突然ですが、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEというLDHの新グループが来週1月25日にメジャーデビューします。以前ランペについて少しだけ書いた事があったんですけど、その時はまだメジャーデビューも決まっていなかったのもあって、あまり詳しくは語らずにきたので。せっかくのタイミングなので、ここで一度書いておきたいなと思います。
興味を持ったきっかけは2年半前、2014年のEXILE新メンバーオーディションで、ランペはそのオーディションの落選者と別のオーディションの合格者で組まれた16人ユニット。私はEXILEの新メンバーが気になってオーデを追っていた…というわけではなく、当時E-girlsがちょっと好きで見ていた『週刊EXILE』で密着をやっていて、そのASAYAN的密着オーデが懐かしくて面白かったんでしょうね。ハロプロでも48Gでもそうだけど、公開オーデって非常に強いエンタメ性と中毒性を持つコンテンツじゃないですか。…つまりまんまと罠にハマっちゃったわけなんですよ。でもくどいようですが、私は非デビュー組は推さないって心に誓ってるので、まあせいぜい何か動きがあればチェックして経過を観察してる程度でした。一度だけ、武者修行(LDHではデビュー前に“武者修行”と言う名のフリーライブ、要はドザ周りをやるのです)を観に行った事はあったけど、それぐらい。とは言え、結成時からランペの事を知っていたわけで、やっぱり愛着というか何となく行く末が気になる存在ではあったんです。
今回のシングルに入るこの『GO ON THE RAMPAGE』という曲のMVは、デビュー前のオーデや武者修行の映像で作られているのですが…。
お分かり頂けただろうか。…いや多分、この気配伝わる人には伝わると思うんですけども…応援したくなるじゃん。こんな必死で頑張ってる男の子たち見てたらさ。『週刊EXILE』で結構オーデの様子やドザ周りの密着なんかもやってたので、動画探すと色々あるから興味ある人は見てみてほしいです。絶対面白いから!
きっちり追っていたわけではないのでアレだけど、個人的な印象としては、デビューするまでの2年半はわりと「敢えて放ったらかされてた」というのが率直な感想で、実力を付けるという名目で武者修行やったりツアースタッフやったり合宿やったり先輩のツアーに帯同したりと色々やってたけど、でもメンバーがどんなに頑張っててもしばらくデビューさせるつもりなかったんじゃないかなと思うくらい、そういう気配がなかったというか、意図的に出し惜しみされてたというか、いわゆる温存されてた感じがする。まあその間、三代目の人気が爆発したりハイローがヒットしたり、一個上の世代にはGENEもいるしで、ランペにリソースを割く余裕がなかっただけのかもしれないけど。でもそんな彼らがついにデビュー。そしてデビューが決定してからの推されよう、さすがです。結成から2年半もほっとかれてどうなるのかと思ってたんだけど、LDHの予算が潤沢にあるこのタイミングでデビュー出来るのは、なかなか持ってるなと思うよね。是非、全力で売り出して欲しいです。今年のハイローの新作にもかなりいい役で投入されるメンバーが出てくるのでは。
ちなみに表題の『Lightning』がこちら。16人という人数を上手に使った良いMVだなと思う。曲聞いた時は、正直「あーこんな感じか〜ですよねー(´・ω・`)」と思ったけど、MVの出来がとても良くて、この辺はさすがにLDH、avexって感じ。E-girlsも曲は普通だなと思ってもMVが可愛くて好きになる曲多かったし。
JUMPもランペも同じ意味で好きになっているから、私にとってはランペはれっきとしたアイドルなんだけど、ランペの立ち上げに偶然遭遇出来たから追っていただけで、彼らにアイドル的消費を期待してたわけではなかった。でも、以前ハイローライブについて「エンタメ性の高さは、アイドルの十分条件」と書いた事があるのだけど、まさにその通りで、彼らのエンタメ性の高さというかそのポテンシャルに引っ掛かったんだろうなと思う。オーデやドザ周りの密着なんかもそうだけど、ドキュメント形式で彼らを見せる方法はエンタメとして面白いのは勿論の事、デビューまでに敢えて時間を掛けた事も、必要以上の苦労をさせる事でヲタの気持ちを煽るやり方も、ベタだけど効果抜群だなと思う。舞台裏を見せることの最大のメリットはメンバーのキャラクターや人間関係が伝わりやすいって事に尽きると思うのだけど、パフォーマンスではなくまずキャラクターから見せていく方法って、まさにアイドル的な売り方なんだよね。
運営がそういう明確なビジョンを持って、新しいユニットを作ろうとしてたのは間違いないと思うけど、でも運営の意図だけじゃなくて、メンバー自身も自分たちに求められている事が何なのかをちゃんと分かっていて、単純にパフォーマンスが良いだけでは足りないって事を理解してる。足りないって言うと語弊があるけど、パフォに自信があるないって話じゃなくて、伝えるために出来る事は全部やるって感じ。わりと抵抗なくファンサとか出来ちゃうのも、アイドルブーム以降のエンタメをリアルに見聞きしてきた世代ならではだなと思うしね、まあ個人差はあるだろうけど。お正月にラクーアでやったリリイベを観に行ってきて、お客さんの雰囲気は違えど(私からしたらJUMPの客層とそう大差ないけど)、ボード持ってアピったり、名前呼んだり、やってることはドルヲタと一緒だし、そもそも今の時代、アイドルだろうとアーティストだろうと二次元だろうと、好きな存在を応援する形のスタンダードはこれなんだな~としみじみ思ったよね。アイドル目指してなくてもアイドル的なことをやらなきゃいけないってのは大変だけど、それぐらいアイドル文化が一般の人に浸透してるってことなんだろうな。
こうなってくると、何を持ってアイドルなのかの境目はかなり曖昧だけど、アイドル的消費の最たるものとして、握手券などの接触イベントでCDを売るというやり方がある。で、LDHも当たり前のように接触(ハイタッチ)イベでCDを売る。ラクーアでは早々に売り切れたみたいで買えなかったヲタの嘆きがスゴくて(脱線するから書かないけど、ヲタのマナー論争とか起きててなかなか面白かった)、枚数制限かかるのに対して「推しに金使わせろ、運営売る気あんのか」とか言ってる子とかいて、こりゃ将来有望だなと思ったよ。私は「好きな存在にお金を払いたい」っていう感情を抱くことがヲタのヲタたる所以だなと思っていて、多分AKBとかの握手会で何十枚もCD買うのを理解できないって人は多いだろうけど、でもあれも単に接触する時間をお金で買ってるってだけじゃなくて、推しの価値の証明でもあるんだよ。接触だけじゃなく、グッズを買う事も、推しが載ってる雑誌を買う事も、出演作品を見る事も、内容やクオリティ以前に推しの評価に直結するからやってるって所はあるわけ(非ヲタの知り合いにはよく、同じものをいっぱい買うの分からんって言われるけど、グッズの売り上げは間違いなく序列に関係してくるからね。まあグッズ欲というか収集欲が強い人もいるけども)。だってヲタが推しに対して出来る事って突き詰めると「お金を払う事」だけだなと思うもん。極論ではあるけど。彼らからのサービスに対する対価であると同時に、存在そのものが商品である彼らに対して、商品であり続けサービスを提供し続けて貰うためにお金を払ってるわけよ。応援するって事は消費するだけではなく投資するって事なんだな〜と。まあ厳密には見返りを求めちゃいけない投資…かな。見返りを求めだすとドツボにハマるから…。
待って、話がだいぶ逸れました。つまり言いたいのは、ランペはとても魅力あるメンバーが揃った、興味深いグループであり、ドルヲタとの親和性も高いですよという事です。まあ今の段階だと持ち歌も少ないし、音楽的にもHIP HOP色強すぎてちょっとハードル高いとは思うんだけど、その辺については、運営やメンバーが変にイメージに拘わりすぎさえしなければ大丈夫だと思ってて。今後、早くに結果が出れば楽曲の自由度は高くなるし、逆になかなか売れないなら売れないで試行錯誤する事になるだろうから、どっちに転んでも楽曲の幅って広くなるはずなんだよね(まともな運営ならだけどね…)。あと大事なのは王道と非王道とのバランスなので、例えばLDHみたいな曲をジャニーズが歌ったら、好みじゃなくてもそれはそれで面白そうなわけですよ。その逆も然り。メンバーが魅力的なら楽曲が多少好みじゃなくてもどうにでもなるんだから、メンバーに興味持った人は気にせず突っ込んでいいと思う。マイナスさえもプラスに転換出来る、それがアイドルじゃないですか。
少しだけメンバーの話をすると、まだ明確に誰推しってのはないんだけど、全然知らない人には全く伝わらない言い方するけど一応ルートC推しです。珍しく単体萌えではなくてコンビ萌えから入った。ふふふ。お気に入りはパフォーマーのやましょーこと山本彰吾くん。色白で童顔でちびっ子だけど、メンバーから慕われて頼りにされてる癒し系の中間管理職で、小柄な体格を活かしてキレイに踊るイメージ。同じくパフォーマーの武知海青くん(やましょとは対照的にでかくてマッチョでパワー系の年少組。クランプってやつをやる)との山海コンビが好き。あとはボーカルの川村壱馬くん。エース感強くてちょっと厨二っぽいとこが良し。メンバー個々については、まだまだ情報不足&供給不足なので、今後が楽しみだなと。もう少し詳しくなったらJUMPの時みたいに一人一人解説したい。ちなみに、こちらがパフォーマーのみのダンスMVで、メンバーの名前のテロップまで出るので良かったら。
あ、あと今ちょっと興味あるのは、このLDH勢には何ヲタが付いて来てるんだろう、って事。やっぱり人気の規模が大きくなってくると掛け持ちや色んなトコを巡回してるヲタの率は上がるだろうし、てか、とっくに純然たるLDHファンだけではなくなってると思うし。ハイロー経由の人は二次元から来てそうだけど、三代目が人気出たのってハイローがヒットするより前の話だし…。二次元、2.5次元、ジャニ、K-POP…どこ流れなんだろう…。何でそれが気になるかというと、これって当然ながら逆流もあるから、一般層がLDHを経由してジャニヲタになる未来って面白そうだからさ。
では最後に、メジャーデビューおめでとうございます。本当に。勿論ここからがスタート地点なので、これまでよりもこれからのほうが何倍も大変だと思う。若い彼らにとってみたら、この2年半はとても長い時間だったと思うし、それを耐え抜いて誰一人離脱する事なくメジャーデビュー出来るのはとても素晴らしい事だと思うし、そう簡単な事じゃないって分かるから、素直にみんな凄いな~と思ってます。多分年内はイベント中心でワンマンとかは期待できなさそうだけど、もう少し持ち曲が増えて、もう少し楽曲の幅が広がってきたら現場行きたいなと思ってます。それまでは歌番組とかいっぱい出してもらえるといいな…。ラジオもやって欲しい。ランペの話は今後もブログで描くかもしれないし、書かないかもしれないけど、書いたら順調に落ちてるなという事で。…しかしランペのデビューとJUMP10周年が被ってしまうとはな〜。うーん頑張ります。おしまい。