アイドル好きの言い訳

いろんなアイドルの話をしてるだけです。

アイドルの文脈

こんにちは。今年もあと3カ月で終わっちゃいますね。本当にあっという間だったな…。今年は2020年の混乱を経て色々と考えさせられる1年だったなーと思ってるんですが、人間が強い不安を感じた時に何を信じるか、何を心の支えにするかはとても大事な事だと思うけど、私には推しとアイドルがいて本当に良かったなと思った。まあそういう話はきっと年末にでもすると思うので止めときます。

今日は久しぶりにTXTの話します。TXTに関しては正直カムバ周り以外の供給はゆるく自分のタイミングでしかチェックしてないのもあって、最近ブログでは書く機会が減っちゃって(供給はあるんだけどゴセみたいに感想がサクサク書けるタイプのコンテンツじゃないんだよね…完全にオタク向けっていうか…)。っていうか推しが増えてきちゃったからゴメンなって感じなんですが、この前出たWeverse Magazineの記事がなかなか興味深かったので。TXTの世界観の解説というか、ずっと非日常や非現実的な世界観にこだわってきたTXTが、ついに現実にアクセスしてきたみたいな話。

私がすごい共感したのが、その現実に向かうきっかけになった曲が『We Lost The Summer』だっていうところなんですけど、共感したと言うよりは気付かされたって感じかな。言われてみれば確かにWLTSって明らかに『0X1=LOVESONG』に通じるし(楽曲とか歌詞とか含めて)、これ読んでちょっと久々に聴いてみたらめっちゃ腑に落ちてしまって、そりゃ私がWLTS好き好き言い続けるわけだわと。改めてなんでWLTSをタイトル曲にしなかったのか分からんってなったし(これTXTのオタクやめるまで言い続けるだろうな)、むしろ実はWLTSがタイトル曲だったんじゃないかとすら思ってしまった。


TXT (투모로우바이투게더) '날씨를 잃어버렸어' Official MV

WLTSのMVって、TXTにしてはわりとシンプルなのであんま印象に残ってなかったんだけど、そういう気持ちで改めて観てみると感慨深いものがある。一応コロナ禍の孤独みたいなのがテーマだからアプローチとしてはよく分かるし(まあタイトル曲じゃないからってのもあるだろうけど)。当時のブログ読み返してみたらWLTSは初期のTXTっぽいって書いてて、それもすごい分かるなあと思うし、ちょうど中間に位置する曲なんだろう。どこまで計算してやってるのか知らないけど、そうなると『Blue Hour』はますますちょっと浮いてる。

前にも書いたけど『Blue Hour』が嫌いなわけじゃないし楽曲自体はいいと思ってるんだけど、これまでTXTがやってきた事とか彼らの楽曲の、特にタイトル曲の中ではわりと違和感あると思うんですよね。私MOAの知り合いゼロなので他の人がどう思ってるかわかんないから私だけかもしれないけど。正直に言えばダイナマイトがヒットしたのに便乗してぶっ込んできた疑惑が更に深まってしまう…。まあハイブがプロモのためにわりと強引なことをするのは分かってたけどさ。過ぎたことをアレコレ言っても仕方ないし、実際外野には好評だったようなので新規獲得にはなったんかな。

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あと『Can’t You See Me?』を“セカイ系”って呼んでたのもなるほどなと思った。TXTの世界観をセカイ系って解釈するの、今まで思い付かなかったのが不思議なぐらいめちゃくちゃしっくり来る(でもセカイ系って20年前の概念なので、最近の子がどう理解してるか謎だが)。アイドルの解釈はオタクの自由だし楽しみだと思ってるけど、たまに公式から正解を出してもらうのも面白いなと。TXTは良くも悪くもハイブの優秀なお人形さんではあるのだけど、それと同時に彼らのある種のコンセプト消化力(ご覧の通りビジュアル全振りではあるが)ってなかなかのもんだよなと改めて思ったりしました。

ハロヲタだった頃、学生時代の友人に(一番付き合いが長い数少ない友人なのだけど趣味がまったく合わない)、アイドルの何がいいのかと聞かれて色々話をしているうちに「めちゃいい歌をその価値も分からないまま歌ってるところ」という身も蓋もない結論に達したことがあるんだけど(しかもそれを言ったらなぜか納得された)、それから十数年経ってもまだ同じような理由でアイドルを推してるので、もうそういう性癖なんだと言わざるを得ないな。でも私はそういう古典的なアイドルの文脈が大好きなんだよね。

最近はAB6IXのアルバムが案の定めっちゃ良くて超リピってます。えびにハマりつつあるこのタイミングでフルアルバムなのは本当に嬉しい。『CHERRY』も普通に良かったんだけど、個人的には『LEVEL UP』って曲が一番ツボでした。今までにはないタイプの曲で、こっちがタイトル曲でも面白かったんじゃないかなと思って。ボーカルラインの声質的には儚い系の曲が合うし、私もそっちが好きだなと思うんだけど、比較的いろんなジャンルの曲が出来るのがえびの強みなんじゃないかな…。ただパフォーマンスが弱いのかな…あんまり映像系観てないから分かんないけど。

なんか音楽がーとか偉そうな事書いてますけど、私は音楽自体にすごく興味があるわけじゃないんですよね。基本的にアイドルという枠にいる人達にしか興味がないんだけど、彼らの表現物として最上位にあるのが音楽だから、アイドルという文脈における音楽みたいなものに価値を見出してるだけで。もちろんアイドル以外の音楽をいいなと思うこともたくさんあるんだけど、それについて掘り下げたりするほどの興味ないから。ドルオタにとって身体性が重要なのは言うまでもないけど、そもそも身体性を超越した表現物なんて存在しないし。私がスキルアップが可能な歌唱力より声質みたいな生まれ持った才能にこだわるのはそのせいもあるかもしれない。

ただK-POPにハマって、日本のアイドルを追ってた時よりも音楽面を意識するようにはなかったかもしれないです。基本的に考え方は変わってないし、どっちが優れてるとかそういう話は全然興味ないんだけど、韓国のアイドルのほうが表現の幅が広いというのはまあ否定はしないので…。ただその影響なのか知らんけど「アイドルの域を超えた」とか「アイドルのイメージを変える」みたいな物言いをするオタクが増えた気はしてて、まあ昔からそういう事言い出すアイドルはいて、アーティスト病と揶揄されてきたんだけど、アイドル的消費をしてるオタク側がそれ言うのは解せんなと思ってる。

そしてすっかり日課となってしまったワナワンのV LIVEですが、今週はスターロードの企画動画をずっと観てました。企画と言ってもわりと自由度が高くて緩い感じの動画なのでオタク以外が観ても多分そんな面白くないと思うけど、ただお題トークしたりゲームしたりお菓子食べながらお喋りしたりセルカ撮ったりしてるのが尊さの極みなんよ。アイドルに何を求めるかって、音楽とかパフォーマンスとかビジュアルとか色々あるけど、結局こういう何気ない会話とかやり取りを観る事に勝るものなんてないのかもしれない、と思い知らされてる。もう観る事が叶わないと分かってるので余計に…って、ワナワンの話するとオチが全部同じなのでやめよう。

そうそう、HiHiの代々木は無事チケットが取れまして(わりと落選祭りだったっぽく、全通する気満々だったんだけどちょっと無理そう。多分人数制限してるだろうから結構復活あるんじゃないかなと思うけど)。冬の帝劇には推しがいないので、年内はそれが最後の現場になる可能性もあるので、ひとまず取れてホッとしてます。アリーナでHiHi観たいってずっと言い続けてた身としては本当に楽しみです。寒くなって感染者数増えたりしなきゃいいんですけどね…。おしまい。