておられるので、今後も何かしらの形でボネドの話をしていきたいと思っております。音楽番組とかの活動周りは一旦それだけでまとめるつもりですが、結構面白い子達だし、やってる音楽はマジで最高なのでよかったら音楽だけでも聞いてみてくださいませ。おしまい。