アイドル好きの言い訳

いろんなアイドルの話をしてるだけです。

人生いろいろだった2019年

2018年もそこそこジャニーズ厄年みたいな所ありましたが(確かキンプリのデビューぐらいしかおめでたい事がなかったような…)、2019年もなかなか浮き沈みの激しい1年間だったなーという事で、ちょっと早いですが2019年のJr.界隈を振り返るというか、振り返りつつなんとなく思った事とか出来事とかを書き記しておこうかなと思います。まだあと半月以上あるのでまだ何かが起きてもおかしくないけども。

2019年はタッキーがジャニーズアイランドの社長に就任した事からスタートしましたね。私自身は今のところあまり直接的な影響がなくて、来年のクリエ辺りから何かしら変化を感じたりするのかな…なんて思ったりしてますが、側から見てるとなかなか大変そうだなと思ってます。一番大きいトピックはスノストのデビューになると思いますが、まさか同時デビューでビックリしたし、ドームで発表があったときは同時って言いつつ適当にお茶を濁す感じかなって思ってたらめっちゃセット売りするし、お互いの曲収録とか売り上げ合算とか(本当に合算なのかな…あんまり信じてない)なかなか小賢しい…いや考えたなと。FCは別なのでデビューCD限定の事でしょうが、タッキーの就任やらスノの再編成やら色んな要素が絡んでの2組同時デビューだったんだろうなとは思ってます。まあデビューは始まりでしかないので、これからどう成長していくかの方が重要ですから。

スノストのデビューに関しては、よりによってJr.祭りの会場で発表しやがってという気持ちはありましたが、基本的にはおめでたいなと思ってます。いい意味で粘り勝ちしたっていうか、ずっと頑張って続けてきた事に結果がついたのは後輩たちにもいい刺激になるでしょう。ただ言い方悪いんですけどかなり他人事感が強くて。というのもスノストの事あんまり知らないんですよ。私がJr.を観るようになって3年以上経ちますが、今のJr.ってユニットごとの活動がメインなので、推しのいるユニットや括り以外の現場に足を運べる機会がすごく少ないんです。例えば夏ならEXとTDCと松竹座みたいな感じで同じ期間内に別の現場が用意されてしまうので、私なんかは推しユニを追うのに精一杯なわけです(お金と時間に余裕ある人は違うでしょうけど)。しかも情報局の該当名義優先が強くなってきて、ただでさえ倍率高いのに申し込んだって当たりゃしません。だから2019年スノストを現場で観たのはジャニアイ、歌舞伎、5月と8月のJr.祭りのみ。過去3年振り返っても単独公演といえる現場は少年たち、ストのサマパラとスノの歌舞伎、それぞれ1公演だけです。

そんな状況で、しかも私には私の推しがいますんで、スノストの事まで詳しく知る余裕がなく。キンプリはハイ美と一緒の現場が多かったのでメンバーの事はもちろんオリ曲もほぼ知ってたし、愛着があったのでFCにもすぐ入ったんですが、今回スノストのFCはひとまず見送りました。推しがデビュー先越された的な感情を全く持っていないとは言い切れませんが、とりあえずは傍観してる感じかなと。まあ今後の活動を見て興味を持つ可能性は十分にありますけど。FCの会員数も順調に伸びてるようですし、きっとデビューシングルもきっちり結果出してくるんだろうな。合算っていうのがなんか気になって、どれを買うのが平等なのかよくわからなくてまだ予約はしてませんけど、一応ご祝儀買いするつもりではいます。歴の長いグループには長いグループなりのメリットデメリットもあるし、キンプリとはまた違った成長の仕方をすると思うので、しばらくは気楽な気持ちで見守りたいなと思います。

そしてJr.界隈は「数字で結果を出すべし」みたいな風潮が蔓延したというか定着したなー思います。別に良いとか悪いとかいう話をするつもりは全くないんですが、オタクを煽るようなやり方がちょっと好きではないのと、オタク同士でやったやらないでマウント取るような雰囲気はちょっとなと思ってます。売上競い合ったりマウント取り合ったりなんて今に始まった事ではないんでしょうけど、私がJr.界隈に降りてきた時にはここまで数字数字言ってなかったと思うんで、やっぱりYou Tubeが始まったのがきっかけになるのかな。まあこだわりたい人がこだわるのは自由だし、数字で結果を示すのは素晴らしい事だし評価されて然るべきと思うんだけど、私はエンターテイメントの世界が数字だけが物を言うみたいなつまんない世界にはなって欲しくないというか、それによって潰れされる才能があるのも知ってるので、手放しに素晴らしい!とは言えない。

ジャニにハマる前に好きだった48Gは結果至上主義みたいなとこがあったので、それに疲れてたってのもあるかもしれません。人気を数字だけで評価した究極のイベントはやっぱり選抜総選挙だと思うんですが、あれは年に1度、1枚のシングルにおける序列を決めるイベントとしては画期的だったし、オタクの力で陽の当たらないメンバーを押し上げるいい企画だったけれど、数字の出どころを問えないという弱点があって。太ヲタがぶっこむやり方も、応援方法の一つではあるけれど行き過ぎると公平性に欠けるし、「結果さえ出せばやり方は自由でしょ」みたいな傲慢さの印象強くなってしまうんですよね。結局、数字だけに頼る事の怖さと滑稽さが露呈してしまったし、数字の上での結果が同じでも、内訳が全然違えば評価は変わるという事を覚悟していないと、「数字で結果出したのに…」みたいな不満がで始めてしまう。

残念ながら大抵の努力は大して報われないし、権力を持った人間に逆らうのは難しいので、目に見える数字でそれをひっくり返したいと思うのもすごくわかるんだけど、大事なのはファンが増えることであって、数字を出す事が目的になっちゃうのは違うよねと思ってます。所詮オタクの自己満足でしかないんだけど、でもオタクが勝手にやってるだけとも言い切れなくて、ちょっと事務所が煽っている感じもしてなんだかな…と思う。スノストのデビューについても数字の事を声高に言うオタクが増えてしまったし、今後それが当たり前になってくのかなーとか思うとちょっと気が滅入ります。どうせデビューしたら否応なしに何もかも数値化されるわけですし、Jr.の時ぐらいはもう少し気楽に応援したいものだなあと。話題のプデュとかも、オタクが札束で殴り合いしてるの見せられてる感じがしちゃって、なんかしんどいなと思います。オーディションとかドキュメンタリーっぽいのは割と好きな方なんですけど、国民投票っていうのが性に合わないんですよね…オタクに権限与えてもろくなことにならないし。話が逸れました。

それに伴いJr.担の新規増えたなーと実感した1年でもありました。まずチケットが全然取れない。まあこれは数年前から続いている傾向ですけど、特にキンプリがデビューする少し前ぐらいから本当に急激に取れなくなったなっていう印象が強いので、キンプリが新規の入り口として優秀だったという事なのでしょう。あとはやっぱりYou Tubeの影響かな。若い子がテレビを観ないっていうのはずっと前から言われ続けてた事ですけど、身近にあまり10代の子とかいないので実感する機会がなかったのですが、You Tube新規の多さを見ると本当にそういう時代なんだなあ…と思い知りました。ジャニにハマって5年目、ついに新規が気になる時期に突入したかと。

誰だって最初は新規なわけだし、誰もが通過するものだという事は理解してるのですが、心の狭い自分に対する後ろめたさも相まって苦手意識があり、苦手意識を持ってしまう自分自体にも嫌悪感があるみたいなとこがあるんですよね。まあ新規と一言で言っても、シンプルに歴の話なのかと思いきや、知識量の話だったり経験値(現場数的な)の話だったりお金の掛け方の話だったりして、なかなか定義しづらいところがありますが。私は推しには一刻も早くデビューして欲しいし、超人気アイドルグループになって欲しいし、狭い箱で限られたオタクだけを相手にしてて欲しくないので、基本的には新規も同担大歓迎なんですが…オタク心は難しいな。

スキャンダルも何だかんだ多かったのかなー。数というよりは質かもしれない。ジャニ全体を見てもそうですけど、私的にはやっぱりHiHiの一件があったのが大きかったし、Jr.が謹慎処分っていう異例の対応だったのにも驚きました。改めてアイドルに何を求めるのかって人それぞれだなと思いました。元々アイドルは我々の目に見える範囲だけで生きてる存在ではなくて、プライベートやオタクには見せない顔があって当然なのに(だからこそ、そういう裏側をまったく感じさせないアイドルが評価されるわけで)、表に見えたもののことしか評価できない立場の人間が、たまたま出てきてしまった裏側を知っただけであっさり手のひら返すんだなーとか。まあ仕事とプライベートが表裏一体なのもアイドルなので、完全に切り離して考えづらいというのも分かるけど、必要以上に不快な言葉で罵ってるのを見ると、さすがになんかそれは違うんじゃないのと思ってしまう。

オタクからアンチになってしまうのも好きの裏返しなのかなって思ってた時期もあったんですよ。私はそこまで熱量ないなと思うし、それ程キツイんだな可哀想だなと思ってたんだけど、多分あれ違うんですよね。単に推しが自分の理想じゃなかった事が許せないだけで、勝手に期待して勝手に裏切られたと思って勝手に切れてるだけなんですよ。もちろん応援してた気持ちが蔑ろにされれば怒るのも嫌いになるのも当然だけど、だからって元推しを汚い言葉で罵ったりするのは違くないかと。私はアイドルを応援する事にパフォーマンス以外の見返りを求めるのは違うと思うんで。それにそれって自分が今まで応援してた気持ちを踏み躙ってるだけだと思うんだよね。担降りでも推し変でも好きにしてくれていいけど、自担の頭の悪さを叩く前に(何か「こんなに頭悪いと思わなかった」みたいな意見多かったから)自分が頭悪い事言ってないか、もうちょっと考えて欲しいなって思います。

私は、もうちょっとしたことではびくともしなくなってきて、ドルヲタとしての純度はかなり低いなと思うし、まあ色々見てきた故の処世術というか、自己防衛だと思いますが、そんな風に気持ちに保険をかけるのはちょっとずるいなと思ったりもします。ただオタクだった人がアンチみたいな発言してるのは(まあそれもある種の保険だと思うんだよね、振られる前に振ってやる的な)かなりダサいなと思うし、元ヲタがアンチになることほど情けないものはないですよ。この間、ずっと嵐の二宮くんが好きで最近キンプリにハマった知人と会って、例の報道の後だったんだけど「嫌は嫌だけど(結婚がというよりはやっぱりお相手がってことらしい)、今は平野がいるから」って言ってていい話だなあと思って。アイドルはオタクを選べないけど、オタクは推しを選べるので。オタクにはこういう自由があるって事に感謝すべきだなと思いました。

あと個人的に面白いなと思ったのが、元ジャニ・辞めジュの活動の幅が明らかに広がってることかな。これも時代なのかなって思ったりしますが、事務所を辞めた人たちが割と目に見える形ですぐに芸能活動をスタートさせるようになりましたよね。今まではやっぱり芸能活動の主軸ってテレビにあったし、一般人にとってテレビに出てる人=芸能人っていう印象が強かったと思うんですが、もはやテレビにそこまでの影響力がなくなり、SNSやネットを中心に活動するだけでも十分周知が可能になってきて、別にテレビ出られなくても活動できるしファンも追える。芸能界全体の傾向としてCD売上もそこそこで音楽番組も出ず、ライブ中心に集客をするバンドやアーティストがアリーナやドームを普通に埋めるようになってきたり、2.5次元を中心に舞台仕事の需要や認知度が高まってきて、ドラマや映画じゃなくても俳優として活躍する場が増えてますし、もちろんライブも舞台も昔からあったものですが、現場の集客や動員数の評価は明らかに今までより高くなってるし、テレビに頼らずとも、ちゃんと自分たちのやりたいことや能力を発揮できる場所が増えたのは素晴らしいことだと思います。

まあいわゆる局側の忖度とか共演NG的なものがあるのか定かではありませんけど、既得権益というかテレビの価値を下げたくない人達はまだまだ多いので、相変わらずテレビではほとんど元ジャニを見ることはないけれど、別に彼らはそれで問題なく活躍出来ているし、我々はそれを特に頑張って追いかけなくても知ることが出来る、というのは大きな変化じゃないでしょうか。私は何ならジャニタレと元ジャニが普通に共演してくれたら嬉しいし(もっと言えばLDHとか2.5次元俳優とか競合する男性タレントとも共演して欲しいけど)、そういう変な忖度とかパイの奪い合いは結局業界を衰退させるだけだと思うので、そっちの方向にどんどん進んでくれたらいいなと思います。ジャニヲタは事務所担も多いので辞めた途端に興味なくなるパターンも少なくなく、まあかくいう私もどちらかというとそういうタイプですが、ジャニでは実現できなかった夢を叶えたり、元ジャニ同士が共演したりする姿を見ていると頑張ってほしいなと思います。まあでもこれはまだ自分の推しが辞めてないから言える事かもしれません。

そして最後になりますが、今年のジャニーズ界隈で一番大きなトピックはやっぱりジャニーさんが亡くなった事かなと思います。名物社長とか名物プロデューサーとか呼ばれる人は世の中にいっぱいいますけど、これだけ男性アイドルをたくさん生み出し続けた大手芸能事務所の社長、しかも凡人には思いつかないようなミラクルなエンターテインメントを創作し続けたプロデューサーってはそんなにいないんじゃなかろうか。確実に芸能史に残る人ですし、同じような人はそう簡単には出てこないんだろうなと思います。まだしばらくはジャニーさんが見つけ出した才能たちが輝きを放ってくれるのだろうけど、彼らのパフォーマンスから少しずつジャニーさんらしさみたいなものが失われていくんだろうなと思うと寂しいです。まあ私が生きてるうちは大丈夫な気もするけど。おしまい。