アイドル好きの言い訳

いろんなアイドルの話をしてるだけです。

自分を振り返る作業・その②ハロプロ編

ハロプロを振り返るのは結構な作業になる気がする…。けど、せっかくなので頑張ろう。前半はいいのだ。大変なのは多分後半というかラスト。

まず日記を振り返ると、2003年の末からスタートしているのだけど、もちろん、いわゆる黄金期と言いますか、モー娘。ブームの時点で普通に好きでした。「ASAYAN」も大好きだったし。ただ“アイドル”として興味を持つようになったのは、6期3人(厳密には4人だけど)の追加オーディションがきっかけだったかなと思うので、2003年の末から日記が始まってるのも納得。

ハロプロにハマった原因を突き詰めていくと、この“新メンバーオーディション”がポイントだなと思う。まず娘。結成時の「ASAYAN」があり、その後の度重なる追加メンバーオーディションがあり、その選ばれるまでの経過を見ることで、加入前から候補生たちへの愛着が湧くのだ。おかげで未だに「アイドルを好きになるきっかけ=オーディション」っていうパターンはとても多い。まあハロプロに限らず、AKBGやEXILE系も似たようなことやっているし、シンデレラ・ストーリーなんだよね、オーディションって。そこら辺にいる素人の子(でもポテンシャルの塊で)が、プロに発見されて、急速に進化していく過程を楽しむ、これこそアイドルの醍醐味だなと思うし、モーニング娘。およびハロプロの象徴的なイベントだな~と思う。

勿論、オーディションという演出に加えて大事なのが、そのメンバーが自分にとって魅力的かどうかという事。娘。のオーディションは過去にずっとあったわけで、基本的に自分は全て見てきたと思うのだけど、その中で6期が引っ掛かったのは、他のメンバーには感じなかった魅力があったからだと思う。やっぱりアイドルは「誰」かが重要だ。例えばすごく良い曲を持っていても、舞台や映画で良いキャラクターを演じる機会があっても、大事なのはアイドル本人であって曲やキャラクターではないと思う。私が常々言っていることが、「何を歌っているかじゃなく、誰が歌っているかが大事」って事で。これは娘。みたいなメンバーが流動的なグループにおいては、諸刃の剣でもあるんだけど、同じ曲でも歌ってるメンバーが違えば、見え方も感じ方も違うというのは、本当に実感する。「私はやっぱりハロプロの曲が好きだし、つんくPの曲やセンスが好き」って思ってたんだけど、まあそれも事実だと思うんだけど、でも本質はそっちじゃなかったね。私がアイドルにハマるときは、「この子!」っていうメンバーと出会えるかどうか。だからこそオーディションっていうのは、出会いという意味では最適なイベントなんだろうなと思う。

ともかく、そんなきっかけで本格的に好きになった娘。は、世間一般的にはもうすっかり下火ではあったけど、私的には6期との出会いで一気に熱が加速し、過去のシングル・アルバムを網羅し、もう他のアーティストの楽曲を聴く余裕なんかないぐらいずーーーっと娘。を聴いてた。ただ、ライブや現場に行くようになるまでには結構時間がかかっていたこともあり、自分が果たして“ハロヲタ”ってやつなのかどうか? という部分に関しては、長らく保留状態だった。オタクであることを認めたくないみたいなことは毛頭なく(というか、オタクか否かで言ったら間違いなくオタクなので)、日記にもちょいちょい書いてるんだけど、「メンバーにそれほどの還元してない」というのがひとつネックになっていたようで、今なら、CD買って曲聴いて、テレビ番組見てれば十分メンバーに還元できてるよなと思えるんだけど、なんか当時はそれじゃ足りてないなって思っていた模様。謎のこだわり笑。

そして、6期オーディションとほぼ同時にスタートしたハロプロキッズから、Berryz工房という新グループが誕生する。全員小学生だったベリには、最初まだそれほど興味を持ててなくて、特に初期の歌声って完全な子供の声で、実はちょっと苦手だったんだよね…。れいな・雅・愛理の「FIRST KISS」は今はすごく好きな曲だけど、雅・愛理の幼い声が無理だなあ~と思った記憶がある。ベリを最初にいいなと思ったのは、「胸さわぎスカーレット」っていう曲のPVを観た時で、あの袴姿の梨沙子がめちゃくちゃかわいくて、そこから色々遡って聴くようになったんだったと思う。℃-uteに関しては、村上愛ちゃんが好きだったので、彼女の脱退が地味に尾を引いて、あまりハマり切れなかった節あり。でもベリキュー最高!ってなるのはあっという間でしたが。

私のハロプロ初現場は、2007年のよっしー卒コンだったみたいです。楽しかった覚えてる。SSAが埋まってるのもすごかったし、白サイ感動したし! しかし現場行くまで3年半ぐらいかかってるなあ。驚きの腰の重さ。でもこの辺りから自分がハロヲタである事をハッキリ認識するようになった気がする。ただ、色々過渡期でもあり。この少し前に8期の追加オーディションがあるんだけど、私にとって、このオーディションは厳しい結果だった。光井ジュンリンに不満があったわけではなく、まあ結局は好みの問題なんだけど、6期の時はオーディションの時点で3人に愛着が湧いて、そのまま全員合格だったからスムーズに娘。を応援出来たわけなんだけど、8期オーデションに関しては落選したしまった子たちに愛着を持ってしまった、という話。まあ公開オーディションをやる上での宿命だなあ。

でもこの出来事が、新たなメンバーに興味を持つきっかけにもなって、この8期の最終選考で落選した吉川友ちゃんがハロプロエッグハロプロ研修生)として復活して、しかもきっかの加入後からいわゆるエッグ公演と言われる、研修生のみでやる定期ライブがスタートする。ただただ、きっかの復活が嬉しくて見てみたいな〜と思って行くようになって…それを期に“研修生”という沼にドボンと落ちてしまったわけなんです。この沼に落ちたことが、後々のハロプロ離れに繋がるとも知らずに…笑。

2009年あたりからエッグ中心にハロプロを見ていく時期に突入する。娘。はもちろん好きだったし聴いていたけど、その時期セールス的には完全に暗黒期に突入していて、今でこそプラチナ期、とか言いますけど、シングルの売上も3万枚とか、ライブやってもキャパ2000のホールが埋まるかどうか、みたいな時期だった。私は大好きだったけどね! でも2010年には大大大大好きだった亀井絵里ちゃんの卒業もあって。えりりんの卒業に関しては、寂しかったし、一般人に戻ってしまうことも確定してたから名残惜しかったけど、えりりん推しとしては、充分楽しい時間を過ごさせてもらっていたので、「お疲れ様」って思ったと思う。そんな事も重なり、娘。に対する興味が徐々に薄れてきて、その分、研修生に気になる子が増えていった。

時代はアイドルブーム、AKBが売れ、ももクロが売れ、アイドル戦国時代とかなんとか言われて、はっきり言ってハロプロは完全に過去の遺産で食いつないでるだけの古いアイドルだった。特に娘。はそう見えた。そんな時、久しぶりに誕生した新ユニットがスマイレージハロプロエッグから選ばれた4人は全員がビジュアルメン、且つ、スキルメンである福田花音小川紗季がサイド、前田憂佳和田彩花という、スキルでは若干劣るもののビジュアル強すぎる二人がセンターという、なんて言ったらいいのか難しいけど、良い意味でハロプロらしくないなと、でもハロプロの中で現代のアイドルブームに最も近いところにいるのがスマイレージだなと。ハロプロもこういうユニット作れるんだな、って思った記憶がある。

だけど、残念ながら初期のスマイレージは長くは続かなかった。アイドルになるために生まれてきたみたいなゆうかりんは、これから!って時にスマイレージハロプロを卒業して、なんと芸能界も引退してしまった。大きなスキャンダルや問題行動があったわけでもなく、事務所からもしっかり推されてて、推されに見合う人気も持っていたゆうかりんが…何故…? 私の興味はより研修生に寄っていった。

その時期、娘。には鞘師里保というスーパールーキーが爆誕した。ゆうかりんとは真逆だけど、ある意味ハロプロの王道みたいな絶対エース。8期から約5年ぶりの新メンバーで、近年の“再ブレイク”に最も貢献した子だったけど、私には引っ掛からなかった。楽曲の方向性も、なんか私の好きだったハロプロではなくなっていく感覚があり、それにゆうかりんの引退が重なり、多分、ハロプロに対する疑問みたいなものが出始めたのはこの頃だったと思う。

そんな中、もはや私の最後の砦みたいな存在になっていたのが、研修生の宮本佳林田辺奈菜美だった。スマイレージに2期生が加入した後、ハロプロ研修生トップランナー2人だ。正規メンバーではないものの、先輩のコンサートの帯同や舞台出演も多く、この2人がハロプロでデビューするのは、ほぼほぼ既定路線だったと思う。でも2013年に作られたJuice=Juiceという新ユニットのメンバーに選ばれたのは、かりんちゃんだけだった。かりんちゃんとななみんがセットで大好きだった私はかなり落胆したものだったけど、かと言って、ななみんがこのまま放っとかれるとも全く思っていなくて、今回は残念ながら選ばれはしなかったけど、本人にとっては試練の時かもしれないけど、でも絶対、次はななみんの番だ!って本気で思っていた。思っていたのに……、2014年の秋、ななみんはハロプロを辞めてしまった。

この絶望感をどう語っていいのか、未だによく分からない。とにかく、起きてはいけない事が起きた、っていう感じだった。えりりんの時もゆうかりんの時も勿論ショックだったし、哀しかったけど、こんな気持ちになったのは初めてだった。ななみんが研修生である以上、どんなに魅力的で人気があって事務所からの支援があっても、正規メンバーになれる保証もなければハロプロでデビューする保証もなく、今まで何人も同じ研修生がいたように、ある日突然“活動終了”が伝えられる可能性とは、常に隣り合わせだった。それは分かっていたのに、どうしてもどうしても、納得出来なかった。この事については、何度も日記で気持ちを書こうとしたんだけど、何度書いても全然気持ちがまとまらなくて、諦めた。だから私の日記の“ハロプロ”の項目のラストは2014年3月2日の生タマゴSHOWのレポートだ。

現実にはまだハロプロの現場に行っていたし、まだ諦めてはいなかった。ななみんがいなくなっても、またななみんぐらい好きになるような新しいメンバーがハロプロに入ってくるかも、という期待もしてた。でもななみんを超える存在、というか、「ななみんがハロプロを辞めた」という現実をひっくり返してくれるような存在は現れなかった。この後、ハロプロから道重さゆみが卒業し、Berryz工房が活動を休止し、つんくPがプロデューサーから外れる。

なんか思い返すと、色々切ないというか哀しい。あんなに大好きだったハロプロから、こんな離れ方をする事になるとは思っても見なかった。AKBGだったりももクロエビ中だったりでんぱだったりと、興味が分散していたこともあったし、ななみんが辞めてしまったことだけが理由とは言わないけど、でもななみんがハロプロからデビューしてくれていたら、今でもハロプロ大好きでいられる未来もあったのかもしれない、とちょっと思う。

でも、ななみんは芸能界に復帰してくれた。ハロプロではないけれど、新しい事務所で新しいメンバーたちと楽しそうに活動している。嬉しい。嬉しい! まだななみんの現場には行けてないけど、近いうちに観に行きたいなと密かに思ってる。

以上がハロプロ編。次はAKBG編に!