アイドル好きの言い訳

いろんなアイドルの話をしてるだけです。

春風が過ぎ去ったら

こんにちは。GW中にS2を観返してて、なんか今までは基本的にもっと推しを観るぞ!と思っておかわりしてたんだけど、時間もちょっと空いたし(1ヶ月ぐらいですが)全体的に観てみようと思って観たらすごく面白い。もう4回目だしいい加減飽きてるだろうと思ってたんだけど(推しのエピについては見飽きてるというか見慣れてきてはいる)、初回以降は推しの事ばっかり考えて観てたから、推しが出てないシーンとかで新しい発見があったりして。このチームめっちゃいいじゃんとか、この子もっと早く活躍してたら残ってたんだろうなーとか、そういう俯瞰的な見方が出来るようになっていた。でもやっぱり推しのシーンは別格で楽しいので、巻き戻して何度も繰り返して観ちゃうけど。あとワナワンのメンバーの初々しい姿を観るのも好きだ。

まあ何回観ても感想としては大きく変わることはないんで、もうブログに書く事もないかなーと思って、これまでS2やワナワンについて書いたやつ読み返してみたんですけど、なんか書き始めた頃のほうが気持ちがフラットなんですよね。まだ冷静な自分が残ってるうちに書いてるな、と思う。むしろ最近どんどんこじらせてきているというか気持ちが弱ってきてて、どれぐらい弱ってるかというと、S2やワナワンの曲を聴いてるとこのまま時間が止まればいいのにと思ってしまう程度には弱っている…笑。XCONでヘイズさんがワナワンを砂時計に例えた時、デフィが横に倒せば砂は落ちないからって、そういう時間があってもいいんじゃないかって言ってたのがすごい心に残ってるんですけど、なんかそんな気分です。

S2を我慢してた1ヶ月間はワナワンの動画とかをちまちま観てて(全然我慢できてない笑)。リアリティ番組とかは出来るだけ時系列を気にしながら観てたので、この間やっと「WANNA TRAVEL」のシーズン2を観たんですよね。私は何度かワナワンに対して「1年半限定のグループ感が強い」って書いてきてて、その印象自体が変わる事はまずないだろうと思ってたんだけど、なんかワナトラベル2を観たら、当たり前なんだけどシーズン1の時よりみんな仲良くなってるというか、距離感が変わってるんですよ。当たり前なんだけど。でもそれを目の当たりにして自分でもビックリするぐらい打ちのめされてしまって、このまま進んだらヤバイと思ってブレーキ踏んだところです(ワナトラベル2は他にもヤバイ所がいっぱいあるのだが、その話はいずれ…)。

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ワナワンとしては1年半しか活動してないし、S2期間を含めても2年弱程度の(2017年2月から収録してたらしいので)人間関係だから、どこかで私がアイドルグループに期待してるようなエピソードは出てこないだろうと高をくくってたところがあったんですよね。期待する程仲良くなる時間はないし、期間限定のグループだって事を忘れちゃならんと、期待しすぎるなよと。最初にワナワンの事を書いた時からそれは肝に銘じてたし。でもいい意味で裏切られたというか、少なくとも私が思っていたよりもちゃんとグループらしくなってた…とでも言えばいいのかな。例え終わりが来ることが分かってても、人間同士なんだから関係性が変化していくのは当然の事で、時間だけでは測れない何かがあるんだなって知れたのは嬉しかった。でもしんどくもある。

なんか今まで好きになったアイドルと違いすぎて、事あるごとに「何故こんな事になってしまったんだろう?」って思っちゃうんですよ。好きになってしまったものはどうしようもないよなとは思いつつ、そのもどかしさみたいなのがずっと心に引っ掛かっててる。実際ワナワンって普通のアイドルグループとは根本的に全然違うじゃないですか。グループが出来た経緯が特殊な事もそうだし期間限定って事もそうだし、何より「もう存在してないグループを推す」っていう状況が、私にはあまりにも非現実過ぎて、自分でもワナワンとどう向き合うのが正解なのか全然分かんないんですよ。なんだか一方通行過ぎて呆然としちゃう。

現実として彼らは存在してなくて、存在しない彼らを好きになってしまった私の宙ぶらりんなクソデカ感情(としか言いようがない拗らせ方になってきた)だけがポツンと残されてしまった。多分時間とともに気持ちは落ち着いてくるだろうし、いちいち考えて立ち止まらないで過ぎ去るのを待ったほうが楽なんだろうけど、でも彼らからたくさんのものを貰ってるのに、何も還元出来きずに一方的に消費してる状態なのが嫌で、だからこうやって言葉に残す事がせめてもの報い、みたいな気持ちなのかなと思う。まあイチオタクの自分がブログで書いたぐらいじゃ何も返せてないから、自己満足でしかないんだけど。もう頼むから私にアルバムを買わせてよ…笑。

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結局、S2の推しを観るにはS2を観るしかないし、ワナワンの推しを観るにはワナワンを観るしかないじゃないですか、当たり前だけど。当時の映像を観る事で自分は過去に戻れるし、それで得られるものもたくさんあるんだけど、それだけではやっぱり物足りなくて。ごちゃごちゃ言ってるけど最初から答えは決まってて、要するに解散してほしくなかったってだけなんだけど、でも期間限定である事を否定するのはS2やワナワンを否定するようで嫌で、だからせめて砂時計を倒して時間を止めたいと思ってしまう。自分でも言ってることめちゃくちゃだなと思うけど、でも今の自分の感情を説明しようとするとそういう事なんだなと思う。

今回のタイトルはもちろん、ワナワンのフルアルバム『1¹¹=1(POWER OF DESTINY)』のタイトル曲『봄바람』からです。彼らにとって最初で最後のフルアルバムなんだけど、私はアルバムとしては一番好きです。これはサバイバル番組出身のグループには避けて通れないものなのかもしれないけど、良くも悪くもワナワンって、プデュから誕生した事自体がコンセプトじゃないですか。プデュ出身がアイデンティティっていうか。でもそこからやっと解放されて、このアルバムはちゃんと“Wanna One”というアイドルグループとして作った、アルバムらしいアルバムだなって思ったんですよ。


Wanna One (워너원) - '봄바람 (Spring Breeze)’ M/V

「僕たちまた会おう、春風が過ぎ去ったら」ってさ、最後のアルバムのタイトル曲になんて救いのない歌詞を付けるんだろうって思うけど、そういうところも含めてめちゃくちゃワナワンらしい曲だなと思う。爽やかで優しくて切なくてちょっと残酷で。解散してから彼らと出会ってしまった私にとっては『Energetic』も『봄바람』も等しく過去の曲で、これから始まるワクワク感とか、終わってしまう辛さみたいなリアルタイムの感情を共有出来ないのはやっぱり寂しいんだけど、その一方で完結した物語の持つ力に惹かれてたりもするので、本当に厄介なものを好きになってしまった。

もっと早くワナワンに出会えてたら、せめて活動期間中に知ることが出来ていたら…ってたまに思うんですよね。でも酸っぱい葡萄かもしれないけど、私にはこのタイミングで合ってたんだろうなと思う。むしろ今この時代にワナワンにハマった事に「運命の力」を感じちゃうし…笑(何だそれ)。そういえば偶然にも今日I.O.Iが5周年の配信ライブをやるそうで(それに合わせてブログ書いてたわけじゃないんですが)、ちょっと調べたところ日本で観る方法がよく分かんなかったので早々に観るのは諦めたんだけど、もしかするとワナワンもそういう機会が今後あったりするのかな、とちょっと脳裏をかすめました。

最初は自分の持て余した感情を全部出し切るつもりで書き始めたんだけど、書いてる途中で「気持ちを出し切ったらそこで終わってしまうのでは?」と思ったら急に哀しくなったので、程々にしてみました笑。実はワナワンのメンバー紹介を書きたいなと思ってるんですよね。今回みたいなお気持ち表明じゃなく、TXTとかセブチの時に書いたような、私なりにグループの魅力を伝えられるようなものを書きたいなって。でもその前に、もう少し私がワナワンに抱いてる思いを消化しないと書けないなーと思うので、多分今後もこういう少しずつ感情を垂れ流していくスタイルが続くと思います。毎回同じような事しか言えなくて自分でも嫌になるけど。おしまい。