アイドル好きの言い訳

いろんなアイドルの話をしてるだけです。

HiHi Jetsを好きになる夏。

『夏祭り!裸の少年 SUMMER STATION』に行ってきました。HiB合同、HiHi侍、HiHi単独とそれぞれ入ってきましたが、まだB単独が始まってないし、Jr.以外のとこもあるので振り返るのは夏の現場が一通り終わってからにしようかなと思っていたのですが、あまりにもHiHi単独が楽しすぎて素晴らしすぎて、ただただHiHi Jetsを絶賛したいので書きます。

久々に「考えるな、感じろ!」としか言いようがない現場でした。これまで私にとってのHiBの現場というのは良くも悪くもメンバーの持つ魅力だったり才能や成長を楽しむ公演であり、セトリや構成はさほど重要ではなく、過去の公演の焼き直しであってもマイナーチェンジを繰り返しながらも新曲だったりチャレンジ曲だったりソロ曲に一喜一憂するものでした。それはそれでこの世代のJr.でしか成立しない特権みたいなものだし、アイドルの本質は“何を”やっているかではなく“誰が”やっているかである、という私の考えにマッチした楽しい現場ではあったのですが、今回のHiHi単独はひと味違いました。もちろんこれまで通りメンバーの魅力は存分に発揮されていたし、作間くんが入った事によるフレッシュさも加わっていたので、その時点で及第点ではあったと思うんですが、良い意味で裏切られたなーという気持ちです。

クリエやサマステ合同と比較して、特別に明確な分かりやすい変化があったわけではないと思います。実際に演る曲のベースはほぼ過去の公演の焼き直しだったと思うし、驚くような構成に作り変えられていたわけでもない。でも5人になって出来る事のバリエーションが増えパフォーマンスが確実に向上していたのに加えて、とにかく全力で今自分達の出来る事を出し切ったし、これまでの発表会的なステージ、「自分たちがやりたい曲をやっている」感が薄れ、どんな風に観客に楽しんで欲しいのかが伝わってくるステージになったなと感じました。もともと私はメンバーのやりたい曲をやらせるシステムがあんまり好きじゃなくて、プロにメンバーに合う曲をちゃんと選んで欲しいタイプの人間なので、その点に関してはJr.の現場には色々思うところがあったのですが、今回のHiHiにはそういう不満をほとんど抱く事がなかったんですよね。

しかもパフォーマンスに加えて、これは合同の時点で「やってくれたな」と思ったのですが、謎のコールアンドレスポンスをするグッズ紹介コーナー。幸い合同の初日に入れたのですが、突然始まったグッズ紹介コーナーが秀逸過ぎて度肝抜かれたし(ここは行った人にしか楽しさが伝わらない気がするけど)、パターン同じなのに何度観ても飽きない。さらに単独の5人のMCでは、Bと一緒だとどうしても仕切る側に回されてお兄さん対応になってしまいがちなHiHiの年相応なわちゃわちゃ感が全開で。判断力の速さと滞りないトーク力と語彙力で回す猪狩、空気読まない奇行っぷりと鋼メンタルの作間くん、仕切り担当ながらいじられキャラも板についてきた優斗、たまにおバカを炸裂させるイケメンはしもっちゃん、みんなの話をまったり聞きつつたまにシビアなツッコミを入れる瑞稀くんっていう絶妙なバランスね。まあネタ不足な回とかもあったとは思うけど、平均年齢16.4歳のJr.内ユニとしては十分過ぎる出来だったと思いますよ。しかもそれを、バックなしJr.コーナーなしの完全に5人だけでやってのけたわけです。こんなの感動しないわけないじゃないですか。単独の初日、最後本気で泣きそうになったよ。

正直言って今年のクリエ始まるまで、私にとってHiBの現場はあくまでBがメインでした。いやもっと言ってしまえば佐藤龍我がメインでした。龍我くんは相変わらず理想のアイドルそのものというか、ハロプロや48・坂道なども含め私がこれまでアイドルに求めていたものを凝縮したような子で(なかなかのキモさ)、先日のJr.オーデも今やってるシゲのドラマも最高だし、1番好きなJr.挙げろと言われればそれは迷わず龍我くんなのです。合同も何だかんだずっと赤ペンラ振っていましたし。だからこそ、この状況でまさかユニとしてHiHiに心を鷲掴みににされるとは思ってなかった。クリエの時点でも若干その兆候は感じていたのですが、いかんせん回数入れないクリエでは決め手に欠けるし、何と言っても作間くん加入という大きな変化があった直後の現場でフラットな判断は出来るとも思えず、まあ作間くん補正かなってちょっと思ってたんですよね。もちろん作間くんの加入がユニにいい影響を及ぼしている事は間違いないと思うし、5人になって人数的なバランスもよくなったと思う。でもサマステ単独を観て、それだけじゃないHiHiの成長というか変化を感じたのです。上手く言えないんですけど。

去年の常にBとセットでBのお世話係で、何かと比較もされ、大事な場面はB優先、みたいな状況を経て、彼らがそれをネガティブな捉え方をせず、反骨精神で自分達に出来る事を模索し続けた事が実を結び始めたのかなという気がする。それは本人たちも実感してるんじゃないだろうか。自分達のやってきた事に自信を持てるようになれば、Bに対する焦りとか危機感にも対応出来るようになるんだよね。そもそも振り返ると作間くんを加入させた事自体がかなり大きな決断だったのでは?と思うし、別にそれが作間くんだっただからという話ではなく、多分4人は出来る事なら4人で頑張りたかっただろうなと思うんですよね。加入を受け入れるという事は4人体制を否定する事でもあるから。それに誰かが加入した事で良くも悪くもユニの雰囲気や印象が変わるものだし、どっちに転ぶかわからない賭けみたいなもんで。でもこのままじゃダメだと思って作間くんを入れたんじゃないかな…というのは私の妄想ですけど。その結果がサマステ単独だったんだとしたら、加入した作間くんも彼の加入を決めて受け入れた4人も本当に頑張ったね…って言いたい。そう考えると、今回のHiHiの成長というか変化はパフォーマンスというよりはもっと精神的な部分のほうが大きかったのかもしれないな。元々スキル高い子達だからね。

まあとにかく、HiHi Jetsって素晴らしいユニだなって再確認したサマステ単独でした。私は推しを作らないとグループ自体にはハマれないタイプなので、そういう意味でも作間くんが加入した事が間違いなくトリガーになってはいるんだけれども、だからと言ってユニごと好きになる理由にはならないんですよね。龍我くんにおけるBがそうならなかったように。そもそもJr.には入れ込まない、箱推しなんてとんでもないと思ってたし、いつ解体されてもショックを受けない程度にしか推せないなと思っていたし、そうなるまいと割と強めに心に誓ってたくらいなので。でも多分このまま行くとJr.の本命ユニはHiHiになるんじゃなかろうかという気がしています。とか言いつつ明日から始まるB単独に入ったら「やっぱりBが最高」って言ってるかもしれんけど。おしまい。

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anan最高だったなー