アイドル好きの言い訳

いろんなアイドルの話をしてるだけです。

新たな扉

こんにちは。あけましておめでとうございます。もう2023年かあ…2000年生まれの子がもう社会人って考えると…私はこの20年何をやっていたんだろうとか考えちゃいますね…笑。私は自分がいつからオタクになったかを「モー娘。6期加入した年」って覚えてるんですけど、ちょうど今年で20年経ったとこになるんですよ…。うーん、新年早々恐ろしい話をしてしまった。


NewJeans (뉴진스) 'OMG' Official MV

年末年始も結構色々あったので、初回からわりと書きたいことがいっぱいあるんですが、今年の1発目はもう何を書くか決まってました。NewJeansの『OMG』がリリースされました。ちょっとなんか…まずかなり予想外の楽曲で驚きました。なんか事前に「これがOMGのメロディなんじゃないか」みたいな予想がされてた曲調とは結構違ってたというのもあるんだけど、それ以前にこういうタイプの曲が来るとは予想してなくて、こんな大人っぽいオシャレな曲で来るとは…みたいな。まあそもそも『Attention』がめちゃくちゃ洒落とるけども。

てか『Ditto』の感想にも同じ事を書いたんだけど、過去の5曲とも全然違うのに、ちゃんとNJっぽいのが凄い。MVを観てると結構ちょっと怖いなっていう印象が先行しちゃうんだけど、楽曲だけ聴くと意外と聴きやすいというか、ミディアムテンポで可愛い雰囲気もあって、完全にまた新しい扉が開いたなと。ただ、Dittoの時になんとなくOMGよりDittoのほうが好きかもみたいな予想をしてたんだけど、それは当たってましたね。多分Attentionの時みたいにOMG好き!っていうターンが確実に来ると思うけど。

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そしてMVに至っては世界観の作り込みが凄すぎて、理解が全然追いついてないんですけど…。まず私は創作物を「そういう世界観で作られた作品」として受け入れられるタイプの人間であるという前提で、今の時代にこのシチュエーションとコンセプトでMV作って大丈夫なの…?とは思ったかな…。MVを作ってるイルカ誘拐団は、もともとかなりケレン味のある作品作りをする人たちみたいなので、このシニカルさも武器なんだろうなと思いつつ、そういう際どい要素をアイドルのMVで扱っていいのか?という疑問は正直あった。

おそらく最後のシーンからして批判は承知の上というか、全て分かって作ってるのは間違いないと思うんだけど、でもNJはアーティストじゃなくてアイドルであって、一般大衆も含めたファンから愛されることで成り立つ存在である以上、極端に賛否の分かれる作品を作るのはメンバーにも負担なんじゃないか?というね。そういう現在のアイドルのあり方だったり、周囲からの評価を気にしすぎる若者たちに対する皮肉もあるのかもしれないけど。でも映像作品としては私は好きなので、批判を受けて修正とかは絶対にしないでとも思っちゃうな…。

MVに対する意見も色々あって「この設定はADORが止めるべきだった」的な事を言ってる人がいたんだけど、作品内容についてADORが口出ししなかったのは、自分たちが介入する事でできなくなる表現を極力排除したかったんだろうなと理解は出来るんですよ。私はそれはクリエイターに対する最大の誠意だと思うし。ただこのMVはミンヒジンと監督の作品であると同時にNJの作品でもあるし、矢面に立つのはNJだから、せめて受け取り手としてちゃんと理解をしてあげたいなとは思うけど。最後のシーンはせめてもの救いなのかもしれない。

ただこれはおそらく「ヒスの作ったMV」っていう設定のはずなので、そう考えるとただの女子高生の行き過ぎた妄想というか、いわゆる中二病的な世界観を表現しただけ、という捉え方もできそうな気がするけどね。どう見ても普通のリアルな病院じゃないし、色々設定もめちゃくちゃなので。まあだとしても精神疾患なんてセンシティブなものを題材にしちゃいかんっていうのはまあそうんだんけどさ…。ただ感想を書くだけの私がなんでこんなに言葉を選ばなきゃいけないんだよ…笑。

DittoとOMGを撮った監督のインタビューも読みまして。DittoのMVはミンヒジンが自分を投影してるという考察があったらしく、全然関係ないのにまるでそれが事実かのように広がっていくのを見て冷めたと。私はこの説全然知らなかったんですけど、いかにもオタクが言い出しそうなことだなと思って笑ってしまった。アイドルの文化や文脈を知らない監督が撮った事によるメリット・デメリットはそれぞれあるだろうけど、監督の「アイドルのミュージックビデオ制作について、興味が消えていくのを感じました」という言葉が全てを物語ってるなと。

題材自体に対する指摘はその通りというか、私も心配になったのは事実なんだけど、その一方で、アイドルに対して過保護過ぎるというか、自分の意志で芸能界に入ってきた子達をそこまで無垢な存在として捉える心理って何なんだろう?と思って。アイドルに対して必要以上にイノセントさを求めてるというか、弱い存在と決めつけてるというか…。デビュー当時に起こった議論の時にも思ったけど、彼女たちが“損なう”事には敏感なのに、“得てる”事には無頓着で、そういった類の無神経な正論や正義感のほうがよっぽどアイドルを傷つけるという自覚は持ったほうがいいと思う。

さっき「矢面に立つのはNJ」って書いたけど、こういう議論が起きても矛先がミンヒジンや大人たちに向かう構造はできてるし(議論自体がアイドルを傷つけてる可能性はあるけど)、アイドル(子供)が大人の表現の道具にされるのは危ういっていうのはその通りだけど、でも私はそれが「アイドルのあり方」として特殊だとも思わない。むしろごく一般的なアイドルの姿で、その上に成り立っているのがアイドルであり、推すオタクとなりたいと憧れる子供たちがいる、それはアイドルどころか芸能界自体が抱える問題なのに、一部のグループだけがやり玉にあがるのは違うでしょ。

ただ言い方が難しいんですけど、メンバーにはミンヒジンに傾倒しすぎないで欲しいなーみたいな気持ちにはなりますね。これは若いアイドルファンたちにも言える事かもしれないけど、彼女は明らかにネジが外れてるというか笑、普通の感性ではこんなMVを世に出すわけないので(実際に作ってるのはミンヒジンではないけど、OKを出したという意味ではほぼ同じかなと)、「普通じゃない」って事を理解してるだけでも充分自衛出来るから。だだまあそういう人からしか生まれない芸術ってあるんだろうけどさ…。

新年早々とんでもないものをぶっ込んできて物議を醸してるけど、どうせ全部織り込み済みだろうし、完全に術中にハマってるな…。今思うとデビュー当時の例の疑惑の件すら狙ってたのかもしれないと思える。あの時は逆風を完全に追い風にしたけど、それが毎回通用するか分からないし。そういえば年末に凄い穏やかなクリスマスパーティの動画がアップされて、オタクたちが「ADOR最高!」って盛り上がってたんだけど、それも自ら全部吹き飛ばしちゃったな…笑。これ次のカムバでは考察とかとは全然無縁なキュートなコンセプトとかやりかねないぞ。


NewJeans (뉴진스) 'Ditto' Performance Video


NewJeans (뉴진스) 'Ditto' Dance Practice

そして少し時間を遡りまして、楽しみにしていたDittoのパフォーマンス映像が出ました。期待してた通り振り付けもめちゃくちゃ可愛いんだけど、MVで断片的に出てきた振り付けとは結構違っててビックリした…。サビとかもう全然違うんですよね。MVのほうを見慣れてしまったのでちょっと違和感あるんだけど、これはこれで可愛くて好きです(オタクにはMVバージョンのほうが受けが良いみたいだけど)。あと音楽を聴いて想像してたよりもガッツリ踊ってるのもとても良かった。やっぱり私はDitto好きだわ。


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で、こちらがファンの中で結構話題になってる6人目の少女・ヒスのアカウントにアップされた“バージョン1”。MVではこっちの振り付けが使われているので、MVは1998年バージョン、パフォーマンス映像は2022年バージョンってとこでしょうか。こっちの振り付けのほうが可愛らしい感じだけど、変わったことにも何か意味があるんだろうなあ…。音楽番組では多分DittoもOMGと一緒にパフォーマンスする事になると思ってるんだけど、果たしてどっちバージョンをやるんだろう(まあ多分2022年バージョンだろうけど)。

このヒスのアカウントでは他にもいろんな映像がアップされてて、ダンス映像だけじゃなくて日常の動画みたいなのも色々あるんですけど、ヒスが撮った映像を別のアカウントで公開するっていう(多分何も告知とかしてないと思うのでファンが発見したんだと思うんだけど…)、この仕掛けの凝り方が凄すぎて…。私はまだ全部動画を観てないんだけど、ファンが色々考察を繰り広げていて面白いです。私は難しい考察できないのでただ見ているだけですが。


NewJeans (뉴진스) 'Hurt (250 Remix)' Special Video

あと年末に公開された『Hurt』のスペシャルビデオ。最初見た時は、風景が日本っぽいな(土手とか電車とか)とかぼんやり思っただけだったんだけど、見返したら日本語の看板みたいなのが写り込んでて。その後、電車が名鉄だったり名古屋にある公園だったみたいなのが発覚して、多分AAAで来日したときに撮ったんだろうけど、なんかこの映像用に撮影したというよりは、なんとなく記録用に撮影したみたいな映像で良い。まあPhoningでミンジが日本で撮影したって言ってたから、ちゃんとそれ用だったんだろうけど。

DittoのMVも結構日本っぽいと言われてて(良くも悪くも…)。確かに制服とかスタイリングには結構既視感があるなとは思ったけど、我々日本人にはかなり見慣れたものだったので逆に違和感がなかったのかもしれんなー。よく言われてたのは岩井俊二っぽいみたいな意見だったんだけど、でも岩井俊二って結構アジア圏への影響かなりあった人だったはずだから(韓国がどうだったか知らんけど、確か中国で結構人気だったはず)、そんなにおかしなことでもないと思うけどね。


YG NEXT MOVEMENT

そして1月1日にYGの新ガールズグループ・BABY MONSTERのティザーが出てましたね。7人組って事でどんなコンセプトのグループになるのかなーと思ってたけど(トレみたいに全然YGっぽくないパターンもあるのかなとか)、わりと正統派のYGっぽいというか実力派って感じのグループになるのかな。なんとなくエンミのデビュー前の映像っぽいし、第4世代だとエンミやルセラ、あと日本だけどXGとかとコンセプト被ってきそう。ただ「過去4年間、専用トレーニングを受けてきた」と言うわりにはかなり若そうなのでよく分かんないけど。

1月1日に公開するって予告が出たときは、もしかして2月ぐらいにはデビューするのかな?と思ったけど、この映像を見る限り「2023に新しいグループが出る」ってことしか分からないので、もしかしてまだ先の話なのかな…と。多分デビューに向けてコンテンツ出して行くんだろうけど、ブルピンもデビューまで結構道のり長かったし、YGなのでそんなにスムーズに進行すると思えない…。ベビモンで第4世代が出揃う感じかなと思ってたけど、デビュー時期によっては第4世代に入らなくなってもおかしくないかも。

YGは今結構事務所がゴタゴタしてて、所属タレントがどんどん退所してるし(iKONが全員辞めてしまったのも驚き)、ブルピンもYGの関連会社(BLACK LABEL)に移籍説出てるし先行きは不透明なんだけど、でもまあ順当に売れるんだろうな。問題はちゃんとカムバさせてあげられるのかだよね…。ブルピンが全然カムバしない話は有名ですけど、その分個人活動が充実してるからなんとかなってるだけで、7人組だとそうはいかないだろうからなあ。自主制作するようなグループでもなさそうだし…。でも楽しみではあるので、とりあえずしばらく見守ります。

そして年末のカウコンをもって、マリウスがセクゾを卒業しました。去年のドームツアーが大きな転換期になるのはなんとなく分かってたけど、思いの外早くて驚きました。でもFCの動画でみんなのコメントを観たらなんだか納得してしまって、セクゾって本当に不思議なグループだなって思った。カウコンで5人揃った姿も観れたし、ジャニってなかなか円満な退所が難しい事務所だと思ってたけど、こんなふうに他のグループのメンバーと一緒に送り出せるなんて素晴らしい事だなと思った。きっとセクゾとマリウスが作り上げてきた信頼の証なんだろうな。

私は幸いなことに、今まで納得できない推しの卒業脱退ってそこまでないけど、それでも何かしら「もっとこうだったらなあ」みたいな悔いは残るものだと思うんですよね。本人たちが納得できてても、オタクにはなかなか受け入れられない事ってあるし。マリウスの退所も、ずっと応援してきたファンにとっては簡単に受け入れられるものではないと思うし、それこそ最後のステージ(カウコン)を現場で見たかったファンはたくさんいただろうし。それでもこうやってちゃんと活動にピリオドを打てるのは、次に進む上でも大きな事だろうなと思います。

なんかOMGの話でこんな長くなると思ってなかったというか、普通に軽くMVと音楽の感想言って終わらせるつもりだったのに、なぜかこんな事になってしまった…。結局こういう賛否を呼ぶような出来事のほうが印象に残ってしまうのがこの世の摂理なのか…と虚しい気持ちになりますね…。私は別に考察とかそれほど興味ないし、作品は作品として受け止めて終わりでいいとは思ってるんだけど、さすがに簡単に感想書いて終わりって出来るようなタイプのMVではなかったから仕方ないか…。

ADORというかミンヒジン、いろんな意味で私のアイドル観をグサグサ刺激してくるのでちょっとNJ推すの恐ろしくなってきたわ。まあ楽曲とコンセプトに関してはもう疑いようのないクオリティである事が今回のカムバで確定したようなものなので、逆によっぽどのことがない限り追い続ける気もするけど、いつとんでもない地雷踏み抜かれてもおかしくない(別にそんなに地雷ないけど)という恐怖はあるなあ。「楽しく推し活☆彡」みたいなテンションで続けられるアイドルではないかも。おしまい。