アイドル好きの言い訳

いろんなアイドルの話をしてるだけです。

推しの序列・ポジションのお話。

スキャンダルネタに続く書きにくいネタ第2弾、推しの序列の話。というのもですね、ちょうど数日前に職場の人に、JUMPが最近すごい人気上がってるね〜という話をされ(彼女はジャニーズやイケメン俳優が好きなタイプで、私の事は基本女子アイドル好きドルヲタ、という認識でジャニの話もそこそこしてる)、その流れで山ちゃんはもちろんだけど、話題の伊野尾さんやバラエティの大ちゃん光くん、あと知念や裕翔くんも役者仕事増えてるよね…という話から「じゃあ、一番暇なのは誰?」と悪意なく聞かれ、それに「えーと…岡本くんとかかな…」と答えるという、え、ナニコレ拷問か何かですか? みたいな目に合ったんですわ。まあ私がJUMPにハマっている事など知る由もないわけで、彼女を責める気は全くないのだが、でも自分で「私の推し、仕事がないんです」って宣言させられるって……なかなかの苦行。多分、無の表情であっただろう…。と、そんな事があったので、ちょっと色々思うところを書き留めておこうかなと。

あんまりね、私は推しのポジションや序列を気にしない方で。というのも、元々干されにハマることがあんまりなかったから、それほどポジションについての不満を感じずに済んで来たんだよね、幸福な事に。多いのは前列両端か後列(中列)センター付近。パート割りで言うと、AメロかBメロでソロパートはもらえるけど、サビを歌えるのは2番から、みたいな感じ。前列両端はテレビ番組だと若干写りにくいけどフロントだし、後列センター付近は2列目扱いになるけど、テレビ番組だと写り込み狙える良ポジ。まあ裏センターって言葉があるくらいだし、実は運営が次に推したいメンバーを配置してたりするとこ。えりりんやななみんはまさにそんな感じだったし、今のJUMPで言うといのありぐらいのポジションかなあ。

過去にエースやセンターと呼ばれるメンバーを好きになった事もあったけど、それは結果的にそうだっただけで、ポジションは無関係だったと断言できる。むしろ応援する立場としてはセンターって、実は応援しがいには欠けるんじゃないかなとすら思っているのね。完璧に完成しているものより、伸び代のあるものの方が見ていて楽しいかなって。ちょっと不満はあるけど、自分たちの応援でポジションが上がったり、仕事が増えたらいいなっていう…。ヲタは少し飢えてるぐらいが応援してて気持ち良いんじゃないかと思うし。あと、これは女子アイドルの文脈になってしまうのかもしれないけど、“運営推し”をそのまま推す事に抵抗を覚える人も一定数いるんだよね。私もどちらかと言えばそっちの人だし、なんか自分で発見して自分で推すって決めて、自分が応援する事でそのメンバーが成長したり人気になっていくのを見ていたいっていうのは、とてもオタク的な消費の仕方だけど、でも“アイドル”というジャンルそのものが本質的に好きな人には共感してもらえるんじゃないかな。

でもその一方で、“絶対エース”とか“不動のセンター”とかって呼ばれる人の持つ魅力って、本当に圧倒的に無敵だったりもして、その説得力みたいなものは推しじゃなくても伝わるんだよね。私の経験で言えば梨沙子や愛理、ゆうかりん、ゆななの主人公感というか絶対的ヒロイン感というか、そういう抗いようのない魅力に強烈に惹かれる気持ちは凄く分かる。この子は真ん中に立つ宿命を背負ってるなって。例えば今後、伊野尾さんがどれだけ人気者になったとしても、あの人が山ちゃんを除けてJUMPのセンターにいる絵ってあんま想像出来ないじゃない。人気とは別に、センター適正みたいのはやっぱりあって、それを見誤るとちょっと妙な事になるもん。

私はここ数年は48Gに居たので、序列問題というのは常に付きまとう命題だった。あそこの場合は、まず「選抜に入るか入らないか」というどでかい課題があり、そして基本的に選抜入りの基準は“運営推し”が大前提。握手や選挙で人気実力を付けてのし上がってくるメンバーもいるけど、それまでに2〜3年は平気でかかるし、消費の早い女子アイドル界ではハッキリ言って運営からの後押しがないと無理ゲー。ここ数年の48G特にね。握手や選挙でのし上がったと言っても、初期の段階でそれなりの位置にいるメンバーである事のほうが多いと思う。しかも選抜入りしたとて次は超選抜や聖域が待ってる。選抜落ちの恐怖も常にある。まあこれ詳しく書き始めると文字数とんでもない事になるのでやめるけど。ぶっちゃけ、干されを好きになるのは、48Gではかなり勇気のいる事だなと、ちょっと客観的にというか冷静に思っている自分がいて、かといってガッツリ推されを推すのも気持ち的に無理で、だから“程よい推され”ぐらいを推しているのが楽だった。別に無理にそういう子を好きなってたわけじゃないけど、実際、それなりに悪くないポジションの子ばかり推してたと思う。

だから、常に後列端にいる子を推しにしたのは、もしかするとJUMPが初めてかもしれないなあ、と。前述した職場の人とのやり取りが結構ショックだったのも、あんな風に推しの事を悪く言わざるを得ない状況も嫌だったし、自分がそう感じた事にもビックリしたし、自虐にすらならないっていう。なんか自分が好きなった子なんだから、どんなポジションだろうと序列だろうと関係ないはずなのに、やっぱり悲しいんだなと。テレビに抜かれない映らない、歌割りが少ないから声が聴けない、ライブで目立つシーンがない、個人仕事がない…。推しを見られない寂しさと、その事を推しがどう思っているのかを考える哀しみと。自分のファンが少ない事は、きっと本人が一番分かるから、それを想像すると苦しくなる。

でも、序列ってなんだよ、全員に平等に仕事を持ってこいよ! という思いと、大人数のグループである以上、序列が発生するのは仕方ないよな、という思いと両方ある。だってポジションは全てのアイドルグループに存在するけど、序列はあるグループとないグループがあるので、そんなに序列が気になるなら、序列のない(格差の少ない)グループを好きになるしかないんで。あと私はその序列や格差が、グループアイドルの魅力を引き出して面白くしているのでは、という見方もしているのね。以前、大人数アイドルが好き、という話を書いた時の言葉を引用すると、

私が比較的大人数のグループを好きになる最大の理由は、間違いなく“序列問題”とか“ポジション争い”とか、そういうメンバーを追い込んでいくスタイルが好きな下衆野郎だからなんだけど…笑。やっぱり人数が多ければ多いほど、人数の分だけ問題が起きますからね。(中略)勿論イヤな事も多いし、納得できない事悔しい事辛い事いっぱいあるんだけど、だからこそ喜びや興奮も大きい。自分の推しのポジションが悪くなったり、歌割減ったりとか色々ストレスも生まれやすいし、メンバーにとってもかなり苦しみが多い状況だろうけど、それもまたグループの魅力や絆になったりするという事を、知ってしまったんだよな〜。

というのが正直な気持ち。自分の推しを単体で見れば、序列や格差が悲しいものにもなるけど、グループ全体で見た時には、その序列や格差による関係性の変化だったり、グループの見え方の変化だったり、成長が楽しかったりもする。それに、残念ながら「全方位への配慮」みたいなのはエンターテイメントをダメにするんだろうなと思う。順位を付ける事が絶対に正しいわけではないし、それだけが評価になってしまうのはくだらない事だと思うけど、でも、みんなせーので進むっていうのも、やっぱり何が大事なものやチャンスを失うと思うの。最近で言うとさ、伊野尾さんの序列爆上げとか、やっぱ見ていて痛快だな〜と思うんだよね。私が伊野尾さん2推しだからっていうのもあるんだろうけど、「smart」の時点では圭人くんと一緒に後列両端固定だった人(ところでその時期のいのけとを干されシンメ、って呼んでいる人がいて、え、なにそれ可愛い萌えるってなった)がだよ。それって凄く健全で正しくて、何だかとても夢があるじゃない?

8月にJUMPのコンサートを観た時に、私はハッキリとJUMP内の序列を痛感したけれども、でも伊野尾さん目当てで観に行った私が圭人くんに落ちて帰ってきたんだよ。多分圭人くんを見つけなかったら、JUMPではなく伊野尾さんが単体で好きなだけの人になってたと思う。やっぱアイドルって面白い。あとそれと同時に、もしジャニーズに握手会があって、ファン人気によって序列に変動があったとしたら、果たしてこの序列のままでいられるだろうか? という事が頭をよぎったよね。一番人気はやっぱ大ちゃんで、伊野尾さんとかめっちゃ塩。高木くんはきっとフランクで楽しいタイプで、もしかして、圭人くんとか握手で人気爆発して超太ヲタつきそうじゃね? とか、山ちゃんは案外対応にムラありそうだな〜とか。妄想楽しいね。