こんにちは。先日、日プ2を観ている流れで中華プデュに辿り着いてしまったという話をしましたが、その後気付いたら何故か本国プデュのシーズン2に不時着しました。さすがに今更だし、何となく軽い気持ちで見始めたのにあっという間に完走。いやー…なんかすごいものを観てしまった…。なんというか、良くも悪くも芸能界という理不尽な世界を凝縮したような内容でビックリしました。どうしてもデビューメンバーを知ってしまっているので(でもワナワンの事はほぼ知らない状態ではあるのでメンバーへの先入観はないですが)、それを踏まえての感想にはなってくるかと思いますが、あまりにも面白かったので今回はプデュ2の事を書きます。懐かしい話してるなーとでも思って頂ければ幸いです…。
去年日プを観た時は、本国のプデュを一切知らない状態だったので、何というか…プデュの良さというか醍醐味というか、プデュならではの楽しみ方みたいなのがよく分からなかったんですよね。結局は人気投票だしオタクの集合知じゃんみたいな感じもあって、私にはファン投票っていうシステムはちょっと性に合わないなと思って。でも初めて本国のプデュを観て、プデュの面白さというか人気の理由がやっと理解出来た気がします。その後ワナワンがバカ売れした事や元のグループや派生グループの活躍も含めて、あまりにも出来すぎて怖いくらいでした。映画とかアニメにしたらいいんじゃ…(もう無理だが)。
というわけで、本編とパフォーマンス動画を観ただけで、細かいエピソードとかビハインドとかあんまり見れてないのですが、率直な感想を書いていこうと思います(不正云々についてはひとまず置いておきます)。まず『나야나(Pick Me)』がめっちゃいい曲である…。このテーマ曲って番組中嫌っていうほど聴く事になるわけですけど、何回聴いてもいい曲。日プのツカメが個人的にはなかなかのトンチキソングだなと思って(振り付けとか歌詞とか含めて。わりと好きだけど)、本編見ててもトンチキ感から抜け出せなかったんですけど、ナヤナはめっちゃいい曲じゃんと思ったよ。まあ101人で同じ振り付けを踊るとどうしてもトンチキ感を回避できないけど。
PRODUCE 101 season2 [최초공개] 프로듀스101 시즌2 _ 나야나 (PICK ME) performance 161212 EP.0
まずはレベル分けからですね。個人的にはこの審査見るのが結構好きなんですよね。私はあんまりファンの評価を信用してないので(いきなりプデュ全否定…笑)、プロのトレーナーからの評価やリアクションが一番信頼できるというか、公平感があるなと思う。プデュではここが唯一プロからの評価が下るところだし、単に実力を評価するというよりはいろんな種類のバイアスがかかった上での評価なので、そういう意味でも結構大事だなと思います。実力通りの力を発揮出来る子と出来ない子がいますけど、ちゃんと力のある子はここでDとかFになっても這い上がってくるしね。
本国のプデュならではなのが、練習生たちがそれぞれ事情を抱えて参加してるところでしょうか。中でもデビュー経験があったり練習生歴の長い子がなかなか複雑で、その辺は日プでは見られなかった要素ですね。しかも本人たちの思いとは別に、番組側が企画を盛り上げるために揃えたであろう練習生もいるわけで、そういう裏事情みたいなのが見え隠れするのも面白いなと思います。ただやっぱり101人は多すぎて事前に知ってる子とやたら目立つ子以外はほとんど見分けがつかず、推しが出来るどころか顔と名前が全然一致しません。リアタイしてれば覚える時間あるんだろうけどなあ。
と思っていたらグループバトルで推し…というか、気になる子が出てきます。ミニョン…ではなくヒョンビンです。3年半も前の番組だしワナワンも解散してるし、推しを作っても虚無だなと思って出来るだけフラットに観る事を心がけていたんですが、ポンコツ枠の成長物語が大好物なので、ヒョンビンとジョンヒョンのやり取りに完全にがっつり心を掴まれてしまった…。彼らがグループバトルで披露したのがSUPER JUNIORの『Sorry, Sorry』、デビュー組が集結してるソリソリ2班ですね。レベル分けの時はアイドルをやる気があるのかないのかもよく分からない感じだったヒョンビンが、ソリソリを踊りきったところでやられました。
PRODUCE 101 season2 [단독/4회] ′여기는 완성형′ 이번 열차는 미안행~ㅣ슈퍼주니어 ♬Sorry, Sorry_2조 @그룹배틀 170428 EP.4
何度観てもかっこよくてヤバい。楽曲・メンバー・パフォーマンス、全てが完璧だし練習生…とは…みたいな気持ちに。人選だけを見るとヒョンビンだけちょっと「何故?」って疑問に思っちゃったんですが、そもそもこれが実質初パフォーマンスだし、この収録時点では投票結果も出ておらず、デビュー組のダニエルとかジェファンもまだオタクに見つかってない時期なんですよね。そう考えるとミニョンの人選がなかなかエグい(ピンク目立つからとかわりと感覚的な理由だったけど笑)。言い方悪いけどしっかりポンコツ枠を用意してるのもお見事って感じ。
グループバトルって人選の時点で成功が約束されたようなチームが絶対出てきますけど、案外引き立て役みたいになっちゃうじゃないですか。強すぎて面白みに欠けるというか、上手くて当たり前みたいな。それよりギャップとか意外性があったほうが評価されますよね。この時はサンナムジャ1班が話題になってる子を集めたのでアベンジャーズって呼ばれてたけど、蓋を空けてみたらソリソリ2班がアベンジャーズだったっていう。しかも出来て当然、勝って当然みたいなハードルを余裕で超えてきたところがソリソリ2班のすげぇところだと思います。
ヒョンビンはやる気がなかった…というよりは自分だけ素人同然で、出来るメンバーに囲まれてなかなかモチベーションが保てなかった感じなのかなと思うんですが、それを諦めずに励まして支えるリーダーのジョンヒョンがマジ神(練習風景にはいっぱい映るのに本番であまり目立たないのが切ない…)。ソリソリ2班がなければ、多分私はヒョンビンいいなと思う事もなかったと思うし、プデュ2に感情移入出来たのはヒョンビンとジョンヒョンのおかげだと思う。もちろんポジションバトルのソナギでは号泣だし、アノユノでリーダーやってるの心から頑張れええええって思ってました。
この辺りで日プとの違いをすごく感じ始めます。私はパフォーマンスのスキルに短期間での急激な成長ってありえないと思っているので、たまにそういう扱いをさせられる子が出てくると「ああ、演出が上手だな」ってちょっと冷めちゃうんですけど、経験の差はあれど事務所に所属するレベルの子たちが中心だからか、そういう事もなく。むしろレッスンを重ねていくと出てくる底力があるよなーと。これ普通の素人を集めたオーディション番組でやってしまうと結構嘘っぽくなってしまうので、印象がだいぶ違うなと思いました。
そして最初の順位発表で60人まで減らされた後のポジションバトル。ポジションバトルといえば、何回見ても泣けるソナギ…もはや条件反射で大サビ前のヒョンビンのところで涙腺決壊するのだが…?ウジくんがI.O.Iに作った楽曲なのは結構前から知っててそっちのMVも好きで何回も観てたんですけど、プデュ2で課題曲になってるなんて知らなかったよー!知ってたら多分もっと早く観てたよー…。それにジェファンが歌うまなの分かってたけど、ソンウンがこんなにパワフルに歌う子だと思ってなかったなあ。声も良いし。
PRODUCE 101 season2 [단독/7회] "마음을 적신 감동의 무대" 니.나.노ㅣ아이오아이 ♬소나기 @포지션 평가 170519 EP.7
あー泣いちゃう。もう震えながら歌ってるヒョンビンが最高過ぎる。自分はいつ落ちてもおかしくないから歌にも挑戦したいって言ってこの曲選んだ時、ソリソリで本当に成長したんだなと思ったし、やっぱりメンバーには迷惑かけちゃうんだけど、ソリソリの時とは違って最初からちゃんと努力して積極的に取り組んでて、人ってこんなに変われるんだなと思った。それにこのチームにもまたジソンという新たな神がおり…(もはや母のようだったが)。ソリソリに続いてデビュー組が集結してるチームで大変だったと思うけど、ヒョンビンは本当にチームメイトに恵まれたよね。
今まで見てきたオーディション番組って、経験者枠とか年長者って不利な事のほうが多い印象があって。素人同然の子が成長していくのがオーディションの醍醐味だと思うし、作る側もそういうシンデレラストーリーを見せたがるので、経験者はどうしても教育係みたいなポジションになってしまって、下手すると引き立て役で終わっちゃう。でもプデュは原石探しももちろんありつつ、スキルがあるのに埋もれてた子の掘り起こしとかデビュー組の再出発も重要な要素なので、そこも他のオーディション番組にはない特徴だなと思いました。
そして35人に絞られてからのコンセプトバトル。暫定順位で練習させておいて、第2回の順位発表後に再編成させるというほんま鬼畜なルールですが、外された子には同情票が集まったりもするし一概に否定もできない(S2ではソンウンがそれだったし)。まあこの場面に限らずですが、とにかく視聴者の気持ちを揺さぶる設定や演出に関しては見事としか言いようがない…。パフォーマンスはやっぱり『NEVER』がカッコよかったなー。曲もめっちゃくちゃ良いし完成度も高かったし、ここもデビュー組率が高いチームですね。
PRODUCE 101 season2 [단독/9회] '상위권 만렙이 모였다!'ㅣ국민의 아들 ♬NEVER @콘셉트 평가 170602 EP.9
うーん…ミニョン氏の圧倒的華。割と私がいいなと思ったステージには必ずと言っていいほどミニョンがいて。何かのスキルに突出してるタイプではないけどダンス、歌、ビジュアルとすべてに安定感があって、センターにいると本当に映える子だなと。カヒ先生が「ミニョンは存在するだけでセンターだね」みたいな事言ってたけど、すごく的確な表現だなと思った笑。センターと言いつつ、パートの多いメインボーカルやメインダンサーに存在感で負けちゃうパターンもあると思うんだけど、そういうスキルに負けない何かを持ってる人がセンターになるべき人なんだなと。
ヒョンビンがリーダー頑張ってたアノユノも本当に良かったよ…涙。もうヒョンビンがリーダーやりたいって言い出した時点で私の庇護欲が爆発した。なんなの君。結果に関しては残念でしたけど、メンバーがどれだけ頑張ってパフォーマンスの完成度を高めても、人気投票の側面はどうしてもあるので、ランキング上位のメンバーが集まってるグループが有利なのには変わりないんですよね。特にコンセプトバトルは、個人個人のレベルが高いがゆえに、最終的に個々の人気が結果を左右してしまうのは避けられないよなーと。能力を評価しようと思っていたとしても、全員のレベルが高ければじゃあ推しに入れようってなるもの。
番組上の進行とは前後しますが、最後のデビュー評価のパフォーマンスは『Super Hot』が好きでした。ノリがよくて可愛らしさもあって楽しかったし振り付けも面白くて、なんかちょっとセブチを彷彿とさせるパフォーマンスだったなーと。サムエルはセブチのチャイナが出ていた中国のサバイバル番組で観て以来でしたが、相変わらずスキルも高いし頑張り屋のいい子なのに報われないの切ないですね。でも本人の希望とは関係なく、アイドルグループ向きじゃないタイプの子っているし、オタクはそういうのを嗅ぎ分ける能力高いからな…。
PRODUCE 101 season2 [최종회] Super Hot Final 데뷔 평가 무대 170616 EP.11
ユソノも可愛らしくて好きでしたね。ヒョンビンと同じくこの子も成長枠って感じで回を重ねるごとに成長していくのも見どころでしたけど、常に明るくて元気で愛嬌があってコミュ力おばけで、いかにも愛されマンネって感じがひたすら可愛かった。あとヒョンに対して(特にミニョン)スキンシップ激しかったのもわりと萌えポイントでした…。結果が分かってる状態で観ていたにも関わらず、いいなと思った子が2人とも脱落してしまって結構ガッカリしたので、リアルタイムで観てたらどんな気持ちになっていたのだろうか…。恐ろしい。
あと推しって感じではないけど、ダニエルとオンくんも好きです。こういう陽の子ってグループには絶対必要だなと思う。ダニエルは今ソロで活躍中なのでもちろん知ってたんだけど、何でこんなに人気あるんだろう?って正直不思議だったんですが、プデュを見たら納得の圧倒的センター様だった…センターっていうかエースって感じかな。ミニョンが月ならダニエルは太陽って感じ。どこに立ってても目立つし華があるし雰囲気を明るくするし、あとメンタル強者って感じがいい。オンくんは爽やかイケメンなのに完全にお笑い担当なのが最高だし、環境や状況によってパフォーマンスが落ちないところも素晴らしいと思いました。
そして最終回のナヤナ…。初回と比べると序列もだいぶ変わっていて、それが練習生それぞれの成長はもちろん、プデュの面白さと過酷さと残酷さを物語っており、色々な出来事があったのを思い出させますね。中盤でステージに脱落した子たちが上がってくるところとか本当に泣けるし、私は必死でヒョンビン探してたんですが見つけられず…。しかも最後、大量の紙吹雪でメンバーの顔ほぼ見えなくなってるし…笑。
PRODUCE 101 season2 [단독/최종회] 나야 나 Final 생방송 무대 170616 EP.11
さらにワナワンバージョンの方を先に聴いていい曲だなー好きだなーと思っていた『이 자리에(always)』を20人で歌いだして泣く。みんな高揚してるのか緊張してるのか疲労してるのか感極まってるのか分からんけど(多分全部ひっくるめた何かだろう)、言葉では言い表せない表情してるし、このなんとも言えない空気感の中で、最後の順位発表前のメンバーにこの歌を歌わせるの、ほんと…ほんとにすげーなプデュ。
PRODUCE 101 season2 [단독/최종회] 이 자리에 Always Final 생방송 무대 170616 EP.11
そしてこの後、最後の順位発表が待っているわけですが…まあこの先の結末はリアルタイムで追ってない私に言えることはあまりないです。ただ、ヒョンビンとユソノに関しては百歩譲って仕方ないと思えるけど、ジョンヒョンはなー。1pick弱いっていうのも確かに分かるけど、それ以上に違和感のほうが強い。何ならニュイからは1人しか合格させない決まりがあったとか、そういう理由があるほうが納得出来るレベル。まあそれぐらいプデュ2におけるジョンヒョンの存在感とメンバーへの影響力、番組への貢献度が高かったって事なんでしょうけど、彼のいるワナワンも見てみたかった。
でも本当にプデュ2の立役者というか、番組としてもそうだし練習生たちの成長という意味でも総合的に支えてたのはニュイの4人だったな…と思います。本人たちの意思や気持ちとは別に、最初から彼らはこの企画のジョーカー的な存在としてキャスティングされたと思うんですけど(ムンボクとかもそうだけど)、結果的には期待以上の活躍をしたんじゃないのかな。特にジョンヒョンがいなかったら全然違うプデュ2とワナワンになってんじゃないかってぐらい凄かった。そんな子を落とすなんて…本当に残酷な事をするよね(完全に運営が落としたって決めつけてるけど、今のとこそういった事実は一応ありません)。ユソノはどこにでもいるな?
最後の順位発表の時のジョンヒョンの表情が本当に切なかったし、発表時のミニョンの密着カメラも辛かった…。ミニョンは本編ではいつも安定してて、泣き顔なんか撮られた事なかったと思うんだけど、最後の最後に彼の感情を見たなと思った。自分ひとりだけ合格したのしんどかったんだろうし、むしろ他の3人に合格して欲しかったんじゃないかな。ユソノが必死に慰めてるのがまた泣けるのよ…なんていい子なの好き。でもこれは完全に結果論だけど、その後のワナワンにとってもニュイにとってもこの結果が悪いものだったとは言い切れないわけで。彼らがプデュに挑戦する選択をした事が無駄にならなかった事は、せめてもの救いだなと思いました。
最初に書いた通り、私は基本的にはファン投票で全てを決めるシステムは好きじゃなくて、むしろちゃんとプロに選んでもらいたいタイプです。人気投票だけで選ばれたメンバーじゃ当然ポジションも偏るし、それでバランスよいグループを組んで作れるの?って思うし、人気投票は公平って言う人もいるけどメンバーのごく一部しか見ることのできないファンの評価には全然公平性を感じない。それにファンには責任を取る方法がないじゃないですか。彼らの大事な大事な人生を、オタクの無責任な投票で決めて良いと思えないし、それならプロが責任を持ってメンバーを選んで、売り出してほしいと思う。
ただ今回プデュ2を見て、単なるアイドルオーディションではなく、中小事務所で埋もれてしまっている練習生にチャンスを与えるという意味合いが強かった事を知れたし、しかもそれで大手事務所に引けを取らないモンスターグループを作り出せたのも凄い事だなと思いました。ほぼ全員が事務所に所属する練習生である事と、それ故に結成されるグループも期間限定になるというのは理にかなっているというか、プデュのシステムを最大限に生かす設定だと思ったし、それもプデュで誕生したグループの魅力というか、アイデンティティなのかもしれない。ただワナワンに関してはいろんな意味で勿体なさはあるが。こんな短期間で結成されたなんて信じられないぐらいよく出来たグループ。
そして2021年にプデュ2を観てしまったオタクとしては、不正問題について触れないわけにいかないですね。正直言って、個人的には番組を盛り上げるためとか出来上がったグループのバランスを良くするため(=売るため)に操作が入ってしまうのは仕方ない事かなと思ってます。時間の限られた番組内に101人全員を均等に扱うことは不可能で、編集によるバイアスは避けられないし、あと身も蓋もない事を言ってしまえば編集しないと面白くないと思う。かなり恣意的な編集をするなとは思うけど、そのおかげで番組が盛り上がったという側面は否定できないし、実際、結果的には番組としてもグループとしても大成功してるしね。
不正疑惑が起きる前から投票結果や順位に疑問が残る場面も多々あったようですし、順位をある程度コントロールしたいという意思はあっただろうけど、「100%国民投票で決まる」を売り文句にしている以上、編集と違って投票結果を操作するのなら何が何でも隠し通さなきゃいけなかったし、それが出来ないなら操作すべきではなかったよね。バレてしまったらどんなに面白くても興ざめだし、そこは“悪魔の編集”の範囲で留めておくべきだった。しかも回を重ねるごとに操作が露骨になってるのが何とも質が悪いというか、まあ調子に乗ってしまったんだろうな…。行き過ぎた欲望は身を滅ぼすね。
最初に「あまりにも出来すぎて怖いくらいだった」と書いたけど、これが全て誰かの考えた架空のストーリーで、登場するアイドルたちも全部キャラクターを演じているだけなら良かったのに、と思う。フィクションなら「あー面白かった」で終わりなのに、現実には練習生一人ひとりの人生があって、プデュに出た事で良くも悪くも大きな影響を受けてしまっているんだ、と思うと「面白かった」なんて浮かれた事言えなくなってしまう。他人の人生をエンタメとして消費してしまう罪悪感は、実在する人間を応援する上では避けられない事だけど、それにしても…それにしてもだよ。
感想を書いててもなんか心苦しいんですけど、現実は小説より奇なり、でやっぱりめちゃくちゃ面白かったんだよなあ。プデュ本編だけじゃなくてその後の展開も含め、あまりにも波乱万丈というかいろんな出来事がありすぎて。結末も知ってるし、結成したグループはもう存在しないし、順位には不正があったわけですけど、何もかも全部ひっくるめて見るプデュもなかなか趣があったなと思うし、ワナワンの活躍や解散後の姿なんかを見てると、なんかこう…みんなでプデュという名の夢を見てたんだな…とか切ない事を思ってしまいました。まあどんなアイドルでも、いつかは夢から覚める日が来るわけですけどね。
そうそう、本編を観ている間はワナワンの曲を聴いてて(意外と曲いっぱいあった。1年半でアルバム5枚も出してるんだな…)、正直、音楽面ではそこまで惹かれるものはなく、K-POPのナムグルだなーって感じではありましたが、『에너제틱(Energetic)』『Wanna Be』『GOLD』『캥거루(Kangaroo)』とか好き。人気投票で選ばれてるしプデュのために集められた11人なので、音楽性とかグループとしてのコンセプトみたいな部分の統一は取りにくいのかもしれないなーとも思いました。まあプデュから誕生した事自体がコンセプトなんでしょうけど。
さて、3年半も前の番組の話をどんだけすんねん!って感じなのでそろそろ終わりにしますが、しばらくはプデュ2とワナワンの動画とかをちょこちょこ漁ったりする日々が続きそうです(ワナワンに関してはあんま深堀りして余計な事を知らないほうがいいような気もするが)。更新される事のないワナワンのSNSをフォローしてみたりして…笑、なんか不思議な気分だなあ。またいい年して新しい体験をしてしまった。おしまい。