アイドル好きの言い訳

いろんなアイドルの話をしてるだけです。

平成最後の夏が終わる。

平成最後の夏が終わりました。『夏祭り!裸の少年 SUMMER STATION』のHiB合同、HiHi侍、HiHi単独、B単独と同時に『King & Prince First Concert Tour』横アリと『NEWS 15th Anniversary LIVE 2018 Strawberry』と、行く予定のなかった『Smmer Paradise 2018』のSixTONES単独追加にも参加できて、毎週末どころか週2、3日ぐらいのハイペースで、もうなんか体力と予算の限界に挑戦でもしているのかな?というような1ヶ月ちょいを過ごしました。

先日HiHi単独を大絶賛しましたが、結論から言ってしまえば、B単独は「いつもどおりの可愛くて一生懸命な東京B少年」でした。初日は期待と不安で綯い交ぜな心境で入りましたが、これまでの公演の傾向からしていくつかの共通曲と決まった構成がある事、またHiHi単独がほぼ既存曲を再構成した内容だった事を考えるとBも同じくそうなるだろうなというところまでは想像していたのですが、実際に想像通りの内容であり、それ以上でもそれ以下でもありませんでした。

勿論ね、楽しくなかったとか良くなかった訳じゃないです。合同でもやったけどコズメロのフルはやっぱり素晴らしいし、ユニット曲も楽器も新しい事をやろうと頑張っていたし、お久しぶりの「BYAKUYA」もエロい演出で(HiHiの「Yes!」も同じだったので多分そういう構成だったんだろうけど)頑張っていました。何より新曲の「僕らはMysterious」は、ジャニーズ歌謡ど真ん中ど直球って感じでめっちゃ好みで最高で。コズメロが神曲過ぎて新曲どうなる事かと思ったけど、敢えて笑顔なしに踊る感じとかセリフとかも、Bが背伸びをする高さが完璧だなと思ったし「やっぱりBはこういう曲ももらえるんだよね」と感心したというか、身に沁みたというか。あとファンサに余念がないのはさすがだなと思いましたね。そのあたりのサービス精神はどちらかというとHiHiが控えめだだったのでここの差は明確だったかと。

でも結構な頻度で入ってくる少年忍者とSPのターンに流れだったり気持ちを遮られている感じは否めず(織山くんのダンスが面白くてなかなかの視線泥棒なのだが)、またBが選んだであろう楽曲とそれ以外の選曲とのバランスにも違和感があり、今年のクリエのときにも同じような事を思ったけれど(と思ってブログを読み返してみたら「HiHiに関しては化けたな、B少年に関しては変わらないなあっていうクリエ」って書いてあって、ですよねってなる)、やっぱりBって根本的に良くも悪くも印象が変わらないんですよね。ずっと初々しさを保っている。もっと言ってしまえば、未だに2017年のクリエを超えられないんですよ。あ、これは彼らが超えられないんじゃなくて、私が超えられないという意味ですが。

まあHiHi単独が楽しすぎた時点で、B単独の感想がこうなるかもしれないという予感はしてました。もしB単独を先に観ていたらだいぶ印象違ったのかなと思うけど、同じような状況下でやったHiHi単独が構成も選曲もそのバランスも良かっただけに、あのワクワク感というか良い意味での裏切りをBも感じさせてくれるんじゃないかという、私の勝手な期待もあったと思います。もちろん完全に5人だけのステージだったHiHi単独と違ってBは自由にできる事が限られていたし、どう考えてもメンバーのチョイスではないよね、という楽曲もHiHiより多かったように思うし、単純にHiHiと比較してどうこう言うのはちょっと違うというか酷だなとは思います。でも持てる能力を最大出力で出し切ったHiHiに対して、果たしてBが今出来る全力って本当にコレなのかなって。何か変なとこで出し惜しみしてないかなと、今までのBが好きでBを観てきた人間としては思ってしまう。とは言いつつも、もしBが忍者SPなしでHiHiと同じくメンバー6人だけでやっていたら違った結果になっていたか、今のBで6人だけの公演を成立させられるのかというと、それはそれでかなりの難題なのではないかと思ってしまう自分もいるわけなのですが。

Twitterとかで感想を観ていると「Bは大人の言う通りにやらさせてるからしょうがない」みたいな意見もあったけれど、私はメンバーの自由にやらせれば面白くなるとは全く思ってなくて、むしろ中途半端にメンバーが構成や選曲に関わると碌な事がないから大人が全部作ってくれ派で、だからこそファンの求める事と大人の指示に従った上で自分達のやりたい事をやってみせたHiHi単独すげぇって思ったのであって、ああこの曲好きだからやってるんだな…で止まっちゃってるBには、HiHiほど観る側の事まで考えられる余裕はなさそうだなと思います。でもHiHiがバックなしでやる事が出来たのは、純粋にHiHiの力が認められたというよりは、Bのほうが大人の権限下にある(≒推されている)という意味合いのほうが強いのからかもなとも思うから、果たしてどちらが良い事なのか、なかなか一長一短というところなのですが。

まあその辺の意図や理由はさておき、昨年5月にBが単独でMステに出ていた時のエントリで「運営がB少年を推していくのだとしても、こうやって推されグループとセットにされる機会が与えられているという意味では、むしろHiHiにとっては大きなチャンスなんじゃないのかな」と書いたのですが、実際にHiHiはそのチャンスをモノにしたというか、この状況をうまく逆手に取ったなと思いました。人気があって推されのBとセット売りにされて、大変な所は全部HiHiが支えて美味しいとこはBが持っていくし、オタクからも酷い言われ方されていたし、何より本人達が一番Bとの扱いの差を感じたろうと思う。でもそんな状況に腐らず、自分達の出来る事やるべき事をしっかりやって、後ろじゃなくて前、下じゃなく上を見て頑張ってきた事で、自分達にしかない武器を持ったと思う。本人達も色んなインタビューで言っているけど自分達の変化や成長を実感していると思うし、明らかにこの夏、HiHiは新しいステージに登ったし、この先もっと魅力的なユニになっていくだろう、という期待感をオタクに与えてくれたと思う。

HiHiって決して干されてたわけでも不憫でも何でもなく何ならめっちゃエリート軍団だと思うのに、Bが出来てその引き立て役に回されていた事で、図らずもアイドルとして大事な“ストーリー性”ってやつを手にしてしまったのがちょっと面白い。まあストーリー性なんてオタクの妄想というか、勝手に感じ取るだけのものだけど、でもアイドルグループとしては結構使える武器になっちゃうんですよね。んでこのストーリー性ってやつは挫折や苦しみからしか出てこないんですよ。だからこればっかりはぽっと出の新人や推されはなかなか得られないという(まあ推されのプレッシャー、孤独みたいなところから生まれるストーリー性もあるけどソロやセンターに限るやつなので)。

ともかくこの夏、どっちが良いとか悪いっていう話ではなく、HiHiとBの根本的な違いをハッキリ突き付けられてしまった気がします。いや私が気付かなかっただけで最初から全然違ったのかもしれないけど、それでもずっとセットで足並み揃えて(まあ常にB優勢だったのは否めないけども)やってきたHiBも、それぞれのユニ、メンバーのやりたい事や目指している事、それにファンが求めているものも違ってきたのかなと。

こうなってくると、じゃあBはどうなっていくんだろう、どうやって成長していくんだろうと思うわけです。このまま推されユニとして可愛がられて、何を言ってもやってもキャーキャー言われるところから抜け出せるのか、こりゃヤバイと気付いてる自分達の武器を探し始めるのか、それとも抜け出す必要なんてなく、ポンコツを貫き通すのか。まあ後輩のもっと推されなユニットでも出来ない限り安泰ではあるだろうけど…案外ライバルは関ジュ勢なのかなとも思いつつ。まあこの辺の話はちょっとセンシティブなのでまた別の機会に。おしまい。

NEWS15周年。

『NEWS 15th Anniversary LIVE 2018 “Strawberry”』に行ってきました。2日目だけでしたが、やっぱり楽しいかった。久々の大箱だったし大掛かりな演出や舞台装置なんか観るだけでワクワクしたし、「NEVERLAND」「EPCOTIA」と続いたコンセプト強めの世界観ではなく、自然体の素直なNEWSと15年間を堪能できるコンサートで、味スタに入った瞬間、あーこの広い空間を4人をバックなしで、ツアーのようなコンセプトも打ち出さず、だだ15年を振り返るんだって思ったら鳥肌が立ちました。特に4人自体より前をほとんど観てこなかった私にとっては聴きたかった曲をたくさん観る事が出来て幸せだった。やっぱりNEWSはファンを楽しませる方法を知ってるんだよな…ってつくづく感じた3時間でした。変に謝ったり感傷的な演出がなかったのも良かったと思うし、ああ、私まだちゃんとNEWSの事好きだわと思えたのが本当に救いでした。

あの一件は何だかんだでわりとダメージを受けていたというか、少なくとも味スタに行くのを躊躇してしまうレベルには気持ちがひんやりしていたんですよね。記念コンサートや個人仕事もいっぱい決まっているこのタイミングでか、というがっかり感はあったし、せっかく頑張って積み上げてきたものや努力してきた事を失うような行動を取ってしまうんだなあと思うとすごく哀しかった。比較的寛容な方のオタクだとは思うけど、自分をアイドルだと宣言して仕事をしている以上、見えるところではアイドルでいて欲しい、という程度の欲求は私にもあったし、だから本当に直前までどんな気持ちで味スタ観るんだろう私は、と思っていた。モヤモヤした気持ちで参加するのは気が滅入っていたけど、でも気持ち切り替えて、見届けなきゃと思った。

この2ヶ月間を振り返って、何が一番しんどかったかってNEWSに対する批判というかもはや誹謗中傷に近い意見を見聞きする機会が増えてしまった事だったように思う。そういう言葉に嫌な思いを抱くぐらいには、NEWSの事好きだったようで。周りになんて言われようと好きにすればいいと思ってはいるけど、やっぱり自分が好きなものを否定されたりネガティブな事を言われたら悲しい。大してNEWSの事知らなくて曲も聴いた事ないライブも観たことないような人の、偏った知識による下げ発言に何度もうんざりした。NEWSをずっと応援してきたファンが「もう無理だついていけない」となるなら、それは仕方ないと思えるけど、大して知りもしない人たちの「悪いことしたやつは何を言われれても仕方ない」みたいな雰囲気にはほとほと嫌気がさしていた。ネットはアンチの声が大きくなりがちな場所だとは分かっているし、スキャンダルの内容が内容なだけに怒るに怒れないし擁護も出来ないけど、だからと言って彼らが15年間続けてきた事を否定する権利なんて誰にもない。

愛想を尽かしてもうついて行けないと、もしくは何も言わずに離れていったオタクもいたと思います。それでも結局は味スタは無事2日間開催され、合計10万人が会場を埋め尽くし、あのでかいステージでJr.も付けず4人だけでやり切ったのだ。私はこの数年しかNEWSの事知らないけど、ここまでずーっと追いかけて来た人たちの気持ちを考えたら、なんかもう感動してしまって、これがNEWSファンの出した答えという事なのかなと思ったら、やっと気持ちがスッキリした気がしました。まあこんなことナシに素直に8月11日を迎えられたらそれが一番だったとは思うけど。

9月には新曲が出て(『生きろ』めっちゃ好き。期間限定盤がまだ予約できてなくて泣きそう)、お仕事もまた決まりつつあって。年内にもう一回ぐらいNEWS観れるといいなあとか思いつつ、夏はEXばっかりだったので、キャパ2000から5万っていろんな意味で高低差ありすぎてキーンてなってたけど、でもやっぱり私は広い会場をド派手に使うコンサートが好きだな。おしまい。

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これかわいかったな

HiHi Jetsを好きになる夏。

『夏祭り!裸の少年 SUMMER STATION』に行ってきました。HiB合同、HiHi侍、HiHi単独とそれぞれ入ってきましたが、まだB単独が始まってないし、Jr.以外のとこもあるので振り返るのは夏の現場が一通り終わってからにしようかなと思っていたのですが、あまりにもHiHi単独が楽しすぎて素晴らしすぎて、ただただHiHi Jetsを絶賛したいので書きます。

久々に「考えるな、感じろ!」としか言いようがない現場でした。これまで私にとってのHiBの現場というのは良くも悪くもメンバーの持つ魅力だったり才能や成長を楽しむ公演であり、セトリや構成はさほど重要ではなく、過去の公演の焼き直しであってもマイナーチェンジを繰り返しながらも新曲だったりチャレンジ曲だったりソロ曲に一喜一憂するものでした。それはそれでこの世代のJr.でしか成立しない特権みたいなものだし、アイドルの本質は“何を”やっているかではなく“誰が”やっているかである、という私の考えにマッチした楽しい現場ではあったのですが、今回のHiHi単独はひと味違いました。もちろんこれまで通りメンバーの魅力は存分に発揮されていたし、作間くんが入った事によるフレッシュさも加わっていたので、その時点で及第点ではあったと思うんですが、良い意味で裏切られたなーという気持ちです。

クリエやサマステ合同と比較して、特別に明確な分かりやすい変化があったわけではないと思います。実際に演る曲のベースはほぼ過去の公演の焼き直しだったと思うし、驚くような構成に作り変えられていたわけでもない。でも5人になって出来る事のバリエーションが増えパフォーマンスが確実に向上していたのに加えて、とにかく全力で今自分達の出来る事を出し切ったし、これまでの発表会的なステージ、「自分たちがやりたい曲をやっている」感が薄れ、どんな風に観客に楽しんで欲しいのかが伝わってくるステージになったなと感じました。もともと私はメンバーのやりたい曲をやらせるシステムがあんまり好きじゃなくて、プロにメンバーに合う曲をちゃんと選んで欲しいタイプの人間なので、その点に関してはJr.の現場には色々思うところがあったのですが、今回のHiHiにはそういう不満をほとんど抱く事がなかったんですよね。

しかもパフォーマンスに加えて、これは合同の時点で「やってくれたな」と思ったのですが、謎のコールアンドレスポンスをするグッズ紹介コーナー。幸い合同の初日に入れたのですが、突然始まったグッズ紹介コーナーが秀逸過ぎて度肝抜かれたし(ここは行った人にしか楽しさが伝わらない気がするけど)、パターン同じなのに何度観ても飽きない。さらに単独の5人のMCでは、Bと一緒だとどうしても仕切る側に回されてお兄さん対応になってしまいがちなHiHiの年相応なわちゃわちゃ感が全開で。判断力の速さと滞りないトーク力と語彙力で回す猪狩、空気読まない奇行っぷりと鋼メンタルの作間くん、仕切り担当ながらいじられキャラも板についてきた優斗、たまにおバカを炸裂させるイケメンはしもっちゃん、みんなの話をまったり聞きつつたまにシビアなツッコミを入れる瑞稀くんっていう絶妙なバランスね。まあネタ不足な回とかもあったとは思うけど、平均年齢16.4歳のJr.内ユニとしては十分過ぎる出来だったと思いますよ。しかもそれを、バックなしJr.コーナーなしの完全に5人だけでやってのけたわけです。こんなの感動しないわけないじゃないですか。単独の初日、最後本気で泣きそうになったよ。

正直言って今年のクリエ始まるまで、私にとってHiBの現場はあくまでBがメインでした。いやもっと言ってしまえば佐藤龍我がメインでした。龍我くんは相変わらず理想のアイドルそのものというか、ハロプロや48・坂道なども含め私がこれまでアイドルに求めていたものを凝縮したような子で(なかなかのキモさ)、先日のJr.オーデも今やってるシゲのドラマも最高だし、1番好きなJr.挙げろと言われればそれは迷わず龍我くんなのです。合同も何だかんだずっと赤ペンラ振っていましたし。だからこそ、この状況でまさかユニとしてHiHiに心を鷲掴みににされるとは思ってなかった。クリエの時点でも若干その兆候は感じていたのですが、いかんせん回数入れないクリエでは決め手に欠けるし、何と言っても作間くん加入という大きな変化があった直後の現場でフラットな判断は出来るとも思えず、まあ作間くん補正かなってちょっと思ってたんですよね。もちろん作間くんの加入がユニにいい影響を及ぼしている事は間違いないと思うし、5人になって人数的なバランスもよくなったと思う。でもサマステ単独を観て、それだけじゃないHiHiの成長というか変化を感じたのです。上手く言えないんですけど。

去年の常にBとセットでBのお世話係で、何かと比較もされ、大事な場面はB優先、みたいな状況を経て、彼らがそれをネガティブな捉え方をせず、反骨精神で自分達に出来る事を模索し続けた事が実を結び始めたのかなという気がする。それは本人たちも実感してるんじゃないだろうか。自分達のやってきた事に自信を持てるようになれば、Bに対する焦りとか危機感にも対応出来るようになるんだよね。そもそも振り返ると作間くんを加入させた事自体がかなり大きな決断だったのでは?と思うし、別にそれが作間くんだっただからという話ではなく、多分4人は出来る事なら4人で頑張りたかっただろうなと思うんですよね。加入を受け入れるという事は4人体制を否定する事でもあるから。それに誰かが加入した事で良くも悪くもユニの雰囲気や印象が変わるものだし、どっちに転ぶかわからない賭けみたいなもんで。でもこのままじゃダメだと思って作間くんを入れたんじゃないかな…というのは私の妄想ですけど。その結果がサマステ単独だったんだとしたら、加入した作間くんも彼の加入を決めて受け入れた4人も本当に頑張ったね…って言いたい。そう考えると、今回のHiHiの成長というか変化はパフォーマンスというよりはもっと精神的な部分のほうが大きかったのかもしれないな。元々スキル高い子達だからね。

まあとにかく、HiHi Jetsって素晴らしいユニだなって再確認したサマステ単独でした。私は推しを作らないとグループ自体にはハマれないタイプなので、そういう意味でも作間くんが加入した事が間違いなくトリガーになってはいるんだけれども、だからと言ってユニごと好きになる理由にはならないんですよね。龍我くんにおけるBがそうならなかったように。そもそもJr.には入れ込まない、箱推しなんてとんでもないと思ってたし、いつ解体されてもショックを受けない程度にしか推せないなと思っていたし、そうなるまいと割と強めに心に誓ってたくらいなので。でも多分このまま行くとJr.の本命ユニはHiHiになるんじゃなかろうかという気がしています。とか言いつつ明日から始まるB単独に入ったら「やっぱりBが最高」って言ってるかもしれんけど。おしまい。

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anan最高だったなー