アイドル好きの言い訳

いろんなアイドルの話をしてるだけです。

現場がなくなって暇なオタクの雑談

気づけばなんだか大変な事になってしまいましたが、オタクの皆さんは元気にお過ごしでしょうか。私は体力にはまったく自信はないのですが、滅多に風邪も引かずインフルとかノロとかとも比較的無縁の人生を送ってきたからか、ビクビクしながらも今のところ元気でやっております。この感じだと現場は夏どころか年内も厳しそうな状況ですが、有事の際にエンタメが後回しになるのは悲しいかな仕方ないので、落ち着いた時に思う存分お金を使えるように真面目にリモートで働いてます。自分や自分の身の回りの人の今後の事を思うと不安でしかないけども、元気に働けてるうちが華というか、結局はその時の自分に出来る事をするしかないので。まあ色々考えすぎると何も書けなくなるし、最近の出来事とか思った事を思いつくままに書いていきたいと思います。

ひとまず推しが元気であればそれで十分だな思いつつも、ドルヲタになってから「現場に行く」というのは当たり前の事で、現場あってこそのオタ活、みたいな十数年だったからやっぱりすごく寂しいです。それどころじゃないのは理解した上で。特に春に現場がないのは結構久しぶりで、私が行くグループはわりと春夏ツアー組が多く(NEWS、セクゾKAT-TUN、キスマイ、キンプリ)、JUMPが最近秋冬に移行しちゃったぐらいかな。あとはJr.もライブやコンサートの類は春夏が多く秋冬は舞台ばっかりなので、ここ数年は春夏に現場が偏っていたので、ぽっかり穴が空いたような気持ちです。なんやかんやで16公演分(同行者含む)が中止になったんですが、思わずチケ代計算して「そんなに支払ってたんか…」という驚きと同時に、支払われるはずだった金額から事務所の負担の大きさを実感したりします。

色々配信とかがあるのは感謝しかないのですが(ジャニがこのタイミングでネット環境を整えてきたのもすごいタイミングのよさというか、何か野生の勘が働いたのではと感心してる)、映像を観ていても音が身体に響いてくる感じとか、照明が眩しい感じとか、近くにメンバーが来た時の高揚感とかを思い出してしまって、逆に哀しくなったりして。それに本来有料のものを無料で見てしまうのも(これはライブはもちろん、マンガとか映画とかに対しても思う)、ありがたいけどこういう時だからこそ対価は払うべきなんじゃないかなと思ってしまったり。課金しないオタクに存在意義があるのかと。何か楽しくお金払いたくなるような形を取ってくれるといいのになーなんて思ったりします。とりあえずグッズの通販は早急にやってほしい…。

予定通りだったら3月末のNEWS、5月のセクゾに向けてアルバム聴き込んでいた時期だったと思うのですが、コンサートがなくていまいちモチベが沸かず、ずっとTXT聴き続けてる(こうなってくるともうちょっと曲のストックが欲しかった)ので、ますますTXT三昧な感じの日々を過ごしてます。久しぶりに新しいジャンルにどっぷり浸かってる感じは楽しいですが、もし何事もなければ、もしかするとこんなにTXTを好きになってなかったのかもしれないな、と思うと不思議な感じがします。怪我の功名というか雨降って地固まるというか、「ひとつのドアが閉じる時、もうひとつのドアが開く」っていう好きな言葉があるんだけど、そんな気分。ジャニにハマってからもちょいちょい他ジャンルに触れる機会はあって、それぞれ良さや違いがあって楽しいなとは思うんですが、深いところまで踏み込めるかどうかは結局タイミングなんだなあとか思ったりします。

幸いリモートワークが出来る仕事なのと、もともとインドア人間で、現場が数少ないアウトドアな活動だったのでおとなしく引き籠ってるのですが、仕事のない日に何もせず家にいるのもつまんないので、韓国語を勉強してみることにしました。独学でどこまで覚えられるものなのか分かりませんけど、そういえば語学系はわりと得意だったなと思って。もう勉強なんて10年以上してないので、逆に面白いです。やっと基本のハングルの読み書きがちょっと出来るようになってきたぐらいの段階ですが、ここから先が長いんだろうな…。今のところ目標はTXTの配信動画のテロップを何となく読めるようになる事!(発音については当分無理な気がするので聞き取りは焦らずにゆっくりやる)と、最終的にはなんか資格試験受けたい。目標ないと頑張れない人間なので。そんで落ち着いたら絶対韓国旅行する。

韓国の状況についてはあまり積極的に調べてるわけではないので分からないんですけど、恐らくどこの国も緊張感のある時期なのは間違いと思うし、ジャニとか日本の芸能関係は何かあればすぐに分かるし、私が心配するまでもなく事務所も守ってくれるだろうと思えるんですが…。ブログとか読んでいると、やっぱり活動に影響出てるんだろうなと感じるので、予定が変わってしまったり思うように活動が出来ないのは不安だろうなと思います。まあSNS系は相変わらず活発なので、こちらは安定した供給を楽しんでますが、なんかこんな形で他国で活動してるアイドルと共通の悩みじゃないけど問題意識を持つというか、世界規模で起きてる出来事を共有する事になるなんて、なんだか複雑です。もっと楽しい事を共有したかったよ。

暗くなってしまった。この間、ヨンジュンが「Song Cry」のカバー曲をSoundCloudにアップしたんですよ。これ原曲もめちゃくちゃカッコいいのですが(私は全然詳しくないけど)、カバーとはいえ、まさかヨンジュンのソロをこんなに早く聴けると思ってなくてビックリしまして。このヨンジュンの歌声というか声質。やばくないですか?最高すぎません?

特徴的な声なのでTXTの曲でもかなり存在感はあるんですが、どうしてもラップのイメージが凄く強いので、改めてワンコーラス聴くと上手いのはもちろんのこと「え?声質良すぎでは?」ってなって。アイドルの声質の話は今まで何度もしていますが、アイドルだけに限らず、ボーカルリストの価値って声質が8割だと言っても過言ではないと私は思っており、例えばですけどオーディションなりスカウトでやってきた少年にこの声で歌われたら、何が何でも絶対デビューさせるし手放さないと思うのよ(例えがキモいんだよな…)。ピッチやリズム感、表現力みたいなものはレッスンである程度上達は出来るけど、声質ってやっぱり生まれ持った才能なんですよね。もちろん好みもあると思いますが、アイドルにおいてはビジュアルやスタイルに匹敵する武器だよなーと改めて思いました。

何が言いたいのかというと、ヨンジュンの歌声を聴いてほしいというのもありますが、TXTの推しがついにヨンジュンに決まりました、という一応のお知らせです。すごいどうでもいい笑。このカバーがきっかけというわけでもないんですが、なんか色々見ているうちに「ああ、私ヨンジュン好きだわ」と気付いてしまいまして。第一印象はスビンで、そのままいくかなって思ってたんですけどね。メンバーと一緒にいる時はわりとやんちゃでジャイアンみたいな感じなのに、一人だと結構ふわふわしてるとこもあって、ギャップが多くてなかなか沼が深そうなタイプ。VLIVEとかで一人で勝手に踊りだしたりカメラで遊んだりする感じも一人っ子っぽくて地味に好き。TXTでは一応長男だから結構我慢してる気がするけど、もしマンネとしてグループ入りしてたら甘やかされ放題の可愛い末っ子だったろうな…とか思ったり。最近だとこの動画とか私の好きな部分が詰まってる。


[T:TIME] YEONJUN's finger wave - TXT (투모로우바이투게더)

話逸れるけどこの「沼」っていう言い方、最近ちょっと使いあぐねてます。言葉の意味とイメージが直結しているせいか、使いやすくてすごく浸透したなと思うんですけど、ジャンルの事を指す場合(例:ジャニ沼、2.5次元沼など)もあれば、前述のようなオタクを引き込む力が強いという意味で使う人もいて、もはやニュアンスのみのあまり意味をなさない言葉になってしまった気がします。「自分の好きなものがいかに魅力的であるか」と「自分がいかにその対象にハマっているか」を同時にアピール出来る便利な言葉って事なのでしょうが、「推し」とかもそうだけど、あんまり多用すると意味をなさなくなるので難しいなと思います。

あと最近、TXTを通して色々とK-POPの知識が増えつつある中で、日本で人気のある他のグループとか若手だったり今後デビューするグループだったりに対する興味が増してきて。基本的には好きなものにどっぷり浸かりたいから手広く追えるタイプではないんですけど、身も蓋もない言い方すると「もしかしてTXTよりもっと私好みのグループが他にあるかもしれない」っていう思念を払えないというか、欲求に逆らえないんですよね…笑。ダメなオタクだな。これはTXTに対して不満があるとかそういうのでは全くなく、むしろTXTが魅力的である事をちゃんと実感したいがために他のグループもちゃんと見ておきたいっていうめんどくさい状態。たまにコレに陥るんですよね、私。隣の芝生を確認してしまうというか。自分が好きならそれでいいじゃんと思いつつ、何の前情報もなく不意打ちでハマった新しいジャンルなので不安になるというか、自分の見る目に自信がないんでしょうね。まあ多分1年ぐらいしたら急に視野が広くなると思います。

先程も書きましたけど、アイドルにしろ何にしろハマる時ってやっぱりタイミングが大事だし、気持ち悪い言い方だけど一種の運命というか縁だと思うんで、変に抵抗しようとしても無理だし、流れに身を任せるのが正解だとは思ってます。多分もし他にもっと惹かれるグループがあったら後ろめたさもありつつそっちに行っちゃってたと思うし。だから前回の紹介記事があんなに長文になったのも、きっと自分がTXTをどれぐらい好きで興味を持ってるかを自分が確認したかったんだと思う。そんな感じなので他のグループも調べたり聴いたり観たりはしてますが、今の所「やっぱりうちの子が一番可愛い」ですね。まあこんな特殊な情勢の真っ只中なので、どうしたって存在感は増しますよ。今までも何度か経験がありますが、何か印象に残る時期に聴いてた音楽とか作品って、ずっと記憶に残る特別な存在になるので。まさかTXTがそうなるとは思ってませんでしたが。

そんな感じですかね、ここ1カ月は。このブログ、多分現場がない限り更新するネタがない気がするので、諸々落ち着くまではこんな感じの日記っぽいものを記録がてら更新していこうかなと思います。まあ月1、2回ぐらいを目標に。皆様もご自愛ください。おしまい。

TOMORROW X TOGETHERという巡り合わせ

3月のNEWS、なにわ、HiHiの公演がなくなりました…。まあ覚悟はしてたものの、いざ中止となると本当に悲しい。NEWSとなにわはまだ振替の可能性がありそうですが、HiHiは払い戻しに。2人の復帰後初単独だったしメンバーもすごく気合が入っていたので本当に残念です。ジャニは通年で現場スケジュール決まってるだろうから難しいと思うけど、日数少なくていいからもっと広い会場で単独やらせてくれるといいなあと思ってます。

というわけで気を取り直しまして(切り替えは早い)、TOMORROW X TOGETHERっていう最高のボーイズグループがいるんですよ!という話をします。いやもうお前最近その話しかしてないやんけという感じですが、そういえば今まで推しグループをまるっと紹介するというか、ステマシート的なものは書いたことなかったなーと思い、いい機会だしチャレンジしてみようかなと。にわかのお前が何を偉そうに…と思いつつ、まあでもこういうのってにわかがハマった時の勢いとテンションでやるものだよね!という事で頑張るぞと。

TOMORROW X TOGETHER(トゥモロー バイ トゥギャザー)

通称というか略称はTXT(ティーエックスティーとかティーバイティーとかトゥバとかティバとか。本人たちはあんまり略しては呼ばない)。SOOBIN(スビン)、YEONJUN(ヨンジュン)、BEOMGYU(ボムギュ)、TAEHYUN(テヒョン)、HUENINGKAI(ヒュニンカイ)からなる平均年齢18.6歳(20年3月時点)の5人組ボーイズグループで、グループ名は「それぞれ違う君と僕がひとつの夢で集まって共に明日を作って行く」という意味(公式サイトより)がある。Big Hit Entertainment所属。2019年3月4日に韓国でデビューし、翌年1月に日本でもデビュー。言わずと知れた世界的人気グループBTSの弟分で、デビュー前から相当な注目度と期待を集めていたようです。

私は日本デビューをきっかけに存在を知りました。ハマった理由とかグループの魅力については前に書いたばかりなのですが、とにかくまず全員ビジュアルが良い。本当に良い(大事な事なので2回言う)。一人ひとりタイプの違うイケメンが揃ってる、と思うんだけど、私はすでに推し補正がガッツリかかっているので、各自ご判断ください。

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私このアー写めっちゃ好きなんですよね。デビュー曲『CROWN(ある日、頭からツノが生えた)』のMV観ても分かる通り、一見すごく可愛いらしさを元気いっぱいに出してるかのように見えて、楽曲のコンセプトやアートワーク、ファッションなんかも凄く凝ってて、世界観の作り込みが徹底してます。それでいて若いグループにしか出せない儚げな雰囲気と、新人グループならではキラキラ感、変に背伸びをしすぎてない等身大の彼らをちゃんと捉えているところが、私が興味をそそられた部分なんだろうなって気がしてます。あとグループ名も、長いけど独特なネーミングで覚えやすくて好きです。グッズとかのデザインやアートワークも可愛い。


TXT (투모로우바이투게더) '어느날 머리에서 뿔이 자랐다 (CROWN)' Official MV

彼らの“BTSの弟分”という肩書は、強力な名刺と引き換えにどえらい重荷背負わされたなという感じもありますが、こればっかりはどうしようもないし、“弟分・妹分”と呼ばれる人達が一番大切にすべき事は上を見上げる事でも、過度な期待に答える事でもなく、前を向いて自分達だけの魅力を探す事なので。それにメンバーは萎縮することも胡座をかくこともなく、一生懸命健気に謙虚に誠実にコツコツと頑張ってるので、こちらも応援せねば…!という気持ちになりますね。ということでメンバー紹介します。公式サイトや動画・SNS、雑誌のインタビューなどを参考にしてます。

SOOBIN(スビン)

誕生日:2000年12月5日 / 血液型:A型 / 身長:185cm / 体重:67kg / リーダー、サブボーカル

優しく穏やかなほんわかリーダー。唯一のオーディション入所。趣味は読書で、好きな食べ物は炭水化物(特にパン)と甘いもの全般でわりと食いしん坊。年の離れた兄姉がいるせいか凄まじい末っ子感。リーダーっぽい言動はあまり見せないけどメンバー思いで、ヨンジュン曰く「強いメンタルの持ち主」。芯が強くマイペースで、普段はおっとりしててメンバーに雑な扱い受けても全然怒らないけど、たまに黒スビンが出てくるのも可愛い。ダンスは上手いのに運動全般が苦手で、お肌が白くてツヤツヤでもちもちでめっちゃ伸びる。メンバーそれぞれと仲良いけどヨンジュンと特に仲良し…というか距離感がかなりぶっ壊れてる。ボムギュは生まれ年は違うけど誕生日が3カ月しか違わないので、たまにスビンの年上扱いを放棄してタメ口で接してきて、そんなボムギュを笑ってシャットアウトする(年功序列社会怖い)。あとヒュニンカイへの愛がすごい。

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この間ピンクにしてたけど基本黒髪。エクボとぽってり唇がチャームポイント。一応推し…なんだけど、最近まじで全員魅力的すぎて決められない(頭抱え)

YEONJUN(ヨンジュン

誕生日:1999年9月13日 / 血液型:A型 / 身長:181.5cm / 体重:62kg / メインラッパー、メインダンサー、リードボーカル

TXTのカリスマ?長男。練習生としての暦が一番長く、“伝説の練習生”(これ褒め言葉なんだろうか…)と言われるほどダンス、歌、ラップ全てのスキルが高いパフォーマンスの中心的メンバー。ラップを任されてることが多いけど、基本的にはオールラウンダーで縁の下の力持ちって感じ。明るくポジティブで、ザ・一人っ子って感じの自由人。悪ふざけや悪戯も率先してやるのでマンネみたいな長男とか言われてたりするけど、多分根は真面目なので弟たちからはちゃんと尊敬されてる。大食いの体力オバケで、全体的に華奢な体型の多いTXTの中ではフィジカル強いタイプ。パフォーマンスしてるときと黙ってるときは文句なくイケメンなのに、おやじギャグが好きでかなり表情豊かなので、スキル持ちのお笑い担当。すぐ踊る。基本的に万能なのに変なところでポンコツを発揮する。同じく騒がしいタイプのボムギュとはヤンチャな兄弟みたいな感じで大好きなコンビ。

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基本は髪色青いけど初期の赤毛も好き。唯一の一重でちょっと気にしてるっぽいけど(そこも可愛い)、重めのまぶたって色気あるよね。ギャップの多いリア恋兄さん。

BEOMGYU(ボムギュ)

誕生日:2001年3月13日 / 血液型:AB型 / 身長:179cm / 体重:55kg / センター、サブボーカル、メインダンサー

TXTのムードメーカーで、A型ばかりの中唯一ちょっと面倒くさいAB型。文句なしのビジュアルでセンターも任されており、メンバー全員が認めるビジュアルメンバー。練習生としての歴が一番短く、スカウトされてすぐにデビューチームに加わったポテンシャルの持ち主。社交的で外仕事だと猫かぶってて可愛いけど、内仕事だとよく喋るしよく笑うしでめっちゃうるさい。ふざけてる事が多いけど、根はストイックで根性もあり頑張り屋。しかもめちゃくちゃ負けず嫌いなので、経験の浅さを努力と根性でカバーしてきたんだろうなと思う。メンバーそれぞれと仲が良いけど、スビン大好きっ子で年上なのにタメ口で話しかけてはスルーされてる。同じく年上のヨンジュンに対してはわかりやすく弟感出して甘えてたりする。テヒョンにはお兄ちゃんぶるけど、明らかにテヒョンのほうが精神年齢上なので若干呆れられてる。ヒュニンカイをからかって遊ぶけど負けがち(体格差)。

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Mステのメガネボムギュは素晴らしかったよね…。髪色はハイトーンが多くて何色でも似合ってるけど、黒髪ボムギュはマジ神。

TAEHYUN(テヒョン)

誕生日:2002年2月5日 / 血液型:A型 / 身長:177cm / 体重:55kg / リードボーカル

目鼻立ちがはっきりしていて小顔で、顔の整い方がもはや二次元。自分の魅力とか武器を熟知してる計算高いプロアイドルタイプ。子供の頃から芸能活動をしていたので業界のこともよく理解しており、全体的にぽわぽわしてるTXTの中では、いろんな事を卒なくこなすしっかり者の常識人。頭の回転が早く冷静沈着で常にクールで、わりとボケがちな4人に対してかなり身も蓋もないツッコミをするマジレッサーでもある。きれいな高音が魅力で、TXTの透明感のあるボーカルを支えてるなと思う。声質や歌い方も含めて一番好きな歌声。SNSをマメに更新していてレス率も異常に高い。大人びてるけどたまに見せる年相応な言動が大変可愛らしく、末っ子だしメンバーといる時はよく腕を組んでたりくっついてる事が多いので、実は甘えたなのかも。特にヒュニンカイといるときのナチュラルなDKっぷりが最高に尊い。あと私はいつもテヒョンとボムギュとのツーショット見ると拝みたくなる。

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この顔である。背が一番低い(それでも177)のを気にしてて、183になりたいらしい。油断すると口がポカーンと開いてしまうのがクソ可愛い。

HUENINGKAI(ヒュニンカイ)

誕生日:2002年8月14日 / 血液型:A型 / 身長:183cm / 体重:61kg / メインボーカル

メンバー全員から可愛いがられる(≠遊ばれる)愛されマンネ。アメリカ国籍の父と韓国国籍の母を持つハーフで、ギリシャ彫刻かな?っていうレベルの端正な顔立ちにも関わらず、ぬいぐるみを集めてたり工作遊びをしたり、すぐはしゃぎ回ったりそれでいて飽きっぽかったりと可愛いの塊。常に明るく元気いっぱいで、兄たちの癒やしの存在でもある。めっちゃ可愛がってるスビン曰く「実は天使なんじゃないかな?」(分かる)。歌唱力が高くてラップも上手く、長い手足を生かしたダイナミックなダンスが魅力的で、ピアノ・ドラム・ギターと楽器演奏も得意というなかなかの万能型。ただし柔軟性はゼロ。語学も堪能で日本語も一番上手だし、末っ子率の高いTXTの中で唯一の真ん中っ子のせいか、度胸があってなにげにコミュ力高いなと思ってる。この1年でだいぶ大人っぽくなったし、絶賛成長期!って感じなので、そろそろスビンの身長を抜きそう。

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はーこれは紛うことなきリアル天使ですわ。見た目も中身も本当に天使。羽つけてる天使衣装の写真もあったけど、この写真の髪型好きなの。

いやー写真選ぶの大変だった…普段こんなに画像いっぱい使わないので…。できるだけ自然体なやつを選んでみました。テヒョンが1番悩みました。あまりにも整いすぎていて。キメキメの写真やセルカもいいんだけど、なんかナチュラルなほうが彼らの魅力伝わるかなって思って。しかしSNSにガンガン写真あげてくれるのでスマホのカメラロールが偉いことになってます。

メンバーのチームワークとスキルの高さ

これは多分すべてのK-POPグループに言える事だと思うし、私はただのオタクとして鑑賞する事しかできないド素人なので、スキルがどうとか上手下手とかそういう話をする気はないんですが、全員歌えるのはもちろんの事、ダンスも5人の息がピッタリあっていてチームワークが抜群、しかも平均身長180超えてるので(見えない…)凄くダイナミックです。一応ポジションというかボーカル、ラッパー、ダンサーみたいな役割が設定されてはいるようなのですが、基本全員歌うしラップもするし当然踊ります。歌割りも比較的均等で、ラップはヨンジュンが多めかなーと思うけど、例えば高音はテヒョンとヒュニンカイ、低音はスビンとボムギュみたいに、まあ曲によるし、極端に誰かに偏ってる印象はないです。逆に言うと突出した強いボーカルはいないって事ですかね。ダンスに関してはヨンジュンが抜けてるのかな、身体の使い方が明らかに違うんで。ちなみにパフォーマンスの動画ではこれがめっちゃ好き。前半と後半の落差よ(前半はBTSのカバーなんですがこの曲の振り付けがすごく好きなのもある)。


TXT (투모로우바이투게더) 2019 SBS 가요대전 Performance Dance Practice

パフォーマンスを売りにしてるグループとかと比べると未熟さというかまだ頑張ってる感みたいなのを感じますが、だからこそ全員が支え合ってるというか、それも含めて観てると引き込まれますね。普段はまだまだわちゃわちゃしてるだけの子供なのに、ステージでは新人とは思えない完成度の高さなので、K-POPは最初から完成されたものを届ける文化なんだなあと思いました。やっぱりそこは日本のアイドルとは根本的にパフォーマンスの質が違うというか、方向性が違うんだなと思います。求められるスキルの高さというのもちろんだけど、前に日本人はシンデレラストーリーが大好きって話もしましたが、日本のアイドル文化にはやっぱり「ファンが成長を見守る」みたいなところが根強くあるし、駄目な子ほど可愛いじゃないけど、そういう未熟さを楽しむみたいな感覚は日本特有の文化なのかなという気がします。少なくともTXTにポンコツ枠という概念はない。

独自路線を走る音楽性と同居するアイドル感

TXTは王道アイドル路線である事は間違いないと思うのだけど、それと同時に楽曲のある種の難解さについて言及される事が多いな、と思います。それは世界観とかコンセプトとかの問題じゃなくて、というかそれ以前にちょっと掴みどころがない感じがあるせいなのではと思う。本人達もタイトルを聞いた時に困惑した(ヨンジュンだけは喜んだらしい)っていうエピソードもあるデビュー曲の『CROWN』は、彼らの若さとキラキラ感を全面に出した可愛らしい曲であると同時に何故か切なさを漂わせる不思議な聴き心地で、アイドルらしいキャッチーな曲…というよりはスルメタイプの曲。2枚目の『Run Away(9と4分の3番線で君を待つ)』も物語性のあるコンセプチュアルな楽曲で、ノスタルジックな世界観が全面に出てるMVとか最高に好きだし、ハードなダンスパフォーマンスもめっちゃカッコいいんだけど、あんまり新人アイドルが表題にするタイプの曲ではないかなと思う。


TXT (투모로우바이투게더) '9와 4분의 3 승강장에서 너를 기다려 (Run Away)' Official MV

どちらも共通して言えるのは儚げで切ないところかな。『CROWN』はデビュー曲としては“弱い”という評価をちょいちょい見かけます。そこには何よりも「BTSの弟分にしては」というニュアンスが多分に含まれていると思うけど、確かにアイドルらしいキャッチーさからはちょっと外れるかなと思う。まあ私は王道のアイドルソングが好きだからこそ、何を持って“王道”とか“キャッチー”と呼ぶかについては結構厳しめ(めんどくさい)なだけなので、結局のところ個人の好みの範疇なんだけど。今ではイントロのモールス音聴くだけでテンション上がるぐらいすごく好きな曲だし、本当にいいデビュー曲だと思っているので、日本でのデビュー曲が『CROWN』ではなく『Run Away』になったのは少し残念です。でもそうなったのもなんとなく理解できる。

リリースされたアルバムの中では、高音ボーカルがキレイでセンチメンタルな雰囲気の『Our Summer』とか、動物とお花まみれの可愛すぎるアートワークとは対象的にノリのいい『Cat&Dog』とか、メンバーの歌声がじっくり聴ける『Can't We Just Leave The Monster Alive?』とか、あと問答無用に私好みの『Poppin' Star』とかがお気に入りです。いろんなジャンル、タイプの楽曲がありつつも、“TXTらしさ”みたいなものが出来上がりつつあり、私が聴いてきたアイドルソングになかったタイプの曲が多いのは間違いないけど、好きになった今だからこそ思うけど、それも魅力だったんでしょうね。

私はダンスを重視するタイプのグループは、踊ることを前提とした曲に偏る傾向があると思っていて(ランペがまさにそれで、あとちょっと楽曲の幅を広げてくれたら気持ちよくハマれるのに…という物足りなさがあるし、逆にジャニのバリエーションの多さは見事だと思う)、K-POPに対してもその辺の不安があったんだけど、TXTを聴く限りなんか大丈夫そうな気はしてます。あとはそのうちビックリするぐらい直球王道のポップチューンやってくれたらいいなーと思ってます。

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男子にセーラーモチーフの衣装を着せる感じとかさ(小さい子ならともかく成人してるメンバーもいるのに)、たまらんよね。日本にはあんまないセンスだなと思う。

あとTXT見てて面白いのは、若さなのか本人たちのキャラクターなのか、ちょっと変化球気味なマイナーな曲もパフォーマンスではポップに魅せる力があるところだと思う。一見儚げなのに何故か溌剌としてて、制服風の衣装だったり、いかにも少年って感じのカラフルな衣装とかでパフォーマンスする事も多いし、振り付けも基本的なダンスはしっかり踏まえつつも、わりと上半身の振りも多いので、アイドルっぽさが漂うのよね。この表現で正しいのか不安だけど、ビジュアルの強さでアイドルっぽいという印象を維持したまま、音楽的には複雑な事や新しい事を探求したいのかな…という気がして、そういう事務所の挑戦や期待にどこまで応えられるのかな、なんて思う。

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今ヘッダーにしてる画像はこの間のファンライブのビジュアルなんだけど、こういうの見ると胸がギュッとしてちょっと泣きそうになる。これがエモいという事でしょうか…。

“5人組アイドル”の絶妙なバランス

実はTXTを見た時の第一印象は「K-POPで5人組って珍しいな」でした。今でこそ全然そんな事ないって知ってるけど、なんとなく遠巻きにK-POPを見ていただけ立場からすると、ここ数年日本で活躍してるグループって概ね大所帯のイメージが強くて。日本のアイドルも大人数グループが増えて、5人組といえばアイドルグループの王道…だったのももはや過去のことなのか、最近だと7人〜9人組ぐらいが多すぎず少なすぎずな感じで、むしろ5人組では少ないという印象を持つ人も多いんじゃないかな。だからTXTは、私にはかなり新鮮に映って興味を引いたし、改めてやっぱり5人組って絶妙なバランスで出来てるんだなと思ったんですよ。

TXTだけじゃなくて、それこそHiHiとか5人組グループ全般に言える事だけど、パフォーマンス面で考えても、5人横並びもできるしフォーメーションも組めるし2対3で前後になってもいい。ユニットの組み合わせもそれなりに作れるし、ソロも5人分なら毎回アルバムに入ってたって問題ない。キャラ被りの心配もしなくていいし、メンバー同士の絡みもまんべんなく楽しめるし、序列とか立ち位置で悩むことも少ないし、あと少人数のほうがグループとしての結束力みたいなものはやっぱり生まれやすい。そして不思議な事に、4人が5人になるとか、6人が5人になった時に、いきなり開花したりする魔法の人数でもある。

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この制服っていうかジャージ…というかもはや体操着…?みたいな衣装、すごい新鮮さと同時になんとも言えない背徳感…(左2人のショートパンツのせいかな)。

私がTXTにスムーズに入れたのも、5人っていう絶妙な人数だったのが実はかなり大きいです。よく人間が瞬時に覚えられる数は「7(±2)」とか言いますが、興味のない一般人にとっては5人組ぐらいが“ちょうどいい”のは間違いないと思う。オタクは何人だって覚えられるけどさ。個々のメンバーを認識をしてもらいやすい人数というのは大きなメリットだし、それはメンバーにとっても同様で、やっぱり意志の疎通や人間関係が作りやすい人数ってあると思うんですよね。人間って一度に交流を深められる人数って限られてるし。

まあ大人数グループには大人数グループのよさもあるので(むしろ私は好きなので)どちらが良いとか悪いとかの話ではまったくないし、人数が少ない分各々が担う役割や責任も大きくて、一人ひとりの実力や人気が重要になってくる。必然的にライバルグループは自分たちより人数の多いグループである事になるでしょうから、そんな中で勝ち抜いていくためにも全員が強い武器を持っていなきゃいけない。そういう意味では今の時代、事務所もそれなりに自信がないと5人組で売り出そうと思わないんじゃないかなという気がします。 

誠実に一生懸命頑張る姿に宿るアイドル性

前にも書きましたが、求められている事に全力で応えようとしている感じに、めっちゃくちゃアイドル性を感じてるんだろうなと思います。これが一番惹かれた理由な気がするなー。とにかくみんな真面目で一生懸命で誠実に日々練習に励んでるし、何をやるにも全力で、チームが組まれてから本当に言葉通りずっと一緒にいるから(実際一緒に住んでるし)結束力も強い。チームワークを本当に大事にしていて、仲が良いだけじゃなくてケンカもするし、お互いを尊重しながら意見を出し合って支え合って築いてきた信頼関係が、パフォーマンスや普段の5人のやり取りからそのまま伝わってくる。オタクに伝わるっていうのがすごく大事なんだよね。

VLIVEとかでメンバー同士でいるときの自然体な感じが見られるのも大きいよね。あんまり他のグループと絡むのを見る機会は多くないけど、まだまだ人見知りで外仕事だと完全に借りてきた猫状態なのも、メンバーといる時と全然違って可愛い。ビッヒのタレントが揃ってる動画とかで、BTSに対してめちゃくちゃ緊張してたりとかして、普段堂々としたパフォーマンスばかり見ているから一瞬忘れるけど、彼らも普通の男子なんだなと思って癒やされる。

韓国のテレビで密着番組をやっていたり、メンバーの裏側が伝わるようなコンテンツも多くて、メンバーも常にカメラを持ち歩いて撮影してるけど、単に彼らのステージやパフォーマンスだけじゃなくて、練習中だったりプライベートだったりと、もはや生活の全てがある意味エンターテインメントになってしまうというのは、アイドルに課せられた宿命というか、避けては通れないんだな…と。やっぱりアイドルは大変で尊い仕事だ。

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あら可愛い。足がなげーこと。ちなみにオタクらしく家族に例えると、ヨンジュンがお父さん、スビンがお母さん、ボムギュとテヒョンが二卵性双生児、ヒュニンカイがペット(大型犬)。異論は認めます。

おまけ・J-POPとK-POPのアイドルの違いについて

これはもう少し現場行くなどK-POPへの造詣を深めてから、改めてちゃんと書きたいなと思っているので、今回は音楽性とかパフォーマンスとかの話ではなく、これまで感じた違いをザッと書きます。まずK-POPのアイドルたち、ファン対応がすげぇ。愛嬌って言われてるやつですけど、本当にすげぇ。そんなにオタクに媚びなくていいのでは…?とこっちが申し訳なるぐらい愛の言葉、感謝の言葉に常に口にする。ジャニでもファンサマシーンいますけど、もはやメンバー全員中島健人状態。サイン会の動画とか見ただけで逃げ出したくなる。TXTだとボムギュとヒュニンカイの迷いのなさすごい(語彙力)。

情報供給の量がすごい。いや情報としてすごく多いかどうかはグループにもよるんだろうけど、MVは何パターンも上がるし歌番組めっちゃ出るし番組も動画あげてくれる。日本のアイドルのようにテレビで観たり雑誌を買ったりする事が出来ない分、公式の動画配信(YouTubeやVLINE)、SNSやペンカフェ(TXTはWeverseという公式のやつがとても簡単)など、Webコンテンツの充実っぷりもすごい。あとファンカムっていう、現場にいるオタクが写真や動画を撮ってバンバンアップする文化がやばい(無法地帯)。長らくWWWに存在する事すら許されていなかったジャニとはまじで天地の差。

メンバー同士の距離感がおかしい。メンバー紹介でスビンとヨンジュンの距離感がぶっ壊れてるって書きましたが、正直全員壊れてますね。でも他のグループを見ていてもどこもちょっと様子がおかしいので、どうやらそれが当たり前というか普通の事のようです(まあ営業の一貫でもあるんだろうけど)。パーソナルスペースが狭いお国柄なのかなと。日本でも女子アイドルはわりとベタベタする子多いけど、ジャニではあんまり見ない光景なので、まだ私は慣れません。

髪色やメイクが派手。これは結構私の周りでも「あのメイクがちょっと…」って人は一定数いて、まあ正直私も最初はそう思ってたので気持ちはとても分かるんですが、なんだろう…結局さ「推しが可愛い」という感情を阻害する要素には全くならないんだよね…。むしろ私的にはTXTはわりとメイク薄めだなって思ってるし。でもセルカの加工はやりすぎ注意です(あれ単に加工が下手なだけなのかなとも思えてくる)。逆に配信とかですっぴん見れるとあざーっす!てなりますよ。…まあでもこれはすぐに慣れると思います。

あとは年功序列だったりCDが豪華だったりカムバのシステムだったりと違うところは色々あるけど、やっぱり一番大きいのは言語の問題かな。便利なものは溢れてますが、いくら調べてもどうしても細かいニュアンスまでは理解できないので、今は良くてもどこかでネックになってくる可能性はあるかも。ただ好きになってしまえばなんとかするのがオタクという生き物なのだなという事も痛感しています。ま、でもとりあえずYouTubeTwitterを「グループ名 日本語字幕」で調べたらなんとかなる。

これは余談ですが、参考にしたくてジャニヲタがK-POPにハマった系のブログをいくつか調べたんですが、私が読んだのが全部セブチ落ちだったので、なんか通じるものがあるんだろうなーと思いました。BTSがあんまりなかったのはちょっと意外だったんですが(そこまで調べてないけど)、やっぱり音楽性の違いとかなのかな。BTSはむしろ男子が憧れる感じなのかも。Jr.にも好きな子多いし。

終わりに(最後まで読んでくれてありがとうございます)

はー疲れた。何度か脱線しそうになりましたが(特にグループの人数の話とJとKの違いの話…そのうち書きたい)、ここまで辿り着いてよかった…。本当はなんでもいいからパフォを生で見てから…と思ってたんですけど期待してたKCONも消え、もうしばらくは現場の機会すらなさそうなので書いてしまいました。でもなかなか難しかったです。私がこれまでブログに書いてきた事って、自分の経験したことに対する感想だったり、メンバーやグループを取り巻く環境とか状況とかを、私の主観で書いてきただけだったので、グループの良さとかメンバーの良さを出来るだけ客観的に伝えようと思うとめちゃくちゃ難しいなって思いました。

そして1万字超え。爆笑。過去最長です。現場をなくしたオタクの行き場を失った情熱がこんな形で発散されるとは…。せっかくすごい頑張って画像いっぱい使ったり見出し作ったり動画埋め込んでみたけど意味なしっていうか、結局文字量の圧が酷いんだよな…。読んでもらいたいというサービス精神がまったく見えてこないね。ここまで読んでくれてありがとうございます。少しでもTXTに興味持ってもらえたら幸いです。おしまい。 

 

“ボーイズグループ”のお話。

JO1が表紙の日経エンタのボーイズグループ特集がなかなか面白く、興味深く読みました。ざっくり言うと「次世代のボーイズグループが盛り上がってるぞ」というような内容なんですが、J-POP(ジャニーズ、LDH、EBiDAN)、二次元(2.5次元)、K-POPという各ジャンルにおけるここ数年の動きと、次世代として活躍が期待されてるグループをピックアップして紹介してるような感じの特集です。

日経エンタテインメント! 2020年 4 月号【表紙: JO1】
 

日経エンタの出来事や流行の総括みたいな特集は簡潔で分かりやすくて、あんまり詳しくないジャンルについて概要だけでも知りたいなって時にちょうどいいと思うんですけど(その代わり広く浅くなので当たり障りのないことしか書いてないけど)、この特集読んで確かにジャニ界隈だけで考えても、キンプリデビュー以降新規のジャニヲタ増えてるなと思う事が多々あったし、それってジャニだけじゃなくてボーイズグループ全体に起きてる事なのかもしれないと。ここ数年ジャニで手一杯だったのであんまりボーイズグループみたいな大きな括りで男子アイドルを考える事はなかったんですが、私自身、最近ジャニ以外のグループを観る機会も増えてきたので、思った事などを書いてみようかなと思います。

まず“ボーイズグループ”ってなんぞやという話があると思うんですよ。もともとボーイズグループっていうと欧米の10代〜20代前半の男子数人のバンドじゃないダンスorボーカルグループを指してたイメージがあるんですが(One Directionとか)、いつの間にか若い男子のみで構成された、歌うか踊るか歌って踊るかのグループ全般を指す言葉になってて。私は「私が好きになったらそれはもはやアイドルである」ぐらいの図々しさで生きているので、男子アイドルをボーイズグループって呼ぶのがあんまり好きじゃなくて、結局男子アイドルと何が違うのかわかんないし、要するにアイドルって名乗るの恥ずかしいって事?っていう気持ちになるし(いちいち過剰反応な気もするが)、同じ需要で成り立っているものは実質同じ存在だろと思うし。でもエンタメが多様化していく中で、男子アイドルを“ボーイズグループ”というもっと大きな括りで捉える事によって一般化したというか、オタクだけのものじゃない雰囲気を作れたのも、近年の盛り上がりの理由なのかもしれないなと思いました。

私がジャニにきて思った事の1つに、男子アイドルは女子アイドルと比べると安定してるな…というのがあります。女子アイドルは個々の賞味期限が短いから新陳代謝も早いし波もあって、「アイドル戦国時代」とか言われた元気な時期もあったけど、もう当時全盛期だったメンバーはほぼアイドルを辞めてしまっているし、当時あったグループもだいぶなくなってしまったし。ハロプロの卒業脱退もトレンドで知る回数が増えたし、48Gは相変わらず桁違いのCD売上を維持しててそれはそれですごいんだけど、もう今の選抜メンバー知ってる一般人ほぼいないし。勢いがあると言えるのは坂道ぐらいかと思うけど、そこですら乃木坂からはまいやんが抜け、欅からはてちがいなくなってしまう。Perfumeとかももクロみたいに続いているグループももちろんあるけれど、残念ながら女子アイドルはメンチェを繰り返して延命するスタイルをどうしても変えられないんだな、というのをつくづく感じてます。私はそれが一概に悪い事とも思ってないけれど、でも良くも悪くもそうやって維持していくのが、女子アイドル界の限界なのかもしれないなと。

男子アイドルはメンチェで延命を図る必要が今の所ないので、解散や活動休止みたいな大きな動きはあるにせよ、スパンの長い活動ができる事が安定感に繋がってるなと思う。オタクも安心して推せるから長く応援し続ける事が出来るし。それにジャニーズがずっと頂点にいることで業界がある種の統率を取れていて(忖度や圧力といった眉唾事情も含め)、よっぽど事務所に体力がないとグループを作っても長続きしないか細々やるしかないという現実がそれを支えてきたんだろうなと。そんな中でも、「俺たちアイドルじゃないんで」みたいな顔しながらアイドル業界にどかどか入ってきたのがLDHであり、流行を取り入れつつジャニやLDHとは棲み分けしながら勢力を伸ばしてきたのがスタダ勢であり、さらにそれまで完全に二次元の中で完結していた二次元ジャンルが、声優や2.5次元舞台といった中の人需要の伸びによりアイドル業界に参入してきたと。で、そこにK-POPも加わるとなるとホント、すごい一大勢力ですね。

ジャニだけで考えても久しぶりにキンプリがデビューしたと思ったらすぐにスノストが続き、それぞれ数字でしっかり結果を残し、タッキーによる怒涛のJr.推しでデビュー組から続々とオタクが降りてきてJr.担や掛け持ちを増加してる。嵐の活動休止や歴の長かったメンバーの退所といったネガティブな要素もあったけど、上手く新陳代謝を図ったというか、現場レベルではいい感じで世代交代できてるのかなと。LDHも本業のアーティスト活動では今ランペがかなりオタクを増やしてるなという印象で、もうアリーナでは完全に落選祭りなので、いつドームに切り替わるか…って段階にきてるし。それと平行して俳優の売り出しが好調だし(こっちはむしろジャニが遅れを取ってるなと思う)、ハイローみたいなメディアミックスコンテンツを当てたのも大きい。ジャニはどうしても他事務所のライバルを排除しがちなので、ちゃんと他事務所と連携して作品を作っていけるのは強いなと思います。俳優仕事との両立という意味では、ジャニとの共演もOKな(しかも番手を譲れる余裕もある)スタダも上手だと思うし、何にせよ大所帯を維持できる事務所の力は大きいよね。

そして新勢力の筆頭とも言えるJO1が結果を出しました。初動30万超えは素直に凄いと思う。彼らがどんな方向性でやっていくのかとか、武器や強みについてはまだ未知数なところもありますが、少なくともオタクについては日本の男子アイドル好きとK-POP好きのいいとこ取りにひとまず成功したと言えるのではなかろうか(じゃなきゃ今の時代こんなにCDは売れない)。どの界隈から来てるのかよく分からないけど、YouTubeとかSNSのコメントなんかを見てると「日本のアイドルのイメージを変えて欲しい」みたいな、え、なぜそんなナチュラルに他下げをする…?みたいな発言も多いので、日本のアイドル見下してるような層に興味持たれてるの?と思ったけど、ジャニヲタも結構いるみたいで。この間DDの肩身の狭さについて書いたけど、いやみんな普通にDDじゃねぇかと思いましたよ、私は。まあ少子化が進む一方の日本でこんなにいろんなジャンルのボーイズグループが出てきてそれぞれ人気を集めて活気があるって、どう考えてもオタクが掛け持ちしてくれなきゃ成立しないんでしょうけど。

私に日プを布教してきた友人は「新しいもの好きのドルヲタDD層とK-POPに興味はあったけど言葉の壁とかでハマり切れなかった層が食いついたのでは」と言ってて、なるほどなと思いました。私は言語の違いについてはあんま気にならないと言うかそれでブレーキ踏む程ではないなと思うんだけど(もちろん分かればもっと楽しいと思うけど)、その友人は言語の違いを結構高いハードルだと捉えているみたいだったので、確かにそういう人にとってはJO1はドンピシャだったのかなと。それも現代のアイドルっぽいというか、一方的な供給だけじゃなく、SNSだったり接触イベだったりで双方向のコミュニケーションが求められる時代だからなのかもしれない。いずれにせよガチでK-POP好きな人はK-POPでいいはずだから、ある種の隙間産業というか潜在的な需要にマッチしたんだろうな。

でも何と言っても日プのパワーは大きいですよね。公開オーディションとかドキュメンタリー的な要素ももちろんだけど、「ちょっと前まで田舎の中学生だった子が偉い人に見出されてカリスマアイドルに!」みたいなシンデレラストーリーって日本人の大好物じゃないですか。これオタクだけじゃなくて、マスコミとかプロデューサーとか制作陣も含めてそうだからね。だからこそオーディション受かった新人にいきなりセンターやらせる、みたいな乱暴な事があちこちで起きるわけで(それは厳しい言い方をすればド素人でも練習すればすぐ追いつける程度のレベルだという事でもある)、ジャニの選抜デビューの誰おま枠とかもそうだけど、多分ダイヤの原石を見つけ出す快感みたいなのってあるんだろうな…。あと今更ながらTWICEとかPENTAGONとかもサバイバル番組で出来たグループって知って結構ビックリして、そうやって注目度を上げないと、デビューでスタートダッシュを切れないって事なのかな…どこも大変だなと思いました。

ただキンプリやスノストとかにも言える事だけど、大事なのはスタートの勢いをどこまで維持&拡大できるかで。いくらアイドルを好きな層やその予備軍が多いとはいえ、最終的にはパイの奪い合いに勝てるかどうかにかかってくるんじゃないかなと思うんですよ。ブームになる背景には基本的に若年層の支持が不可欠だと思うんだけど、その流行を支える若い子ほど熱しやすく冷めやすいので、新しいグループにすぐに気持ちが移ってしまうから、スノストのデビューで大騒ぎしてた子達が今JO1のデビューに大騒ぎしているのでは…とちょっと思ってます。まあデビュー前後とブレイク前夜ってのは、アイドルを応援している時期の中でトップレベルで楽しいのは間違いないから、そういう一番美味しい時だけ味わいたいみたいな層(無自覚な人も含め)がいるのも仕方ないんだけどね。まあ気持ちはわかる。

パイの奪い合いという意味では、K-POPのほうが熾烈というかシビアそうだなと思いました。K-POPについてはまだまだ知らない事ばかりなのであんまり適当な事は書きたくないんですけど、ちょっと興味が湧いてTXTと同世代のボーイズグループを調べてみたら、去年だけでも何十組も新人グループがデビューしてるって知ってビックリしたし、しかも生き残っていけるグループはその中の一部だという話も耳にして現実は厳しいな…と。日本デビューができるグループはまだマシな方なんでしょうが、そう考えるとデビューすればある程度の活動は保証されてるジャニってやっぱり凄いし、海外進出とかしなくてもまだ十分な市場がある日本のアイドル業界も凄いと思う。日経エンタにも「フィジカルのセールスやライブ動員が期待できる日本は大きなマーケットである」って書いてあって、さすがは国民総オタク国家。

あと面白いなと思ったのが、ジャニから流れてきたオタクがJO1の事を「嵐っぽい」って言う現象。ちょっと前に知り合いのとも話してたんですけど、ハイ美やなにわのオタクもそれ言う人多いし、デビューのタイミングで降りてきたタイプのキンプリ・スノストあたりの新規もよく言うんですよ、「嵐っぽい」って。私は嵐を通ってきてないのでわからないんだけど、圧倒的な母数を誇る嵐担が、降り先のグループに対して「◯◯の頃の嵐っぽい」「◯◯は嵐の誰っぽい」って言ってんの興味深くて。似てるか似てないかなんて主観でしかないし、先入観と贔屓目が入り混じった願望なんだろうなとは思うんですよ、嵐ぐらいの人気グループになってほしいみたいな。でもそこに嵐の万能性というか、どんなグループにも当てはまる何かがあるグループなんだなと思うし、そうやって自信を持って「嵐みたい」って言えるのは、きっと多くの日本人にとって理想のアイドル像が嵐なんだろうな、と思いました。

でもこうやって新しいグループだったり新勢力だったりがどんどん出てくるのを見てると、ワクワクするのと同時になんか諸行無常というか盛者必衰というか(この言葉以外では表現できない感情だなと思う)そういうのを感じます。アイドルを応援してて一番しんどいのは永遠なんてものはないっていう現実を突きつけられる瞬間だと思うんですが、それをもう十分すぎるほど知ってしまっているのに、よくドルヲタ続けてられるよなと自分でも思います。あんまりポジティブな性格でもないので「うちの推しだけは大丈夫!」とか全然思えないし。でも同じようなグループが量産されているように見えても、やっぱり新しい発見ってものがあって。突然ジャニにハマった時もそうだし、最近TXTにハマったのもそうだけど、このいつ何が起きるかわからなさも、オタクの醍醐味のなのかもなと思いました。

では最後に近況でも。引き続きTXT漬けの日々なんですが、コロナで現場が中止・延期続きでどんよりする中、この間ライブが生配信されまして。もーめっちゃくちゃ楽しかった!ビジュもパフォも完璧、素晴らしい、最高、好き…って駄目だな、TXTの話しようとしても語彙力死んでて話にならないな。何を見ても「最高」っていう感情しか湧いてこない…(頭抱え)。私DDとか言いつつ、同時進行でいくつものグループを追いかけるのはあんまり得意じゃないというか、そんなに器用に切り替えはできなくて、一通り自分が納得するまでは1つのグループに集中したいタイプなんですよね。ジャニにハマったときもしばらくはJUMPを摂取する事に熱中してたし、ある程度満たされた頃にNEWSを聴き始めて、それが落ち着いたらJr.にハマって…みたいな感じで。今もどこかのグループがアルバムを出したらしばらくはそれだけを聴いていたいと思うし。実はTXTに本格的にハマり出した時期ちょうどセクゾのアルバムが出て最初はツアーもあるしと思って聴いてたんだけど(とても名盤)、TXTで頭がいっぱいの状態でセクゾ聴いてるとセクゾのアルバムがTXTのアルバムかのような謎の錯覚を起こしてしまい、こりゃいかんと慌てて聴くの止めました(メンバー構成とかちょっと似てるんだよな…)。

TXTを追ってく流れでBTSやセブチの動画なんかも観る機会が増えていて(その2組が圧倒的に関連動画に出てくるのじゃよ…)、何となく気になると観ちゃうんですが、率直な感想としては日本で人気あるのがすごくよくわかりました。わりと身の回りでも好きって言ってる人が多い2組ですが、パフォーマンスとか楽曲が良いのももちろんというかそれは大前提なんだろうけど、みんなキャラが立ってて個性豊かで魅力的で、やっぱりそういう事なんだよなと。これは私の浅いK-POPのイメージですけど、もっと所謂アーティスト寄りの活動をする人たちだと思ってたので、思いの外バラエティとかもガンガンやってるしそういうサービス精神も旺盛で、日本のアイドルと一緒なんだなって納得したし、うまく言えないけど、私が好きになって大丈夫な人達だとホッとしたというか安心したというか。やっぱり新しいジャンルに足を踏み入れるのは発見が多くて面白いですね。すごい長文になってしまったな…なんかもっと文字大きくしたり画像入れて読みやすくしたりしたいんだけどセンス皆無。おしまい。