アイドル好きの言い訳

いろんなアイドルの話をしてるだけです。

覚めない夢

こんにちは。もう2月も終わりますが…今月はマジでずっとS2とワナワンの事を考える1カ月になってしまいました。タイミングよく推しグルの活動が少ない期間に入ったから…などという言い訳をするつもりはなく、完全に推すスイッチが入ってしまったなーという感じ(結局DDはDDに過ぎないという事かもしれない…)。ワナワンのあらゆる動画を見漁ってるのはもちろん、S2は3周目に突入し、さすがに全編観てるとマジで寝る時間がなくなるので、ある程度観たいシーンとか推しの出番を中心に絞って観てるんですけど、デビュー評価まで残ってるメンバーは基本的に撮れ高抜群なので、結局睡眠時間を削るしかないという…。

f:id:nancy:20210228152216j:image

3回目は主にワナワンのメンバーを意識的に見てるんですけど、リンリンが記憶より全然目立ってたり(何故初見でこの子の良さに気付かなかったのか謎)、逆に取り上げられる機会が多い印象だったジェファンが意外と尺少なかったり、3回目でもまだ新たな発見があるのかと興味深いです。S2を見てしまうとこのメンバーでデビューして欲しかったなとか、この子ワナワンにいて欲しかったなとかつい思ってしまうんですけど、じゃあワナワンの誰かと交換したいと思うかと言われたら、結局はあの11人だったからワナワンなんだよね、と思ってしまう不思議。まあでもこれは後追い勢の特権だと思います。多分リアタイしてたら簡単には納得できてなかった気もするし。

でもS2を見れば見るほど落ちてしまった練習生に対する愛着がどんどん増してきて、このままだとこじらせる一方だ…と思い、思い切ってプエクを観始めたんですよ(熱量分散したいがために私がやりがちなパターン)。単にプデュの刺激が恋しいだけなんじゃないかなとか、他のプデュ観ればS2への執着が薄れるのでは?と思って。ところがどっこいS2やワナワンが比較対象としてバシバシ映像で出てきて、むしろS2への愛が深まり、S2しか勝たん状態になってる…。男子のを続けて観てしまったのが間違いだったのかもしれない。S1にすれば良かったか(48は知ってる子が出すぎて辛いのでなかなか観る気が起きない)。ああ可愛い…3回観るともはや全員愛おしい。

f:id:nancy:20210228153655j:image

プエクもそれなりに楽しくは観たんですけど、4回目ともなってくると同じパターンのバトルとか評価は見飽きてくるし、過去のシーズンと比較されるしで、なんか難しいなと思いました。実際私は比較してしまったし。S2の時より全体的に未熟さを感じるというか幼い印象が強くて、実際練習生期間の長い子と短い子のバランスがS2とは逆だったなと思うんですけど、活動期間5年である事を考えればどうしたって年長者の割合は減るだろうし、その分成長枠とか可能性枠の子が多くなったのかなとは思うんですが、そのせいかお得意のストーリー作りが弱い気がしました。やっぱ過去を背負ってる子のほうが盛り上がるので。

批判が多かったからか編集に関してはS2よりも偏り少なかったと思うんだけど、その分盛り上げるための餌撒きや過剰な演出が露骨な気がしてしまったし、「X」の使い所もあんまりピンと来なかった(むしろややこしくなって話の腰を折ってた気がする)。まあこれは番組の構成や演出の問題であって練習生の問題ではないんだけど、ジェファン以上に才能を持て余していた個人練習生も、ニュイ以上に切実な理由で参加するデビュー組もそう簡単に連れて来れるわけがないし、人材に関してはコントロールするのにも限界があるわけだから、苦労話とか過去の挫折とかじゃない別の切り口が欲しかったなと。まあ私がエムネの編集の壁を超えられなかっただけかもしれないが…笑。

練習生で印象に残ってるのはヨハンとナムドとミンギュでした。ヨハンは才能やセンスの塊って感じでいかにもオーデ番組の中心にくる子、ナムドは愛され力強いし天才肌のマンネが嫌いな人いないでしょって感じ。ミンギュは…ビジュ完璧で華もあり頑張り屋のいい子だけど、彼のアイドルに対するビジョンとかデビューしたい気持ちがあんま伝わってこなかったんだよね。こんな辛い思いして何のためにプエク出てるんだろって思ってしまった。そして個人的に一番残念だったのはデビュー曲が解釈違いすぎた事かな…。まあ練習生より企画や番組の建て付けのほうに気を取られてる時点でハマれてないと言わざるを得ないけど、X1のその後を考えるとハマってもワナワン以上の地獄では?って気もする…。

なんか、何でこのタイミングでワナワンだったのかな?と思うんですよね。私はアイドルとの出会いは全て運命だと思ってるので、2021年だったのにも自分にとっては何か意味があると思ってて。去年の年末にブログにも少し書きましたけど、K-POPの事あるごとにファンダムに競い合わせて盛り上げるみたいな文化はそもそも性に合わないのですが、でもそれもK-POPを構成する要素の一部である事は否定しないし、そうやって成長してきたカルチャーである事は事実なので、受け入れたいなと思いつつ、自分の中でどう折り合いをつけるのが正しいのか、未だに答えが出せない部分だったりするんですよね。

f:id:nancy:20210228153735j:image

でもそう考えると今のワナワンって何のしがらみもないじゃないですか。あらゆる競争から降りて他のグループと競い合うことなく、それでいて簡単に抜かれる事のない記録をたくさん残して右肩上がりのまま解散したグループなので、要するに勝ち逃げしたようなもんで。面倒な外野もなく自分のペースを保って思う存分に推せる感じは、かなり心地いいです。音盤は新品が全然売ってなくて仕方なく中古で集めてるんですけど、数百円とかで買えちゃって(まあどのグループもトレカ抜いた音盤は投げ売りだけど…)、2021年にワナワン求めてる人なんていないんだなと思うと寂しさもありつつ、今ワナワンの事こんなに好きなの私だけだわって思って、なんかワナワンを独り占めしてる気がして嬉しくなってくる…笑。

前回の記事でワナワンを追ってるのは物語を読んでるみたいだって書きましたけど、同じ現実逃避でも今は楽しい事しか起きない明晰夢を見てるみたいな感覚ですね。時間が来れば夢は覚めちゃうけどいつでも好きな時に楽しい夢を見に行けるみたいな。そして時折ワナワンがもうこの世に存在しない事を思い出して落ち込むのループ(完全なメンヘラだな?)。でもこの状態がずっと続くわけない、って分かってるからもう抗うのを止める事にしたんですよ。多分長くても半年から1年ぐらいだと思うし、その間ワナワンに浸ってても別に誰に迷惑かけるわけでもないし、いいじゃん。どうせオタ活なんて自己満足だし、と開き直ったところです。

リアルタイムでアイドルを追ってると知りなくない事とか見たくない事と絶対に向き合わなきゃいけないじゃないですか。それはアイドルを推す以上避けては通れない事なんだけど、それがしんどい時も来ると思うんです。私ももう15年以上アイドル好きですけど(年数にしたら若干引いた)、悲しい経験は何度もありますし、今後もきっとあるだろうなという覚悟はしてます。いい事も悪い事もあるのが人生であって、それがアイドルという生身の人間を推す醍醐味だし。ただ彼らが見せてくれる人生=夢を、お金を払うことで享受するのがオタクという生き物なので、彼らの人生に夢を見れなくなったらそこでおしまいなんですよね。

f:id:nancy:20210228152823j:image

そういう意味では解散してしまったアイドルってもしかして無敵なのかもしれないなって、ワナワンを見てると思います。彼らのグループとしての人生は終わってしまったけど、でも彼らが見せてくれた夢はずっと残り続けるし、更新されない代わりに傷がつく事も劣化する事もない。情報の取捨選択もかなり楽だし。もちろんアイドルを推す事の最大の醍醐味は、彼らの人生をリアルタイムで共有する事だとは思うし、それを知ってるのと知らないのとでは天と地ほどの差があるんだけど、でもワナワン活動中はきっと大変な事もたくさんあっただったろうから、この世には知らなくていい事ってあるよね?とも思うし…笑。

最近の出来事を書こうと思ってたのに、結局プデュとワナワンの話ばかりになってしまった(まあ実際S2とワナワンに引きこもってんだけど)。そういえば先日「ドゥンバキ」っていう便利な言葉を覚えました。キングダムの先行配信を観たんですけど、ギラギラしたダーク系のパフォーマンスばっかりで、1組ぐらい清涼系とか可愛い系おらんのかいと思って調べたら、まさにキングダムでやってたようなのをドゥンバキと呼ぶらしい。私が「赤か黒の衣装でやたらと睨んでくるMV」という雑な認識をしてたものにちゃんと名前があってスッキリしつつ、確かに2020年は散々ドゥンバキMV見たなと思いました。そしてキングダムはちょっと見る気なくしました。

なんかK-POPにハマって1年余経ち、以前K-POPが好きな友人に「好きなジャンルの一つとしてライトに(最低限の課金で)追ってるぐらいが一番楽しいよ」と忠告されたという話をしましたが、その言葉がいよいよ現実味を帯びてきてます。常に熱量持って全力で追うのももちろん楽しいしエキサイティングなんだけど、ずっと全力疾走する事は出来ないよなーと思う。K-POPの熱量の高さってどこから来るのかなと考えると、根本にあるのはファンの競争とマウンティングなんですよね。自分がどう感じてるか、自分がどう考えるかではなく、常に何かとの比較で動くから摩擦が起きて発火するんだなって。人間の優越感や劣等感を刺激するのが上手いんだと思う。

私がもともと競争大好き戦闘民族ならともかく、基本的にオタ活はマイペースに限る人間なので、ある種のカルチャーショックというか、新しい文化に触れてずっと感覚が麻痺してたのかもしれないなと思います。ずっと自分なりに冷静さを失わないようにはしてたつもりだったけど、やっと元の感覚が戻ってきたというか。さっき、何で今ワナワンだったんだろう?って書きましたけど、まさに勝負やら競争やら比較やらに疲れてきていた私にとって、オアシス的な存在だったのかもしれないな。まあ結果論ですが…。そして最後になりましたが、セブチの件は諸々落ち着くまで静観中です、すみません。おしまい。