アイドル好きの言い訳

いろんなアイドルの話をしてるだけです。

佐藤龍我の話をしよう。

いやー『ゼロ一攫千金ゲーム』良かったですね。始まる前はどうなる事かと思ってたけど、最後までほぼリアタイしちゃいました。サマステ合同の夜公演と被ってリアタイ出来なかった時にレコの接続が悪かったみたいで録画失敗してて、即刻Huluに入りましたがやっぱ配信便利〜最高〜ってなってました。個人的にああいうサバイバルゲーム系の話好きだし(多分原作もめっちゃ面白いだろうなと思うので読みたい)、NEWS全員出るしそこ以外のキャストも良かったのですが、まあ何にせよ標、佐藤龍我ですよ。

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ある程度推し補正掛かってるのは自覚しているものの、それ抜きにしてもめっちゃ良かったと思うんですよ。成長途中の幼さというか儚さというか、絶妙な思春期の男の子というのも今の龍我くんにピッタリだったし、セリフが少なく表情や感情の起伏が少ないっていうところも、これがほぼ初の演技仕事だった事を考えると好都合というか、うまく作用してくれて。本当に龍我くんのためにあるような役だったと言うか、他の誰かが演じていたら、また別の標になっていたんじゃないかなと。あの標は龍我くんじゃなかったら生まれなかったし、龍我くんだったからこそああいう標になったんだろうなっていうのを感じられてすごく嬉しかったです。実際、佐藤龍我という男の子の持つ魅力にキャラを寄せて行った部分もあったんじゃないかなと。てか、そう思いたくなるぐらい標に関する演出が秀逸でした。初めてのドラマで、多分何が悪いのかも分からないままに何度も何度もNG出して、悔しくて泣きながら頑張っていたからこそ、あんなに魅力的な演技が出来たんだと思う。まあオタクとしては推しの新たな魅力を発掘してくれてありがたやありがたやという気持ちでいっぱいなのですが、役者自身の魅力だったり解釈の仕方だったりで、出来上がっているはずのキャラクターに更にリアリティを与えられるのって、本当にお芝居の面白いところだな…と思いました。

そんなこんなで案の定標ロス中なのですが、そういえば龍我くんの事をちゃんと書いてなかったなと思いまして、Bの現場もしばらくないし(「少年たち」にランダム出演してるけど、そういうのに付き合う余裕ないですさすがに)せっかくの機会なので、私と佐藤龍我の歴史(キモっ)を振り返りつつ考えてみよっかなと。前置きがだいぶ長くなりましたが、ここからが本題です。

出会いから落ちるまで

初めて龍我くんを生で観たのは2017年春のJr.祭りでした。その当時はまだJr.の事をよくわかってなくて、ただジャニにハマって雑誌をすごく買うようになっていたので、知識としてJr.にどういうグループがあって、どういう子たちがいるか、みたいな最低限の情報は把握してはいました。ただBは出来たてホヤホヤのユニだったのもあって、Jr.祭りの申し込み案内が来た時に「東京B少年…とは…?」ってなったのを覚えています(そしてフォロワーさんに『B少年いいですよ!』と言われる)。なので、取れたから行くかぐらいの気楽な気持ちでメンバーの名前と顔も一致してないまま現場に入りました。しばらくはなるほどこれがJr.の世界かと思いながらのんびり観ていたのですが、予期せぬ方向から飛んできた龍我くんの「セクシーローズ」に撃沈。いや撃沈というか動揺して軽くパニックになってましたね、あのやべー子は一体なんだったのかと。帰りの電車で急いで「セクシーローズ 祭り」で検索して、どうやらあの子は佐藤龍我と言うらしいぞと知り、画像検索してもあんまいいの出てこないから家でドル誌引っ張り出してきて見てみるものの、たしかにスタイル異常にいいしお顔整ってるけどけどただのお子様じゃん!てか中2!となり、あの衝撃が何だったのかを確認すべく追加公演に入り、再び「セクシーローズ」に撃沈し、龍我くんに完全に打ちのめされて推す事を決めたのでした。

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当時の写真を見てみると、変わってないようで変わってるなあ…りんごほっぺな画像もいっぱいあるんですけど、非公式のしか持ってないので自重しますね。

次の現場はジャニーズ大運動会でした。JUMP目当てで申し込んでいた現場でしたが、正直気持ち的にはBを観る気満々でした。まあこの日一番印象に残ってるのは、Wゆうとのバッテリーが熱すぎた野球なんだけども、でも50m走で龍我くんがビリなのにインタビュー受けてて「もう泣きそうです」ってほっぺた真っ赤にして言ってて、他の記憶が一瞬消し飛んだよね。いやこっちが泣きそうだよ。殺傷能力が高すぎるよ。その様子がこちら。

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そしてGWのHiHi Jetと東京B少年のクリエです。当然人生初クリエだったわけなんですが、何かちょっと想像を絶する世界過ぎて全然受け止め切れずキャパオーバー起こしました。そんなにいい席で入ったわけでもなかったんですけどどこで観たって近いですし、それまでジャニの現場って狭くてもアリーナクラスだったわけなので、もうなんかいきなりとんでもない所に来てしまった感が半端なかったわけです。またクリエのあの規模感の絶妙さというか、やっぱりパフォーマンスとかではまだまだなハイBでもそれなりにちゃんと楽しめるぴったりな箱で。さらに運良く最終日の昼公演の当日券を当ててしまい、あ、もうこれはハマれって事だなと勝手に運命を感じ、ここから完全に私のJr.担人生が始まってしまいました。

そんなクリエ中にMステ出演が発表されます。何故かB少年単独出演で相当な物議を醸したわけなのですが、当時の私の興味は龍我くんにしかなかったと言っても過言ではなかったのでそれどころではなく(ぶっちゃけデビューキタコレと思いました。そんな甘くなかった)。祭り再びの「セクシーローズ」でもっかい射抜かれました。テレビ画面で見てもやっぱり破壊力半端なかったです。

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正気を取り戻しつつもすっかりハマる

クリエ以降、Bは主にHiHi B少年としての活動がメインになりHiHiとのセット売りがスタートします。写真集とかも出ちゃうし雑誌もテレビも常に一緒でした。そして7月には『サマステ ~君たちが~KING'S TREASURE』が始まり、ここでハイBにとっては初のオリジナル曲になるのかな『HiB HiB dream』が爆誕します。この曲がまたジャニーズの真骨頂と言いますか「あー私ジャニーズ観に来たわ〜」っていう気持ちに心底浸れる最高に楽しいトンチキ全開ソングで(褒めてる)。そしてバルコ下のファンサ祭りで再びジャニ…というかJr.の洗礼を受けます。私自身はそういうのを素直に楽しめるパワーはないし、どちらかと言えば一生懸命頑張ってファンサしている推しを見て頑張ってるなー頑張れーって応援しているような有様なのでそこにどうこうする事はあんまりないんですけど、内容的にハイBはほぼバック扱いというか、今年の少年忍者みたいな感じだった事もあり、図らずもファンサがメインみたいな状況でもあって、その距離感のぶっ壊れ方に「やべぇな世界に足を踏み入れたな…」と思うしかないわけです。

続けて8月はバック目当てに勝利くんのサマパラに参加。ハイBがまるっとバックに付いているのを観るのはなかなか新鮮で楽しく、やっとJr.らしいハイBを観ることが出来たなと思いました。正直、所詮バックだしねという気持ちで臨んだサマパラでしたが、Jr.って自分たちメインのステージより先輩のバックで踊っているほうが魅力的なのでは…?とすら思うようになりました。やっぱりまだメインでやるにはスキル不足って事なのかなーとか思いつつ…まあ、この辺りからだんだん落ち着いて観られるようになってきたのかなと思います。

ハイBのセット売り

昨年度はほぼHiHi B少年としての活動がメインだったハイB。こう見ると作間くんがいない事に胸が痛むというか、いたらもっと楽しかっただろうな(私が)という気がしますが、まあそれはさておき、最近はそれぞれの活動が多くなりHiHi B少年と名乗る機会もめっきり減ってしまって、ちょっと寂しさも感じます。

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ハイBのセット売りに関しては、当時から結構色々思う事があって、何のためのセット売りなのかなって考えてたんですよね。 両方のユニ、メンバーが全く同じレベルで好きな人にとっては楽しさしかないと思いますけど、多分大概のオタクはそうではなくて。どちらかの立場に寄って考えると、HiHiはBのお守りや引き立て役のやような扱いが多くなってしまって、Mステなんかまさにって感じですけど、大変な所はHiHi、美味しい所はBみたいな状況は不満あっただろうし、BはBでHiHiが色々な場面で仕切ってしまうせいで目立てなかったり喋れなかったりもしましたし。まあはっきり言ってしまえば、HiHiは人気が伸び悩んでいたし、Bはスキルと経験不足で、セット売りする事でお互いの不足している部分が補えるという目的だったんだろうけど、その一方でセット売りがガッツリ始まった事で、HiHiもBもこのままデビューとかする事はまずないんだろうなとも思いました。その後キンプリがデビューして、ハイBのセット売りが徐々に解除され、クリエ、サマステでは単独公演。秋のドリボでは久しぶりにHiHiとBの現場が完全に別になりました。

セット売りの効果がどこまであったのかの判断はなかなか悩ましいのですが、バラしてみた結果、HiHiはセット売りしてた時より断然5人の本来の良さを発揮できているし、Bもまだ不安要素もあるけどBの魅力や持ち味はやっぱり6人のほうが活かせるのではと思う。そして両方のオタクもわりと喜んでいる…。2組の成長や経験という意味ではセット売り自体が悪い事だったとは思わないけど、改めて見てみるとそれぞれユニのカラーも持ち味も方向性も、オタクが求めてるものも全然違う2組同士だったのかなという印象です。まあそれもセット売りがあったから言える事であって、そういう意味では充分効果があったと言えるのかもしれないけど。でも個人的に、HiHiは1年間よく頑張ったなと思います。この話ちょっと龍我くんからはそれるのでやめとこう。

佐藤龍我と東京B少年

そんなこんなで龍我くんを中心にハイBにハマり今に至るわけですが…。龍我くんの何に惹かれたのかは、まあ簡単に言ってしまえばドンピシャで私の好きな原石タイプの“逸材”で、もうミラクルに出会ってしまったとしか言いようがなく(古めのハロヲタにしか通じない事書いてすみません)。もちろんスタイル抜群だしお顔も整っているし、そこら辺の中学生とは明らかに素材が違いすぎますけど、でも初めて観た時の、ほっぺた真っ赤にして汗だくで踊ってるとことか、手足が長すぎてコントロールしきれてない感じとか、オタクに戸惑いつつも見せるぎこちない笑顔とかのインパクトが強すぎて。この間、Bは2017年のクリエの感動を超えられないって書いたけど、龍我くんに至ってはJr.祭りを超えられないもん。忘れられないんですよ、あの衝撃を。

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今でこそドラマ効果もあって人気上昇中ですけど、1年前なんてまだまだ素人感丸出しで完成度も低いし、ダンスやってたわりにはポンコツでパフォーマンスもふにゃふにゃしてて、浮所くん那須くんあたりと比べると芸能人っぽさも薄かった。ところが気付けばりんごほっぺもなりを潜め、メイクやらファッションやらと色気付いてきちゃったりして、実際だいぶ大人っぽくなってきました。と同時に加入してから2年以上経つにも関わらず未だに妙な初々しさを保っていて、と思えば『ゼロ』で新しい魅力を発見出来たりして、不思議な子というか目の話せない子だな、と思います。最近はHiHiがすごく楽しくて、私の中ではユニとしての魅力は今、HiHiに軍配が上がってる状況ではあるんですが、龍我くんだけはやっぱり別格ですね。

キンプリのデビューでJr.のパワーバランスが変わり、今までキンプリがいた位置にハイBが上がってきて、Bは今後も、何かとんでもない新星Jr.でも登場しない限りは、推されユニとして活躍し続ける事と思います。あと何だかんだ人気あるしね。推されている、人気があるという事自体が芸能界においては武器なので。ただユニとして、Bがこの先どうなっていくのかな…という不安が今はあります。またHiHiとの比較になってしまうけど(これはセット売りの弊害かもな)、5人になってユニとしての一体感や存在感を発揮し始めたHiHiと比べると、私にはどうしても今のBが凄く儚い存在に思えて、今後Bにどんな事が起きても、私は多分「あー」って受け入れてしまうだろうなと。

まさかこんな形でハイBの評価が逆転してしまうなんて思ってもなかったので自分でもびっくりしてますが、じゃあ龍我くんがHiHiのメンバーだったら良かったのか?って言われたらそれは全然別次元の話で。Bはやっぱり龍我くんにぴったりのユニだと思うし、だからこそBにもHiHiと同じように成長を見せて欲しかった。『ゼロ』の標役で新しい魅力を発揮してくれたように。本当にシンプルにHiHiの成長っぷりが羨ましいんですよね。でも所詮それは私の勝手な独りよがりの期待でしかなくて、他のオタクには今のBにちゃんと成長を感じられて、満足しているんだろうなと思うと、なんか自分がもうBの良さを理解出来なくなってしまったのかと思って哀しいです。やっぱり推しのいるユニは好きでいたいよ。

と、なんかしんみりしてしまいました。基本的に推しをひたすら褒めたいだけの私なのに。まあ悪いのはいちいち屁理屈こねる私であってメンバーではないのですよ。なんかブログ書いてて改めて思いますけど、ふわっと頭に浮かんでは消えていた事を文字に起こすとこういう事になるんだなという事を実感しています。思考する事自体が好きなのもあるのだけど、感情を理屈で理解しようとするのは、感情を相手にするのが苦手だからなんですよね。何かを好きという感情は人を幸せにするから理屈いらないんだけど、何かを嫌だなと思ったり不安やストレスを感じたりした事を放っておくとしんどいので理屈が欲しくなっちゃうんだよなー。まあいいや、おしまい。

考える2年目。

ブログ始めて2年が経過したらしいです。早いですなあ。初年度よりはペース落ちたけど、2年目もわりとこまめに飽きずに書いてよく続いてるなあと思っています。この間、友人に誘ってもらって関ジャニ∞のドームを見てきたんですけども、私がジャニにズブズブになるきっかけになったKAT-TUNの充電前ドームに誘ってもらった人の仲間内だったので、たった2年ちょいで私がすっかりJr.に落ちた事に呆れられさすがに返す言葉がありませんでした。いやごめんだけど自分でも驚きなので。

この1年間は回数で言ったらJr.の現場が多かったわけですが、年末年始のJUMPに行ったりセクゾツアー初参加したり、カツンの復活コンからのツアーやNEWSのツアー&味スタ、エイトドームと何だかんだと色々参加できて、ホントDDだなと思いつつもいろんな現場に行けてて充実してるなあと思います。デビュー組とJr.では彼らのやっている事もやりたい事も目指しているものも全然違うし、オタクが求めているものも多分全然違うなと思うので、まあ自分はどちらにも違った魅力があって楽しいです。最近はツアーのバックに付くJr.観るのも好きでねえ(セクゾとカツンに付いてた横原くんがお気に入りです)。いやーみんな違ってみんないい。DD楽しいなー。

あとジャニヲタと知り合うというか話をする機会が増えてまして。特にJr.担って色んなタイプがいて、それぞれその人なりのスタンスでオタクやってるんだなあと知れてすごく面白いですね。自分と近い人もいれば、全く別世界から来たのかなってくらい考え方やアイドルに対して求めているものが違う人もいて、面白いなあと思う半面、全然理解出来な過ぎて恐怖を感じることもあるけど、でもまあヲタ活のスタンスなんて人それぞれだし、その人なりの理由と正義みたいなものはあるんだろうと思ってます。ただ意外だったのはJr.担ってDDってあんまりいないんだなって。まあ担当って言葉がその辺りを象徴しているような気がするけど、誰かを一番に応援するっていう事に一種の美学みたいなものがあるんでしょうね。誰も彼も好き、応援してるのって結局誰も応援してないのと同じなのかもしれない。それはそれでちょっとわかるんですよ。そういう意味では私は別にメンバーのためとか応援だとかでオタクしてるわけじゃなくて、自分が楽しいからという自己満足なだけのオクタなんでしょうね。

アイドルって存在そのものがコンテンツであり商品であり作品であるなとすごく思うし、だからこそここまで多くの人を夢中にさせるんだろうなと思いますが、生身の人間をコンテンツとして消費する事の尊さというか怖さというか、うーん難しさを改めて感じています。女子アイドルが好きだった時は、多分自分が同性だったからだと思うけどそこまで考えた事がなくて、でも日々変化していくメンバーを目の前で見続けられるっていう状況ってなかなか凄まじいものがあって。今でも自分は素直には享受できてないなと思うし、特にジャニヲタ同士で話をしているとそういうのを強く感じます。なんかすっかりジャニの風習に染まっちゃったなと思ってましたが、たまに歴の長い人とか喋ると年季も経験も違いすぎてまだまだ新規ですわと思うし、なんか上手く言えないけどやっぱアイドルって奥深いというか、業が深いです。

2018年のジャニーズ事務所は良いも悪いもてんこ盛りで話題に事欠かずですが、まあジャニだけに限らず、90年代後半のエンタメバブル期を作った世代が一息入れて自分の事を見つめ直す時期なのかなあという気もして、完全にど真ん中の世代な自分としては寂しさとともに、いい時代に生まれたなあと思うのでした。「青春を犠牲にしてきた」みたいな言い方は、彼らの輝かしいアイドル人生を否定するようであまり好きじゃないのですが、でもそういう一面がある事は否定できないし、偉そうだけど、幸せな人生を歩み続けてくれる事を願うばかりです。

平成最後の夏が終わる。

平成最後の夏が終わりました。『夏祭り!裸の少年 SUMMER STATION』のHiB合同、HiHi侍、HiHi単独、B単独と同時に『King & Prince First Concert Tour』横アリと『NEWS 15th Anniversary LIVE 2018 Strawberry』と、行く予定のなかった『Smmer Paradise 2018』のSixTONES単独追加にも参加できて、毎週末どころか週2、3日ぐらいのハイペースで、もうなんか体力と予算の限界に挑戦でもしているのかな?というような1ヶ月ちょいを過ごしました。

先日HiHi単独を大絶賛しましたが、結論から言ってしまえば、B単独は「いつもどおりの可愛くて一生懸命な東京B少年」でした。初日は期待と不安で綯い交ぜな心境で入りましたが、これまでの公演の傾向からしていくつかの共通曲と決まった構成がある事、またHiHi単独がほぼ既存曲を再構成した内容だった事を考えるとBも同じくそうなるだろうなというところまでは想像していたのですが、実際に想像通りの内容であり、それ以上でもそれ以下でもありませんでした。

勿論ね、楽しくなかったとか良くなかった訳じゃないです。合同でもやったけどコズメロのフルはやっぱり素晴らしいし、ユニット曲も楽器も新しい事をやろうと頑張っていたし、お久しぶりの「BYAKUYA」もエロい演出で(HiHiの「Yes!」も同じだったので多分そういう構成だったんだろうけど)頑張っていました。何より新曲の「僕らはMysterious」は、ジャニーズ歌謡ど真ん中ど直球って感じでめっちゃ好みで最高で。コズメロが神曲過ぎて新曲どうなる事かと思ったけど、敢えて笑顔なしに踊る感じとかセリフとかも、Bが背伸びをする高さが完璧だなと思ったし「やっぱりBはこういう曲ももらえるんだよね」と感心したというか、身に沁みたというか。あとファンサに余念がないのはさすがだなと思いましたね。そのあたりのサービス精神はどちらかというとHiHiが控えめだだったのでここの差は明確だったかと。

でも結構な頻度で入ってくる少年忍者とSPのターンに流れだったり気持ちを遮られている感じは否めず(織山くんのダンスが面白くてなかなかの視線泥棒なのだが)、またBが選んだであろう楽曲とそれ以外の選曲とのバランスにも違和感があり、今年のクリエのときにも同じような事を思ったけれど(と思ってブログを読み返してみたら「HiHiに関しては化けたな、B少年に関しては変わらないなあっていうクリエ」って書いてあって、ですよねってなる)、やっぱりBって根本的に良くも悪くも印象が変わらないんですよね。ずっと初々しさを保っている。もっと言ってしまえば、未だに2017年のクリエを超えられないんですよ。あ、これは彼らが超えられないんじゃなくて、私が超えられないという意味ですが。

まあHiHi単独が楽しすぎた時点で、B単独の感想がこうなるかもしれないという予感はしてました。もしB単独を先に観ていたらだいぶ印象違ったのかなと思うけど、同じような状況下でやったHiHi単独が構成も選曲もそのバランスも良かっただけに、あのワクワク感というか良い意味での裏切りをBも感じさせてくれるんじゃないかという、私の勝手な期待もあったと思います。もちろん完全に5人だけのステージだったHiHi単独と違ってBは自由にできる事が限られていたし、どう考えてもメンバーのチョイスではないよね、という楽曲もHiHiより多かったように思うし、単純にHiHiと比較してどうこう言うのはちょっと違うというか酷だなとは思います。でも持てる能力を最大出力で出し切ったHiHiに対して、果たしてBが今出来る全力って本当にコレなのかなって。何か変なとこで出し惜しみしてないかなと、今までのBが好きでBを観てきた人間としては思ってしまう。とは言いつつも、もしBが忍者SPなしでHiHiと同じくメンバー6人だけでやっていたら違った結果になっていたか、今のBで6人だけの公演を成立させられるのかというと、それはそれでかなりの難題なのではないかと思ってしまう自分もいるわけなのですが。

Twitterとかで感想を観ていると「Bは大人の言う通りにやらさせてるからしょうがない」みたいな意見もあったけれど、私はメンバーの自由にやらせれば面白くなるとは全く思ってなくて、むしろ中途半端にメンバーが構成や選曲に関わると碌な事がないから大人が全部作ってくれ派で、だからこそファンの求める事と大人の指示に従った上で自分達のやりたい事をやってみせたHiHi単独すげぇって思ったのであって、ああこの曲好きだからやってるんだな…で止まっちゃってるBには、HiHiほど観る側の事まで考えられる余裕はなさそうだなと思います。でもHiHiがバックなしでやる事が出来たのは、純粋にHiHiの力が認められたというよりは、Bのほうが大人の権限下にある(≒推されている)という意味合いのほうが強いのからかもなとも思うから、果たしてどちらが良い事なのか、なかなか一長一短というところなのですが。

まあその辺の意図や理由はさておき、昨年5月にBが単独でMステに出ていた時のエントリで「運営がB少年を推していくのだとしても、こうやって推されグループとセットにされる機会が与えられているという意味では、むしろHiHiにとっては大きなチャンスなんじゃないのかな」と書いたのですが、実際にHiHiはそのチャンスをモノにしたというか、この状況をうまく逆手に取ったなと思いました。人気があって推されのBとセット売りにされて、大変な所は全部HiHiが支えて美味しいとこはBが持っていくし、オタクからも酷い言われ方されていたし、何より本人達が一番Bとの扱いの差を感じたろうと思う。でもそんな状況に腐らず、自分達の出来る事やるべき事をしっかりやって、後ろじゃなくて前、下じゃなく上を見て頑張ってきた事で、自分達にしかない武器を持ったと思う。本人達も色んなインタビューで言っているけど自分達の変化や成長を実感していると思うし、明らかにこの夏、HiHiは新しいステージに登ったし、この先もっと魅力的なユニになっていくだろう、という期待感をオタクに与えてくれたと思う。

HiHiって決して干されてたわけでも不憫でも何でもなく何ならめっちゃエリート軍団だと思うのに、Bが出来てその引き立て役に回されていた事で、図らずもアイドルとして大事な“ストーリー性”ってやつを手にしてしまったのがちょっと面白い。まあストーリー性なんてオタクの妄想というか、勝手に感じ取るだけのものだけど、でもアイドルグループとしては結構使える武器になっちゃうんですよね。んでこのストーリー性ってやつは挫折や苦しみからしか出てこないんですよ。だからこればっかりはぽっと出の新人や推されはなかなか得られないという(まあ推されのプレッシャー、孤独みたいなところから生まれるストーリー性もあるけどソロやセンターに限るやつなので)。

ともかくこの夏、どっちが良いとか悪いっていう話ではなく、HiHiとBの根本的な違いをハッキリ突き付けられてしまった気がします。いや私が気付かなかっただけで最初から全然違ったのかもしれないけど、それでもずっとセットで足並み揃えて(まあ常にB優勢だったのは否めないけども)やってきたHiBも、それぞれのユニ、メンバーのやりたい事や目指している事、それにファンが求めているものも違ってきたのかなと。

こうなってくると、じゃあBはどうなっていくんだろう、どうやって成長していくんだろうと思うわけです。このまま推されユニとして可愛がられて、何を言ってもやってもキャーキャー言われるところから抜け出せるのか、こりゃヤバイと気付いてる自分達の武器を探し始めるのか、それとも抜け出す必要なんてなく、ポンコツを貫き通すのか。まあ後輩のもっと推されなユニットでも出来ない限り安泰ではあるだろうけど…案外ライバルは関ジュ勢なのかなとも思いつつ。まあこの辺の話はちょっとセンシティブなのでまた別の機会に。おしまい。