先日JO1のファンミとやらに行ってきまして、あれは基本的にK-POPの文化なのかな…ハロプロとも48や坂道ともジャニともLDHとも勝手が違くて戸惑いながらも、新たな文化圏を堪能してきました。LDHもあんまり双眼鏡やペンラの文化ないけどそんなに独自ルールがあるわけでもないからあんま気にならなかったんですよね、まあフラッグぐらいかな。でも両手で応援ボード(スローガン?)持つのは…え、双眼鏡もペンラも持てないんですけど…ってなって困惑しました。まあ応援の仕方が変わってもオタクのメンタルは一緒だよねって事でいつもどおり双眼鏡とペンラを持参して、結局ペンラは周りに使ってる人いなさ過ぎて持ちませんでしたが、なかなか楽しかったです。
ファンミって何するのかなーと思ってたんですが、パフォとトーク半々ぐらいのわりとまったりしたイベントでした。お目当ては生鶴房だったんですが、見てたら純喜くんと木全もいいなと思ってしまい順調に箱推しモードに…。ただパフォはすごく良かったのにトークコーナーははちゃめちゃにグダクダで、吉本さんそこ本業ですよね何とかならなかったんですか?って気持ちになって帰ってきました。そういう意味ではやっぱジャニはオールマイティというか老舗の貫禄があるなと思います。
前置きが長くなりましたが、そんなこんなで最近自分のDDっぷりキテルなと思いまして。まあもともと箱推し気質だしグループアイドルっていう存在そのものが好きなので、誰か1人に絞って一途に推す事にはあまり興味がないタイプなんですが、それにしても無闇矢鱈に手を出し過ぎでは?という疑問もあり、いい機会なのでDDについて考えてみようかなと思います。
まずはDDっていう言葉の定義から。意味としては「誰でも大好き」の略で、いわゆる掛け持ち勢のことですね。箱推しは含んだり含まなかったり人によるかも。語源的には本当に誰でも平等に好きで平等に推してる人(何を持って平等とするかが難しいけど、良くも悪くも個人にはそれほどお金を掛けない人かなとは思う)を指すのかもしれないけど、どちらかというと複数のグループを推しててそれぞれ推しがいるっていうニュアンスのほうが強いかなと思います。あとは坂道とか48Gみたいな大所帯だと同じグループ内に推しが複数いるってパターンとか。
いつ頃から使うようになったかとか、あんまり厳密な事は分からないのでなんとなく体感的な話にはなってしまうんですけど、私がハロヲタだった頃(10年以上前)はまだそれほど使われてる言葉ではなかったと思います。なんとなく、AKBが売れ出した2010年前後で一気に広まったイメージで、この時期はアイドル戦国時代とか言われて、いろんな女子アイドルが活動していた時期なので、それと連動して広まった感じだったのかなと。
DDも◯◯推しって言い方も完全に女子ドル文化圏の言葉だと思うので、さらにそれがジャニとか男子アイドル界隈にも広まった流れなのかな。ジャニでいつ頃から使われ出したのかは、私はここ数年のオタクなのでわかんないんですが、ほぼジャニ一強だった男子アイドル業界にスタダ、LDH、K-POP、2.5次元と選択肢が増えてきた時期に浸透してきたのかなと想像します。実際かなりジャニにも結構女子ドルやK-POPの文化が入ってきてるなと思うし。
よその文化がジャニに入ってくるのを嫌がる人もいるけど、個人的にはそういうの面白くて好きです。例えばメンバーカラーもペンラもそれ自体は昔からあるけど、メンカラで推しをアピールするのは女子ドルとか二次元アイドル辺りで大きく一般化した文化だと思うし、ファッションやメイクはK-POPの影響をかなり受けてるし、あとファンサの種類というか質とかもだいぶ変わってきてると思う。私は古いオタクなのでアイドルは存在するだけでファンサみたいなとこが未だにあるんですけど笑、接触を売りに人気を伸ばすのが当たり前の時代を経て、オタクもメンバーも2010年以降のアイドルを見て育ってる世代と、それより前の世代では明らかにファンに対する意識というか、ファンサの意味や価値が変わってきてるなと思います。
接触やファンサがアイドルの必須項目みたいになってきて、それ自体を楽しめる人じゃないとアイドルに向かなくなってきてるというか。ハロプロとか元々接触売りをやってこなかったとこは、接触売りする前と後では良くも悪くもメンバーの意識の違いは感じますし、ジャニは接触自体を売りにしたイベントはほぼやらないけど、実際にはそれに近い方法でオタクを釣ってるなと思うし。
話が逸れましたね。そんな感じでグループの掛け持ち、他ジャンルとの掛け持ちが生まれやすくなるのと同時にそれぞれのオタクが行き来するケースも増えて、DDっていう言葉も浸透してきたのかなと。とはいえアイドルというかドルヲタの世界ではDDってネガティブな意味合いのほうが強くてわりと煙たがられるし、SNSとかだとジャンルやグループごとにアカウント分ける人も多いですよね。暗黙の了解みたいな感じもあるし。
個人的には、どうしても広く浅くなるというか推し1人に掛ける熱量や予算が分散されるのは否めないなと思うけど、そんなに悪い事してるとは思ってないです。メンバーに申し訳ないとかも思わないし、友人知人に対する後ろめたさとかもあんま感じたことないかな。魅力的だなって思うグループとかメンバーが複数いるのがそんなにおかしな事とも思えないし、自担に一途でDD理解不能って人とは、そもそも“推す”の価値観が違うのかなって気もしてます。
ただ、例えば昨日はAくんに湧いて今日はBくんに湧いて明日はCくんに湧いて…みたいなのの繰り返しだと、コイツ節操ないなってなるのはまあわかる。現場でファンサうちわやペンラをメンバーごとに持ち替えてる人とかね。まあファンサに関して言えば、DDが自担にファンサもらってたらいい気はしないかもしれない。
あとはあんまり表立って言うことないだろうけど、アイドル側が単推し推奨するパターンも結構あるかな。ただあれはやっぱり握手アイドル特有の感覚だとは思うんですよね。普通にライブとかやってる分にはわからなくても、個握とかあるといろんなメンバー梯子してるの分かるだろうし、そんなの見せられるのはアイドル側からしてもいい気はしないだろうし。ジャニでも自分が目の前にいるのに遠くの担当を双眼鏡で見てるみたいな話するし、自分のうちわにしかファンサ返さないってタイプもいるみたいだから、メンバーも単推しというか一途なファンは好意的に捉えてるんだろうなって思ってます。
あとはDDのメリットを挙げるとしたら、ある種のリスク回避…というと味も蓋もないけど、やっぱり一点集中するよりは何かあったときの逃げ場にはなってるかなとは思います(直近の例ではHiHiの活動休止期間にザワにハマってたりとか)。この何かっていうのは別にスキャンダルとか活動休止・解散の類だけじゃなくて、例えば人気過ぎてチケットが思うように取れないグループとかだと、現場好きオタクの私としてはやっぱり供給不足になってしまうので、他のグループに助けを求めることができるのはすごくありがたいなと思うし。
別に逃げ場を作るためにDDやってるわけじゃないのでそれ自体は結果論ですけど、分散する事で消費が早くなりすぎない(飽きが来ない)というのもあるかも。ただ推し全員を気持ち的にも金銭的にもフラットに推せてるかどうかといえば疑問だし、DDと言いつつ優先順位はあると思います。まあ結局の所それぞれにしかない魅力があるってだけで、それ以上の意味も理由もないんですけどね。推しが尊いことにジャンルは関係ないから。
いろいろ言い訳がましい事を書いてる気がしますが、私自身に関しては自分が節操ない事は否定しません。人にはよく守備範囲広いとかフットワーク軽いとか言われるけど、ただ単に自分が知らないところに自分の好きそうなものがあるのが悔しいだけなんですよね。ただとりあえず食べてはみるけど雑食ではないと言うか、何でも美味しくいただけるわけでもないし。ジャンルは跨ぐけど私なりに統一性はあるような気がしている。言葉で説明できないけど。
でも実際、一途派と掛け持ち派ってどっちが多いんでしょうね。自分の周りのヲタ友とか見てても、全員平等ってわけではないにせよ掛け持ちのほうが全然多いので(これは年齢の問題もあるだろうけど…アラサー以上ばっかりだから…)、「自担のみ!推ししか勝たん!」みたいな人のほうが少数なのでは…とか思っちゃうんですけど、そんな事ないのかな。掛け持ちなんてした事ないって人の話聞いてみたいな。
で、なんで今回こんな話を長々してるのかというとですね、恥ずかしながら最近TOMORROW X TOGETHERという韓国のボーイズグループにハマっております。いやハマってると言うほどのアレでもないというか曲聞いて動画とかSNS観てみんな可愛いねえってなってるだけなんですけど。本屋でアイドル雑誌を漁っていたところ、彼らが表紙になっていた雑誌で全員の顔の美しさに衝撃を受け、色々調べ始めたらあれよあれよと。大人っぽいなと思ってたらほぼハイ美と同世代でビックリしつつ、その割にめっちゃ初々しいというか一生懸命な姿がグサグサきてしまい…。みんなお年頃なのにすれてないというかすごく素直ないい子ばかりで新鮮さもあり、とにかくキラッキラの宝箱というか……キモいな。
メンバーが魅力的だったのはもちろん、音楽性とかもなんかうまくいえないんですけど、センチメンタルな感じというかメルヘンな感じというかノスタルジーな感じというか…世界観にすごく惹かれましたね。あんまり日本の男子アイドルでは見たことない雰囲気だなーと思って、なんか私の中にちょっと空いてた隙間にスポーンと落ちてきた感じ。ランペの時もそんな感じだった気がする。推しは一応スビンなんですが、あっという間に全員好きになりました。5人組っていいよね…。
日プの感想の時にも書きましたけど私にとってのK-POPって=少女時代で、全然K-POP食わず嫌いしてたつもりはなかったけど、あのときも別にK-POPだから好きになったわけじゃなかったし(その後ガールズグループ色々聴いてみたけどあんまりだった。多分ガールクラッシュ系にそれほど興味がない)、よく言われるK-POPっぽい音楽だとかパフォーマンスとかそういうのは全然わかりません。まあ今回はJO1というか日プで新たな扉が開いてしまった部分はあるかもしれないけども。
でも言葉がわからないのはもどかしいですね。日本語字幕とか翻訳機能とか色々あってすごくありがたいし、何言ってるか分かんなくてもぶっちゃけかわいいからいいけど、ちゃんと言葉のニュアンスまで理解できたらもっと好きになるだろうな…と切ない気持ちになってます。まあ今のところ韓国まで観に行くとかいうエネルギーも余裕もないので、そのうち日本でライブとか観れる機会があればいいなと思ってるぐらいですが、でもこの感じだと絶対現場行ったら本格的にハマるんだよ…そういうヲタ人生なんだから私は…。って、結局TXTの話がしたかっただけだなこれ…。おしまい。
リアル天使。うう言葉が出ない…エモが具現化している…