アイドル好きの言い訳

いろんなアイドルの話をしてるだけです。

男の子編に行く前に

推しについて男の子編(というかJUMP)を語る前に、気持ちと考え方を整理をしておきたい。というのも、男子アイドルを何と言って讃えれば良いのかな…と考えてる。長らく女子アイドルを追ってたから、慣れてないというのもあると思うんだけど、例えば「ゆなな可愛い!天使!」って言うのと同じように「伊野尾さん美少女! 圭人くん天使!」って、まあ言えるっちゃ言えるんだけど、女子アイドルを好きな感情と、男子アイドルを好きな感情って全く同じなのか? と聞かれると、さすがにちょっと違うんじゃないかなと。

今まで私が自分の趣味を他人に説明する時、3回に1回ぐらいは「なんで?」って聞かれます。多分素直な疑問として、女子が女子を応援する感覚が分からないって事なんだと思うのだけど、そういう時私が「男子アイドル応援するのと一緒ですよ。キラキラ輝いてて可愛いから見ていて楽しい」って返すと、一応納得してもらえて、私もそれで納得はしてたんだけど、でも説明しづらい違いは感じていた。

この辺りの話は以前の日記でも何度か言及していて。ただその時点で私はただの女ヲタなので、迂闊にも「男ヲタが羨ましい」って言っちゃってるんです。非公開にしちゃってるので引用で。

異性のアイドルを好きっていう感覚ってまあエロとかも含めて衝動的で本能的で感情的だから、素直に好きだから好きだなって思える素晴らしさっていうの? 私がいくら好き好き言っても絶対追いつかない訳ですよ、そういう好きさでは。トキメキが足りないの。それ悔しい。

思い知る訳ですよ、私は。乗り越えられない壁に。基本的にあんまり若い男子尊敬してないし期待してないし評価低いけど、ここだけは羨ましいって思うんだよね。

あと別件の話について書いてた記事でだけど、こんな発言もしている。

正直言って、自分がハロプロとかアイドルとかを好きなのを、うまく整えられないでいて(中略)一方で私は、彼女たちと男として出会いたかったとも思っていて、それは、今の時点でもものすごく彼女たちが面白くて興味深くて好きで仕方なのに、もし異性として接していたら、もっと楽しいのではないか? と思ってしまうからなんです。男性ファンが普通に羨ましいし、そこにある種の性的感心が含まれているのであるなら尚のこと楽しいのではないかと。

あと、これはグラビアの話だけど

グラビア誌とかを見ていて「あー自分が男の子だったらこの雑誌はきっと今私が感じている百倍は楽しいんだろうなあ」というようなことをぼんやりと思うことがあって、なんとなく損した気持ちにまでなっていたりもしていて、でもそれの正体って簡単で、要するに夢見ているというか、男子の分かり易い性が羨ましいってことなんですよ。直接的と言うか、ストレートに表現できる性欲……性欲をストレートに表現することのはけ口がちゃんとあることと、性欲を共有できていることと表現する方法論があることと。

つまり何が言いたいかと言うと、男子が自分の恋愛や性の対象として、女子アイドルを応援するシンプルさが羨ましかったんですよ。というか、少なくとも当時の私はそれがコンプレックスだったの。でも、対象に対するモチベーションの違いがどう転ぶかは人それぞれで。実際に異性のアイドルを好きになってみると、気軽に「好き!萌え!」って言えないんじゃないかなと思えてきたし、「なんかコレちょっと違うな?」って。いや、近い感情ではあるんだけど全く同じではないよね、やっぱり。

女子アイドルと男子アイドルに対するモチベーションの違いについて考えてみた時、まずあるのが愛を語る事への抵抗感みたいなもの。これは「アイドルだから」とか「ジャニーズだから」っていう話ではなく(そんなものは、生まれてこの方一度も感じた事ない。アイドルが素晴らしい仕事である事だけは断言しておく)、アイドルという実質二次元的な存在を、異性として捉えるべきか否かという抵抗感なのだと思う。

私は10代後半から20代前半の頃にバンドの追っかけっぽい事をしていた時期があって…その時は、まあ若いからっていうのもあるんだけど、あるバンドのメンバーが本気で好きだったし、いわゆるガチ恋ってやつだったと思う。勿論、頭では別次元の存在である事は分かってたんだけど、それまで二次元どっぷりだった私からすると、リアルに存在する彼を、肉眼で相手も自分を確認出来る距離で見続けられる状況(入り待ちすれば話も出来たし)は、何もかも新鮮でエキサイティングで楽し過ぎた。

でも向いてなかった。何がってリアルの人は何をしでかすか分からないのが無理だった笑。「実は結婚してました」とか「子供いました」とか、まあそれぐらいなら比較的健全な方だけども、もっともっとゲスい噂話とかをいっぱい聞いてしまって、それがまたリアルで。「私はもう夢見させてくれる二次元に戻ります」ってなったわけです(実際には戻らず女子アイドルに行ったわけだが)。だからその時の事が頭を過るんだろうな。またあの気持ちになりたくないって。

じゃあ女子アイドルに対してはどうなのかというと、女子アイドルを応援している時の私の感情って「完全に一方的に愛でてる状態」なのね。彼女たちがしっかり“アイドル”を演じてさえいてくれれば、それに疑問を抱く事はないし、迷いもないしテレもない。スキャンダルも全然平気。プライベートで何をやっていても、全く気にならない。嫉妬したりとか好きすぎて嫌いになったりとか、そういう事って女子アイドルに対しては一切ない。これは女ヲタをやっていて楽な所だと思う。

でも男子アイドルに対しては、多分こうはいかないだろうな。単純に一方的に愛でるだけの存在とはいかない事は覚悟してる。そういうふりをして、そういう体で応援する事は出来ても、男子への思いを語る時には、一種のやましさみたいなものが混じるだろうな。やっぱり「好き」という感情は、「羞恥」とか「嫉妬」とか「独占欲」とか、ネガティブな感情と隣合わせだし、それがまた愛情を育てていく面もあるから。

もう10年目に突入するJUMP。8月14日にコンサートを見て以来、好きな気持ちもどんどん増えていて、今はネガティブな感情よりも「好き」って事の方が明らかに大きくなってきてる。でも9年間の活動内容はまだまだ知らない事がたくさんあるだろう。今後、知っていく上で嫌な思いをするかもしれないけど、ハッピーな事もきっと色々あるだろう。それに期待して愛を語ろうじゃないか。